青野通子先生と宮本裕也先生(ともに済生会松山病院・後期研修医2年目)が入局のご挨拶に来られました。
後列左から熊木先生、池田先生、村上先生
前列左から日浅先生、宮本裕也先生、青野通子先生、宮岡先生
2人は恒例となっております日浅教授のインタビューの準備もできておりました。
日浅教授:入局の動機は?
宮本先生:ルーチンの内視鏡検査ができる様になり、今度はESDの様なもっと踏み込んだ処置をできる様になりたいと思いました。これからも愛媛でトレーニングを受け続けるためには入局させて頂くのが良いと思ったからです。
青野先生:私も内視鏡検査をする様になってから、自分が最もイキイキしていると感じる様になり、消化器内科を専門にして行こうと思ったからです。
日浅教授:内視鏡も検査から治療まで奥が深いけれど、済生会病院にはエキスパートの村上先生がおられるので、十分に研鑚を積んで下さい。また、消化器を専門にして行くことは良いことですが、内科全般、プライマリケアについても今のうちに十分に研修して下さい。
宮本先生・青野先生:はい、分かりました。
2人とも大学病院で初期研修を受けられましたが、その当時に比べると自信がみなぎっており、とてもたくましく見えました。引き続き、充実した研修を受け、さらにビッグになって下さい。
〇ダパグリフロジン新発売記念講演会
日時:5月7日(水)19:00~
場所:大和屋本店2階「大和の間」
特別講演Ⅰ
和歌山ろうさい病院 病院長 南條輝志男先生
〇愛媛消化器疾患懇談会
日時:5月10日(土)16:00~
場所:ひめぎんホール
教育講演
しらかわ診療所 群馬消化器内視鏡医療センター 院長 小野里康博先生
特別講演Ⅰ
神戸大学 光学医療診療部 準教授 豊永高史先生
特別講演Ⅱ
東北大学 消化器病態学分野 教授 下瀬川徹先生
〇糖尿病学術講演会
日時:5月13日(火)19:00~20:45
場所:松山全日空ホテル 4階 ダイヤモンドホール
特別講演Ⅰ
産業医科大学 第1内科学講座 講師 岡田洋右先生
〇第13回日本PTEG研究会
日時:5月31日(土)
場所:松山コミュニティーセンター
〇糖尿病関係講演会
日時:6月6日(金)19:00~20:45
場所:道後山の手ホテル 2階 ビクトリアホール
特別講演Ⅰ
大阪府済生会中津病院 副院長 糖尿病内分泌内科 部長 西村治男先生
論文名:Significance of exercise in nonalcoholic fatty liver disease in men: a community-based large cross-sectional study.
掲載誌:J Gastroenterol 2014 (in press)
以下、三宅先生からのコメントです。
検診シリーズ第4段、生活習慣と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の関係を調査した論文です。
NAFLDは生活習慣病や動脈硬化性疾患発症の原因の一つと考えられ、早期に介入することの重要性は知られていますが、対象者が多く十分な拾い上げはできていません。そこでより簡便なsurrogate markerが求められています。
今回我々はNAFLDと生活習慣に注目し運動習慣、間食習慣、睡眠時間について解析を行い、男性のNAFLD患者では運動習慣を持っている者が少ないという結果が得られ報告しました。
Acceptまで時間がかかり不安でしたが、なんとか掲載までたどり着きました。
今回の結果をもとに新たな解析結果を現在投稿中です。
そして、今まさにrejectを受けそうな状況で、次の雑誌を探しています。
4/9から4/13にかけてロンドンで開催されたEASL(European association for the study of the liver)のThe international liver congress 2014に参加しました。当科からは日浅先生、廣岡先生、小泉(洋)先生が参加、愛媛県立中央病院から平岡先生が参加されました。
ロンドンのHeathrow空港からHeathrow Expressに乗り、ロンドン市内へ、地下鉄でおよそ40分、ExCeL London Exhibition and Convention Centreという会場に無事着きました。
発表はポスターで廣岡先生が「LOCAL RECURRENCE IN THE TUMOR BLOOD DRAINAGE AREA AFTER RADIOFREQUENCY ABLATION」、小泉(洋)先生が「PORTAL HYPERTENSION DUE TO OUTFLOW BLOCK IN NON-CIRRHOTIC PATIENTS WITH NONALCOHOLIC FATTY LIVER DISEASE」で行いました。
左から平岡先生、廣岡先生、以前当科に留学されていたChen先生。
廣岡先生の発表ポスターの前にて
小泉(洋)先生
E-posterもしっかり提示されているか確認しました。
会場からホテルまでの帰りにロンドン橋に寄ってみました。荘厳さと優雅さを兼ね備えた存在感に圧倒されました。
夜はサッカー誕生の地、イングランドの総本山ということから、「サッカーの聖地」とも呼ばれるウェンブリースタジアムでサッカー観戦してきました。
この日はFAカップの準決勝で、アーセナル対ウィガンの試合でしたが、観客は7割強がアーセナルファンだった印象です。アーセナルの9年ぶりの決勝進出がかかった試合に試合開始前からスタジアム周辺ではアーセナルファンが集まり応援歌が歌われ、時折みられるウィガンファンも負けじと応援歌を歌っていました。スタジアムの中での応援はさらにすごく、スタジアム全体にチャント(応援)が響き渡り、スタジアムに独特の熱狂的な雰囲気を作り出していました。
ウィガンがPKで1点先制しましたが、終了前にアーセナルがセットプレーから1点を取り返し、延長でも決着がつかず、PK戦の末、地元ロンドンのアーセナルが勝利し、試合終了後もファンの喜びの声援が鳴りやみませんでした。
来年は芸術の街、ウィーンでの開催のようです。
〇第37回愛媛内分泌代謝疾患懇話会
日時:4月7日(月)19:00~21:00
場所:道後大和屋本店
特別講演Ⅰ
京都大学 糖尿病・内分泌・栄養内科学 教授 稲垣暢也先生
〇第16回四国肝不全研究会
日時:4月19日(土)16:00~19:00
場所:ザ・クラウンパレス新阪急高知
特別講演Ⅰ
信州大学医学部 内科学第二講座 教授 田中榮司先生
特別講演Ⅱ
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 移植消化器外科 教授 江口晋先生
〇ダパグリフロジン新発売記念講演会
日時:5月7日(水)19:00~
場所:大和屋本店2階「大和の間」
特別講演Ⅰ
和歌山ろうさい病院 病院長 南條輝志男先生
〇愛媛消化器疾患懇談会
日時:5月10日(土)
場所:ひめぎんホール
教育講演
しらかわ診療所 群馬消化器内視鏡医療センター 院長 小野里康博先生
特別講演Ⅰ
神戸大学 光学医療診療部 準教授 豊永高史先生
特別講演Ⅱ
東北大学 消化器病態学分野 教授 下瀬川徹先生
〇糖尿病学術講演会
日時:5月13日(火)19:00~(予定)
場所:松山全日空ホテル 4階 ダイヤモンドホール
特別講演Ⅰ
産業医科大学 第1内科学講座 講師 岡田洋右先生
胆膵グループでは、分枝膵管型IPMNに関する全国多施設共同研究に参加しております。文章が長くなりますので、まずは要点から述べさせて頂きます。
【要点】
分枝膵管型IPMNの中には悪性化する症例があるが、そのことを予測することは容易ではない。そのため、無症状であるにもかかわらず、経過観察の目的で諸検査を受けて頂いている。しかし、どんな間隔で、どんな検査方法で経過観察をすることが最も好ましいのかは分かっていないのが現状である。そこで、膵臓学会を主体に全国で2,000例を目標に、同じプロトコールで前向き研究を行っている。
対象:分枝膵管型IPMNと診断した例のうち、MRCPで主膵管との交通が確認された囊胞径10mm以上の例。
登録期間:平成26年7月31日まで。
経過観察期間:5年間。
既に全国50施設以上で1,500症例が登録されております。登録締め切りまで時間が迫っておりますが、一人でも多くの患者さんにご協力頂き、明日からの診療に役立つevidenceを我が国から発信できる様に協力したいと思います。つきまして、該当する方がおられましたらご紹介下さい。
詳細に関しては下記の通りですが、ご不明な点がございましたらご連絡を下さい(連絡先:熊木天児)。よろしくお願いします。
【臨床研究名】
分枝膵管型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の前向き追跡調査(多施設共同研究)
【背景および目的】
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は、国際診療ガイドラインの刊行によって世界的に広く認識され、診断と治療の指針について一定の方向性が示された。IPMNは大きく主膵管型IPMNと分枝膵管型IPMNに分けられるが、分枝膵管型IPMNは主膵管型IPMNに比べ発癌頻度、浸潤癌頻度とも低く、組織学的にも腺癌のほか腺腫や過形成病変があり、手術適応例と経過観察例が存在する。分枝膵管型IPMNの手術適応は、有症状例、有壁在結節例、主膵管径6mm以上、細胞診陽性、拡張分枝径3cm以上としている。しかし、分枝膵管型IPMNの自然史、悪性化率についてはいまだ不明な点が多く、手術適応の見直しが必要である。このことから、日本膵臓学会の嚢胞性膵腫瘍委員会で分枝膵管型IPMNの自然史について後ろ向き多施設共同研究が行われた。その結果、EUSで拡張分枝内に壁在結節を認めない349例では、平均観察期間3.7年で病変の進展がみられたのは62例(17.2%)に過ぎず、このうち手術を施行した22例のうち腺癌は9例(2.6%)であった。一方、経過中に通常型膵癌(以下膵癌)の併存が確認されたのが7例(2.0%)であった。同様に、他の後ろ向き研究でもIPMNの2.0~9.9%に膵癌が合併すると報告されているが、その全例が分枝膵管型IPMNであり、stage 0~Iの比較的早期の膵癌を40%近く含む報告もある。すなわち分枝膵管型IPMNを高リスク群としてスクリーニングを行うことにより効率よく早期の膵癌を発見できる可能性がある。このため、分枝膵管型IPMNの自然史と悪性化率の解明とともに、膵癌の早期発見および合併頻度をより明確にする必要があり、本邦での統一した画像検査法と間隔による多施設共同での前向き追跡研究を計画した。本研究は日本膵臓学会・嚢胞性膵腫瘍委員会の主導で行われる。
【方法】
平成26年7月31日まで間に分枝膵管型IPMNと診断された症例を対象とし、データベースへの登録を行う。対象症例は、登録後5年間の追跡を行う。愛媛大学病院での目標登録症例数は30~50例、共同研究機関全体を合わせた全体の目標登録症例数は約2,000例である。
・適格基準
1)分枝型IPMNと診断した例のうち、MRCP(Magnetic Resonance Cholangiopancreatography)で主膵管との交通が確認された囊胞径10mm以上の例とする。主膵管との交通がMRCPで確認出来ない例については、ERCP(Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography)にて主膵管との交通が確認された場合は登録可とする。また、内視鏡的に乳頭開大や粘液の排出の確認、あるいはERCPの膵管内の粘液の確認によっても登録可とする。
2)現在経過観察中のIPMN例、IPMN切除例(新規)の残膵の経過観察も対象とし、残膵にIPMNを有する例および有しない例も登録する。
・経過観察方法(全国2,000例を統一)
登録時にMRCP, 造影CTおよびEUS(超音波内視鏡検査)を受けて頂き、以後半年毎に造影CT、MRCPおよびEUS、造影CT、MRCPおよびEUS、造影CT、MRCPおよびEUS、造影CT、MRCPおよびEUS、造影CT、MRCPおよびEUSと5年間繰り返し受けて頂きます。