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お知らせ
 

1月2019

中村由子先生の学位論文がScientific Reports誌にアクセプトされました!

マウスモデルを用いて、内臓脂肪の炎症・線維化を惹起し、耐糖能異常/ NAFLDを招く分子としてB細胞活性化因子(BAFF) の作用を明らかにしました。

論文名:Depletion of B cell-activating factor attenuates hepatic fat accumulation in a murine model of nonalcoholic fatty liver disease

掲載誌:Scientific Reports volume 9, Article number: 977 (2019)

 

以下、中村先生よりコメントをいただいております。

 

まずご指導いただいた川崎先生、三宅先生、阿部先生、日浅教授をはじめとする先生方、また実験をアシストしてくださった技官棟田さん、藤野さん、谷本さん、そのほか関わって頂いた方々に厚く御礼申し上げます。論文完成までに時間を要しましたが、多くの方々のおかげでこの日を迎えることができ、感謝の言葉しか見つかりません。

論文は「NAFLDモデルマウスにおいてBAFFの欠損は脂肪肝を軽減させる」という内容です。現在、肥満関連疾患は増加の一途を辿っています。我々の教室は、BAFF( B cell-activating factor )がマウス脂肪細胞からも分泌され、耐糖能異常を招きうること、血中BAFF濃度がNAFLD症例の重症度と相関することを報告してきました。その後BAFF-R欠損肥満マウスでは耐糖能異常は改善するものの、脂肪肝が増悪することを川崎先生らが報告されました。そのため今回はBAFFのNAFLDへの関与について、インスリン抵抗性、脂肪機能、肝臓の脂肪合成/炎症の点からBAFF欠損マウスを使用し病態検討しました。

BAFF欠損食事誘発肥満マウスは、予想通りインスリン抵抗性の改善を認めましたが、体重増加が顕著で、特に内臓脂肪量が増加していました。この内臓脂肪の解析で炎症線維化が軽減していることが判明し、脂肪組織のhealthy expansionが異所性脂肪(脂肪肝)の軽減に寄与していると考察しました。またBAFF欠損マウスの肝臓や肝細胞自体での脂肪合成・炎症も軽減されており、これを裏づけるものでした。BAFFは耐糖能異常やNAFLDの治療標的になる可能性が示唆されました。

これまで三宅先生、多田先生、濱田先生、川崎先生、阿部先生らが築きあげたBAFFの研究を今後も繋いでいけるよう、引き続き努力して参りたいと思います。現在夫の海外留学帯同にて休職中であり、繰り返しにはなりますが論文投稿はもとより研究に関して最もお世話になりました阿部先生、日浅教授に大変感謝申し上げます。今後もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

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「B型肝炎に対する治療ワクチンの開発」の国際共同研究者である、Aguilar JC博士(The Center for Genetic Engineering and Biotechnology(CIGB), Cuba)が1月20日から24日まで、愛媛大学を訪問されました。愛媛大学で行っている臨床試験の進捗状況を報告し、今後の方針について相談しました。また、最終日には医局員、研修医、医学生に対して、CIGBで行われている研究について御講演頂きました。B型肝炎、HIV、癌治療などとても興味深い内容でした。今後、国際共同研究をさらに発展させていく予定です。次回は、是非ともキューバを訪問したいです!

経鼻治療ワクチンは、①核酸アナログからの離脱、②無症候性キャリアに対する治療の可能性があります。治療希望の患者様がいらっしゃいましたら、遠慮なくご相談ください。

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吉野先生は川崎医科大学をご卒業後、同大学附属病院で2年間の初期研修期間を過ごされました。その後、消化器疾患診療に力を入れている会津中央病院で3年間の武者修行を積まれて来ました。愛媛県が郷里ということもあり、後期研修期間終了と同時に戻って来られました。現在、会津に引き続き、県立中央病院でさらに研鑽を積まれております。多忙な日々を送られていることと思いますが、毎日が学びの消化器病センターでメキメキと力を付けて行って下さい!

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日本超音波医学会の公式イベント「腹部エコーハンズオンセミナー」を3月22日金曜の夜、大学の第1ゼミナール室で行います。

これからの医師は聴診器を肩からぶら下げるのは古い、さっとエコーをする時代になります。海外ではpoint-of-care ultrasound (POCUS)が俄然注目を浴びてきましたが、基本の撮影方法が身についいていなければPOCUSも行うことができません。消化器診療以外でも救急・ICUの現場で、プライマリーケアで、健診で、在宅診療で活躍できます。講師には消化管エコーで畠二郎先生、肝胆膵エコーで飯島尋子先生の世界トップレベルの講師をお招きしています。是非ご参加ください。参加希望者は第3内科医局までご連絡ください。

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進行肝がん患者さんを対象とするレンバチニブは治療効果が高い一方で様々な副作用により中断する患者さんが多くいらっしゃいます。

当院薬剤部で独自の副作用モニタリングシートを作成していただき、地域の薬局との薬薬連携を行い副作用マネージメントを行う試みを開始し、病院薬剤師向け冊子「Hospha」に取り上げられました。

先日アメリカで開催されたアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO-GI)ではレンバチニブ投与により副作用が出現した患者さんの方が予後が良好であったとの興味深い報告がされました。これによりレンバチニブ内服では副作用が出た患者さんをいかにマネージメントしていくかが注目されています。当院の全国的に新しい取り組みにより質の高い副作用マネージメントが行えるものと思われます。

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早期消化管癌に対する内視鏡治療として内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は標準治療として位置付けられていますが、習得には難易度の高い手技であります。今年度も神戸大学附属病院光学医療診療部の豊永高史先生に来院いただきESDデモンストレーションを行いました。今回は胃、食道、大腸の症例にESDを施行していただきました。治療手技の解説と共に、困難部位への対応としてのカウンタートラクションについて、症例の治療を通じて解説していただき非常に勉強になりました。学内の医師や研修医以外にも、今年度も大学外から同門の先生方が多数来院され熱心に見学されていました。例年の様に県立中央病院の壷内先生に助手を務めていただき、大変息の合った介助を見せていただきました。

お忙しいところを愛媛まで来ていただきました豊永先生に深謝いたします。また豊永先生は愛媛大学の卒業生でもあります。今後ともご指導の程よろしくお願いいたします。

2019年1月22日

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佐藤香織先生が松山赤十字病院の上甲康二副院長とともに入局の挨拶に来られました。佐藤先生は学生時代から当科に関心を寄せられておりました。宮崎大学ご卒業後は初期および後期を松山赤十字病院で研修されて来ました。現在の佐藤先生は肝疾患、膵疾患、胆道疾患のトレーニングに没頭されておりますが、幅広い分野に興味を持たれております。

アフターファイブになると時には◎◎ネタで暴走することもあるとのことですが、清楚な感じからは想像できず、おそらくデマだと思います。とにかく明るく、周りをハッピーにしてくれる将来がとても楽しみな先生です。佐藤先生、持ち前の明るさで何事にも挑戦して下さい!

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本日より2018年度の入局記事をアップして参ります。まずはトップバッターとしまして石川賀代先生(HITO病院院長)をご紹介します。3年前に谷水正人先生(四国がんセンター院長)が入局された際もそうでしたが、それはそれは激震が走りました。

石川先生は東京女子医科大学をご卒業後、母校での研修に引き続き、消化器内科(特に肝臓病学)をご専門とし、診療・研究・教育に従事されて来ました。その後、ご実家でもあります現HITO病院へ戻られました。

皆さん、ご存知の通り、HITO病院は地域医療、救急医療のみならず、大学病院との連携により先端医療でも医療に貢献されている四国中央市の中核病院です。そして、2010年より病院長の要職に就かれました石川先生の女性ならではの視点でハード面(病院)のみならず、ソフト面(診療)でも随所に工夫が凝らされている病院です。HP(http://hitomedical.co-site.jp/about/message/)を拝見するだけで直ぐに伝わって来ます。

第3内科は専門領域であります消化器、内分泌、糖尿病診療のみならず、地域医療、プライマリケアにも力を入れており、まさに相思相愛。石川先生、今後ともどうぞよろしくお願いします!

「学生、研修医の皆さん、百聞は一見に如かず。一度HITO病院へ見学に来て下さいよ〜!」と聞こえて来そうです。

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2月 研究会・講演会案内

〇愛媛慢性便秘フォーラム
日時:2月5日(土)19:00~20:30

松山全日空ホテル 本館4階「ダイヤモンド ボールルーム」

特別講演

横浜市立大学附属病院 消化器内科 主任教授 中島 淳先生

 

〇IBD SUMMIT in EHIME
日時:2月13日(水)19:30~21:00

道後山の手ホテル

特別講演

滋賀医科大学 内科学講座 消化器内科 教授 安藤 朗先生

 

〇愛媛東洋医学カンファレンス
日時:2月15日(金)18:30~20:10

愛媛大学医学部 臨床第2講義室

特別講演

信州大学医学部付属病院 信州がんセンター緩和部門 教授 緩和ケアセンター長 間宮 敬子先生

〇第50回八幡浜・大洲・消化器・糖尿病・内分泌疾患研究会
日時:2月20日(水)18:30~20:30

たる井

特別講演

愛媛大学大学院医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学 教授 日浅 陽一先生

〇第18回愛媛消化器超音波カンファレンス
日時:2月23日(土)17:00~19:20

四国労金サービス

特別講演

済生会松阪総合病院 医療技術部 部長 山本幸治先生

 

中国の大連医科大学から交換留学生の「皮 詩芸 (Pi Shiyi)」先生が当科に研修に来てくれました.

中学校時代から自己学習を重ねたという磨きのかかった英語力,素晴らしい発音で自己紹介され,当科スタッフ一同,感激していました.

昨日は現在実習中のポリクリ学生さんも一緒に,歓迎をかねて会食を行いました.各々それぞれの自己表現でコミュニケーションをとり,非常に充実した会でした.言語や国籍の壁を越えた交流が図れたように思います.

今後も第三内科の魅力を世界に発信し続けていきましょう!

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
Department of Gastroenterology and Metabology, Ehime University Graduate School of Medicine
〒791-0295 愛媛県東温市志津川454
愛媛大学医学部本館8F
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FAX 089-960-5310
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