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お知らせ
 

1月2017

論文名:

Predictors of treatment efficacy and ALT non-normalization with sofosbuvir/ribavirin therapy for patients with hepatitis C virus genotype 2

 

著者:

Takao Watanabe, Yoshio Tokumoto, Kouji Joko, Kojiro Michitaka, Norio Horiike, Yoshinori Tanaka, Fujimasa Tada, Yoshiyasu Kisaka, Seiji Nakanishi, Takashi Nonaka, Kazuhiko Yamauchi, Masashi Hirooka, Masanori Abe, Yoichi Hiasa.

 

掲載誌:

Journal of Medical Virology

 

以下渡辺先生からのコメントです

愛媛県内の当科関連病院の先生方で組織しておりますEhime Kan-en Network (EKEN-net)の研究成果です。今回HCV genotype 2型に対するソホスブビル+リバビリン治療の成績をまとめ、特に治療終了後のALT非正常化に寄与する因子について解析しました。ALT非正常化には肝線維化マーカーであるM2BpGiの高値が寄与しており、ALT非正常化例は治療後の肝発癌に特に注意した経過観察が必要と考えられたという内容を報告しています。

EKEN-netの諸先生方には大変お忙しい中、頻回のデーターの収集に御協力いただき深く感謝申し上げます。今後も精進してまいりますので御指導のほどよろしくお願い申し上げます。

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おめでとうございます!

(What do you see under the microscope?)

 

昨年末、第11回愛媛大学医学部医学科Best Teacher賞の臨床実習(いわゆるポリクリ)部門で、熊木天児先生が5年連続して選ばれました。月曜日および金曜日は地域医療学講座サテライトセンターであります久万高原町立病院で、火曜日〜木曜日は大学病院で熱く学生の指導にあたられております。

 

 

以下、熊木先生からのコメントです。

またまた今年も選んで頂き、嬉しい限りです。学習方法には、学習効果の定着を図るlearning pyramidというものがあり、Lecture(5%)からTeaching others(90%)まで様々な方法で学習が可能です。初めてこの図を見たとき、一般的な系統講義の定着率が5%であることを知ってがっかりしたのを記憶しております。

(ピラミッド写真出典元:ieposter.comより抜粋)

 

多段階的にその手法がある訳ですが、その学習内容によっては向き不向きがあります。しかし、臨床実習ではActive learning(特にLearning by doing)が最も効果的であり、このことを意識して学生教育にあたっています。最近では、座学の講義でもDemonstration〜Learning by doingの手法を取り入れ、参加が必須のため寝ている学生はいません。ただし、100人前後を1人で進めて行くにはまだまだ課題があり、改善策を模索中です。これからも共に楽しく学んでいきたいと思います。

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論文名:Upregulated absorption of dietary palmitic acids with changes in intestinal transporters in non-alcoholic steatohepatitis (NASH)

掲載誌:Journal of Gastroenterology

 

以下、宇都宮先生からのコメントです。

山本安則先生、池田先生、日浅先生をはじめとする第3内科の先生の熱心なご指導、角﨑さん、藤野さんら技官さんのご協力のもと、学位論文が今回アクセプトとなりました。論文完成からアクセプトまでに苦労しましたが、最終的に本当に大きな大きなバックアップに助けられ一つの形になったこと、今は感謝の言葉しか見つかりません。

研究内容としては「NASH患者におけるCD36とMTTPのアップレギュレーションに伴うパルミチン酸の吸収増加と肝臓の脂肪化・線維化との関わり」を明らかとしました。飽和脂肪酸は肝臓に炎症・脂肪化・線維化を惹起し、NASHを誘発することが知られています。これまでNASHでは、飽和脂肪酸の肝臓での新規合成、内臓脂肪由来の供給増加については増加することが報告されておりました。しかしながら、腸管由来の飽和脂肪酸の吸収動態については明らかとなっていませんでした。そこで、肝毒性の面で注目されているパルミチン酸を安定同位体で標識し、内視鏡で投与後に呼気を採取することで、パルミチン酸の腸管吸収動態の変化を評価しました。また、生検組織を用いたメカニズムの解明や肝病態との関わりについても検討しました。その結果、NASHではトランスポーターであるCD36とMTTPのアップレギュレーションに伴ってパルミチン酸の腸管吸収は増加しており、特に、門脈のパルミチン酸吸収増加は肝臓の脂肪化・線維化と関連することを明らかにすることができました。

今回の成果はほんの一握りですが、これまでこの実験を築き上げていただいた山本先生から受けついだバトンをまたさらに磨いて次へバトンを渡せるよう努力していきたいと思っています。繰り返しにはなりますが、今回一番お世話になりました山本先生、池田先生、日浅先生にこの場をお借りしまして深く感謝申し上げます。今後も初志貫徹、大学院の経験を生かし精進して参りたいと思いますのでご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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