› 
お知らせ
 

12月2022

松岡海南先生が12月18日(日)に開催された第127回日本内科学会四国地方会において、初期臨床研修医奨励賞を受賞されました。便潜血検査を契機に発見された無症状メトロニダゾール抵抗性アメーバ性大腸炎について、素晴らしいプレゼンテーションを行いました。

本人からのコメントです。
今回は、メトロニダゾール抵抗性アメーバ性大腸炎に対し、パロモマイシンが有効であった症例について発表させていただきました。本症例は、メトロニダゾール1500mg/日を10日間内服しましたが内視鏡所見で改善がなく、嚢子も検出されたため、メトロニダゾール2250mg/日を10日間内服した後、パロモマイシン1500mg/日を10日間内服し、治癒が得られました。メトロニダゾール抵抗性アメーバ性大腸炎は本邦では6例報告されており、その多くがメトロニダゾールとパロモマイシンの併用で治癒しています。アメーバ性大腸炎の診療の際には、メトロニダゾール抵抗例も念頭に治療する必要があると考えます。
最後に、この度はこのような貴重な機会をいただきましたことに改めて感謝いたします。
まだまだ至らない点も多いですが、今後とも精進を重ねてまいります。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

指導医(山本安則先生)よりコメントです。
 松岡先生には、他科研修で忙しい中、下調べから発表までとても熱心に取り組んでいただきました。いつも明るくて芯がしっかりしているため、仕事を任せても安心感があります。春からは、ついに消化器内科の道へ!これからも、一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。また、今回は専攻医の丹下正章先生にも抄録作成時からたくさんご指導いただきました。重ねてお礼申し上げます。これからも一緒に消化管グループを盛り上げていきましょう!

先日山田佳樹先生が入局されました。

市立宇和島病院の藤堂裕彦先生からコメントが届いています。

山田先生は愛媛大学を卒業後、初期研修1年目を市立宇和島病院で、2年目を愛媛大学病院で研修され、この度、第3内科に入局されました。1年目に糖尿病・内分泌内科で研修をされているときから、そして当科での研修が終わった後も、特に糖尿病症例に積極的にかかわっていく姿勢が見られ、「もしかしたら来てくれるかも」と思っていました。実現して本当にうれしいです。何事も真摯に取り組まれる先生ですので、内分泌・代謝グループのホープとして大きく成長してくれるでしょう。

山田先生、入局おめでとうございます。

CATEGORY : お知らせ 

1月 講演会・研究会案内

〇進化する糖尿病治療 in 愛媛
日時:1月19日(木) 19:00~20:00
ハイブリッド開催
会場:えひめ共催会館 4F 『末広』
Web参加ご希望の場合は、Webexアプリのダウンロードをお願いいたします。

 Special Lecture 
大阪医科薬科大学 腎臓内科
教授(特別職務担当教員)
美馬 晶 先生

〇第22回愛媛消化器超音波カンファレンス
日時:1月21日(土) 15:00~17:30
ハイブリッド開催
会場:愛媛大学医学部40周年記念講堂
会場参加、WEB参加いずれの場合もインターネットアプリ「peatix」にて事前申し込み(チケット購入)をお願いいたします。

 一般演題 
1.愛媛大学医学部附属病院 検査部  南 ゆうな 先生

2.市立八幡浜総合病院 臨床病理科  山村 展央 先生

3.愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学  矢野 怜 先生

 特別講演 
東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部
丸山 憲一 先生

 

2023年1月19日(木)愛媛大学松浦先生 座長イーライリリー講演会案内状

第22回愛媛消化器超音波カンファレンスのご案内 最終版A

済生会今治病院の八木専先生の論文「Association between Mucosal Healing and Lipid Profiles in Patients with Ulcerative Colitis: A Cross-Sectional Study」が「Digestion」に掲載されることになりました。

以下、八木先生からのコメントです。

最近の報告によると、潰瘍性大腸炎(UC)が心血管疾患(CVD)の危険因子であることが示されました。また、脂質異常症は、CVDの十分に確立された危険因子です。ただし、脂質を考慮した炎症性腸疾患 (IBD)に関する論文は限られ、さらに、IBD患者の内視鏡活動と脂質との関連を評価した研究はありません。そこで、UC患者の粘膜治癒(MH)と脂質との関連性を検討しました。今回、MHをMayo endoscopic score (MES) 0とし、221名を対象に解析した結果、脂質異常症の治療を受けていない患者では、高HDL-C (>66 mg/dL)はMHと有意に正の関連がありました (オッズ比 [OR] 2.58、95% CI: 1.04–6.64、p=0.037)。またT-cholとTGは、脂質異常症の治療薬に関係なく、MHと関連していませんでした。以上からMHは、脂質の投薬を受けていないUC患者のHDL-Cと有意に正の関連があったことを報告させていただきました。我々の研究により、疾患の状態により、MHとHDL-Cの関連性に影響を与える可能性があると考えています。

最後に、今回は愛媛潰瘍性大腸炎研究 第12報目となりますが、いつもご指導ご鞭撻を頂いております同門の先生方に、この場をかりて感謝申し上げます。この様に論文が掲載されましたのも、先生方に日頃臨床で助けて頂いているおかげである思います。今後とも、日常診療や論文という形で還元できればと考えています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 
  • 研修会・講演会
  • 臨床研究
  • 外来のご案内
  • 黄蘭会
愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
Department of Gastroenterology and Metabology, Ehime University Graduate School of Medicine
〒791-0295 愛媛県東温市志津川454
愛媛大学医学部本館8F
TEL 089-960-5308
FAX 089-960-5310
mail : 3naika@m.ehime-u.ac.jp