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お知らせ
 

9月2021

愛媛大学医学部附属病院光学診療部の山本安則先生と愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授が共同で投稿しておりました、若年日本人における食習慣と機能性ディスペプシア(FD)との関連性に関する論文が、Journal of Neurogastroenterology and Motility (IF 4.924)にアクセプトされました。

山本安則先生からのコメントです。

愛媛大学学生健診データ(8923名)を用いたFDに関する疫学研究の第4報目です。
食行動とFDとの関連を評価した研究はわずかしかありません。今回のコホート研究では、以下の結果が得られました。

・本コホートにおけるFDの有病率は、1.9%でした。女性の有病率(2.5%)は男性の有病率(1.5%)よりも有意に高い結果でした。
・朝食や昼食を抜くことは、FDと独立して正の相関がありました(調整後Odds Ratio(OR) 朝の欠食:1.60 [95% CI: 1.10-2.32]、昼の欠食: 2.52 [95% CI: 1.04-5.18])。
・一方で、夕食を抜く、間食を食べる、夜食(深夜の間食)とFD有病率に関連はありませんでした。
・1日の食事回数とFDの有病率の関係は、1日1食(4.8%)、2食(2.2%)、3食(1.7%)であり、多変量解析において食事の頻度は、FDと独立して逆相関していました(調整後OR 1日1食:2.72[95%CI:1.19-5.42]、1日2食:1.69[95%CI:1.19-5.42], p for trend = 0.001)。

結論 として、日本人の若年層における食事の頻度は、FDと独立して逆相関する可能性があります。特に,朝食や昼食を抜くことはFDの有病率と関連していそうです。

本研究では多くの愛媛大学の学生さんの協力によって行うことができました。また加えて、愛媛大学総合健康センタースタッフや学生健診にご協力いただいております先生へ感謝申し上げたいと思います。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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10月 研究会・講演会案内

〇愛媛県ネキシウム10周年記念講演会
日時:10月7日(木) 19:00~20:20
オンライン講演会(ZOOM)

  Session1  

愛媛大学医学部附属病院 光学医療診療部
准教授 池田 宜央 先生

  Session2  

川﨑医科大学 消化管内科学
教授 塩谷 昭子 先生

〇第50回 愛媛内分泌代謝疾患懇話会
日時:10月14日(木) 19:00~21:00
ハイブリッド形式による実施となります。
Web視聴の場合は事前登録をお願いいたします。
会場:ホテルマイステイズ松山 3F ドゥエミーラ

  特別講演1  

名古屋大学大学院医学系研究科 糖尿病・内分泌内科学
教授 有馬 寛 先生

  特別講演2  

国立国際医療研究センター研究所
糖尿病研究センター長 植木 浩二郎 先生

〇愛媛県UCネットフォーラム
日時:10月15日(金) 19:00~20:00
ネット回線を介したサテライト講演となります。

  講演  

福岡大学医学部 消化器内科学講座
教授 平井 郁仁 先生

〇LCIG Gastroenterologist Exchange Meeting 2021
日時:10月16日(土) 16:00~18:00
Web開催

  講演1  

川南病院 外科
山下 兼史 先生

  講演2  

順天堂大学 消化器・低侵襲外科
夕部 由規謙 先生

〇第26回 愛媛糖尿病カンファレンス
日時:10月18日(月) 19:00~20:35
ハイブリッド形式による実施となります。
会場参加・Web参加いずれも事前申込制となっております。
会場:ホテルマイステイズ松山

  一般講演①  

ノボ ノルディスクファーマ株式会社
サイエンティフィック・スポークスパーソン
二宮」一敏

  一般講演②  

みかんの花クリニック 糖尿病・内分泌・代謝内科
院長 新谷 哲司 先生

  特別講演  

京都大学大学院 医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学
教授 稲垣 暢也 先生

〇第17回愛媛軽症糖尿病懇話会
日時:10月20日(水) 19:00~
ハイブリッド開催
会場:道後山の手ホテル 2階 「ヴィクトリア」
ライブ配信の参加には事前登録が必要です。

  講演Ⅰ  

かなざわ内科糖尿病・骨粗しょう症クリニック
院長 金沢 一平 先生

  講演Ⅱ  

久留米大学医学部内科学講座 内分泌代謝内科部門
主任教授 野村 政壽 先生

★【案内状】愛媛県ネキシウム発売10周年記念講演会20211007

第50回愛媛内分泌代謝疾患懇話会

愛媛県UCネットフォーラム

【Invitation】 LCIG_GI_Exchange_Seminar_20211016

【会場参加用】第26回愛媛糖尿病カンファレンス_20211018

【Web参加用】第26回愛媛糖尿病カンファレンス_20211018

【案内状】20211020愛媛軽症糖尿病懇話会

愛媛大学医学部附属病院光学診療部の山本安則先生と愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授が共同で投稿しておりました、若年日本人における睡眠障害と機能性ディスペプシア(FD)との関連性に関する論文が、Digestive Diseases and Sciences (IF 3.199)にアクセプトされました。

山本安則先生からのコメントです。
2015年~2017年における愛媛大学学生健診結果を用いて、睡眠障害とFDとの関連性について8923名を対象として解析を行いました。

・本コホートにおけるFDの有病率は、1.9%でした。女性の有病率(2.5%)は男性の有病率(1.5%)よりも有意に高い結果でした。
・調整後、すべての種類の睡眠障害は、FDと独立して正の相関を示しました(入眠困難:OR 3.97 [95% CI: 2.53-6.01]、熟眠障害:OR 4.85 [95% CI: 3.06-7.40]、夜間覚醒:OR 4.35 [95% CI: 1.90-8.67]、早期覚醒:OR 4.50 [95% CI: 1.97-8.97]、日中の眠気:OR 2.83 [95% CI: 1.25-5.56])。
・サブグループ解析において、夜間覚醒と日中の眠気は、心窩部痛症候群(epigastric pain syndrome:EPS)との関連はありませんでしたが、その他の睡眠障害はEPSおよび食後愁訴症候群(postprandial distress syn- drome:PDS)と独立して正の相関を示しました。
・一方、睡眠時間とFDとの関連は認められませんでした。

結論として、 睡眠障害は、日本の若年層におけるFDの有病率と正の相関がある可能性があります。

本研究では多くの愛媛大学の学生さんの協力によって行うことができました。また加えて、愛媛大学総合健康センタースタッフや学生健診にご協力いただいております先生へ感謝申し上げたいと思います。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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