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山本安則先生と古川慎哉教授がまとめた若年日本人における食習慣と機能性ディスペプシア(FD)との関連性に関する論文がJournal of Neurogastroenterology and Motilityにアクセプトされました。
 

お知らせ

愛媛大学医学部附属病院光学診療部の山本安則先生と愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授が共同で投稿しておりました、若年日本人における食習慣と機能性ディスペプシア(FD)との関連性に関する論文が、Journal of Neurogastroenterology and Motility (IF 4.924)にアクセプトされました。

山本安則先生からのコメントです。

愛媛大学学生健診データ(8923名)を用いたFDに関する疫学研究の第4報目です。
食行動とFDとの関連を評価した研究はわずかしかありません。今回のコホート研究では、以下の結果が得られました。

・本コホートにおけるFDの有病率は、1.9%でした。女性の有病率(2.5%)は男性の有病率(1.5%)よりも有意に高い結果でした。
・朝食や昼食を抜くことは、FDと独立して正の相関がありました(調整後Odds Ratio(OR) 朝の欠食:1.60 [95% CI: 1.10-2.32]、昼の欠食: 2.52 [95% CI: 1.04-5.18])。
・一方で、夕食を抜く、間食を食べる、夜食(深夜の間食)とFD有病率に関連はありませんでした。
・1日の食事回数とFDの有病率の関係は、1日1食(4.8%)、2食(2.2%)、3食(1.7%)であり、多変量解析において食事の頻度は、FDと独立して逆相関していました(調整後OR 1日1食:2.72[95%CI:1.19-5.42]、1日2食:1.69[95%CI:1.19-5.42], p for trend = 0.001)。

結論 として、日本人の若年層における食事の頻度は、FDと独立して逆相関する可能性があります。特に,朝食や昼食を抜くことはFDの有病率と関連していそうです。

本研究では多くの愛媛大学の学生さんの協力によって行うことができました。また加えて、愛媛大学総合健康センタースタッフや学生健診にご協力いただいております先生へ感謝申し上げたいと思います。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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