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お知らせ
 

12月2023

済生会今治病院の藤原ひなの先生が入局されました。


日浅教授と藤原先生

済生会今治病院の川﨑先生からコメントをいただきました。

藤原ひなの先生の入局に際し一筆とのことで、簡単ではありますが紹介させていただきます。
藤原ひなの先生は、松山東高校・愛媛大学卒業後、愛媛大学のたすきがけ研修の1年目として、当院に勤務されました。
真面目で穏やかな先生で、患者さんに対しての説明も丁寧で安定感がありました。
卒業時より内分泌に興味があり、この度第三内科に入局してくれました。
今後の活躍を楽しみにしています。
                       川﨑敬太郎


左から三宅、徳本先生、日浅教授、藤原先生、金本先生、川﨑先生

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済生会今治病院の村上彩香先生が入局されました。


日浅教授と村上彩香先生

済生会今治病院の川﨑先生からコメントをいただきました。

村上彩香先生の入局に際し一筆とのことで、簡単ではありますが紹介させていただきます。
村上彩香先生は、今治西高校・愛媛大学卒業後、地元今治の済生会今治病院に初期研修医として勤務されています。研修医時代に知り合った村上慶匡先生と結婚され現在1児の母として、子育てをしながら救急や当直などの仕事にも励んでいます。
進路については、いろいろ悩まれたようですが、最終的に慶匡先生と同じ内分泌の道にすすみたいとのことで第三内科に入局してくれました。
人当たりの優しい先生で、後輩やコメディカルからも頼りにされています。
今後の活躍を期待しています。
                    川﨑敬太郎

左から徳本先生、日浅教授、村上彩香先生、村上慶匡先生(とお子さん)、金本先生、川﨑先生

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愛媛県立今治病院の奥平知成先生が入局されました(少し前のことになります)。


日浅教授と奥平先生

以前にご活躍されていた愛媛県立中央病院の二宮朋之先生から奥平先生にコメントをいただきました。
以下、二宮先生からのコメントです。

いわく、年齢不詳、クール、イケメン、寡黙だけど話すと面白い、くまのプーさん好き、家族思い。

外見はまさに向井理のようなイケメンで、その存在感はプーさんが羨むほど。
診察室に足を踏み入れると、そこに広がるのは穏やかな雰囲気と、40代にしてイケメンの頂点に立つその温かい笑顔と的確な診療。元薬剤師の特性を生かし、消化器内科医として豊かな経験を持ち、患者たちの健康を真摯に考えています。
患者さんだけでなく医療スタッフからも非常に人気の高い先生です。
また食道ステントの臨床データでJDDWのポスター優秀演題賞を受賞されており、学術的にもマルチに活躍されております。
今後もさらなるご活躍が期待される先生です。ぜひこれからも頑張ってください。


左から池田先生、徳本先生、日浅教授、奥平先生、二宮先生、壺内先生

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教室の矢野先生がclinical journal of gastroenterologyに投稿していた症例報告「A case of hepatocellular carcinoma with pseudoaneurysm formation upon lenvatinib administration」がacceptになりました。

以下、矢野先生からのコメントです。

論文は、レンバチニブ投与2週間後程度で肝細胞癌内に仮性動脈瘤が出現した症例になります。micro B-flow imagingというb mode上で血流を描出する技術を用いて、超音波で仮性動脈瘤の明瞭な描出が可能でした。肝細胞癌内に対して化学療法投与後に発症した腫瘍内の仮性動脈瘤は本症例が初めての報告になり、仮性動脈瘤はサイズによらず破裂リスクがあるため、注意が必要になります。血管新生阻害薬投与後は、早期からこのような合併症に注意が必要であることを報告しました。日頃からご指導いただいている廣岡先生、日浅先生にはこの場を借りて感謝申し上げます。

以下、日浅陽一先生からのコメントです。

愛媛大学学長賞を受賞いたしました。 日浅陽一

この度、2022年度における研究活動を評価いただき、愛媛大学学長賞を受賞させていただく栄誉をいただきました。選考では、外部資金獲得実績ならびに発表論文数、ならびに論文のインパクトファクター、および引用回数を高く評価いただいたと伺っています。
これもひとえに、大学医局の先生方と、同門の先生方の努力の結晶の賜であり、その代表として賞をいただいたと感謝しております。
Clarivate社のデータによりますと、12月18日現在で、小生のH-Index 46、Web of Scienceの出版論文数(英文)643、論文引用総数10885回とカウントされています。また、PubMedでの年間論文数(英文原著)は、今回評価いただいた2022年に65報、2023年も既に67報と表示されています。
引き続き、教室の研究実績をさらに上げていくとともに、医局の各先生方のキャリアアップにつながるように、精進して参る所存です。
同門の先生方におかれましては、引き続き、温かいご支援とともに、ご指導ご鞭撻を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

愛媛大学長の仁科弘重先生と

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論文の要旨:

糖尿病でも便秘の有病率が高く、医師が思っている以上に日常生活の妨げになることが知られています。潰瘍性大腸炎は頻回の排便、下痢、血便、腹痛などが典型的な消化器症状とされていますが、意外にも便秘の有病率が高いことが報告され、疾患活動性が高いと便秘が多いとの報告もあります。しかし、潰瘍性大腸炎に関する便秘のエビデンスは不足しています。
そこで、過去のデータから潰瘍性大腸炎の疾患活動性が便秘との関連するのではないかと考えて、愛媛潰瘍性大腸炎研究のベースラインデータを用いて解析を行いました。
さまざまな疾患活動性(罹病期間、薬剤数、粘膜治癒、臨床的寛解)と便秘との関連性を解析しましたが、いずれも関連性は無関連でした。一方で、加齢にのみ関連性があり、潰瘍性大腸炎においても加齢は便秘との関連があることが明らかになりました。また、とくに70歳以上ではその有病率が高率でした。

潰瘍性大腸炎でも高齢化が指摘されており、便秘に留意する必要があると思われます。

塩見先生、古川先生が担当した項では、血糖改善効果以外の「睡眠時無呼吸症候群」、「糖尿病黄斑浮腫」、「NAFLD・NASH」について紹介しています。製薬会社での講演会では糖尿病治療薬は基本的には承認された効果しか話をすることができません。他の先生の項目も「血糖以外の話」「本当に期待していること」「本音」が満載です。ぜひ、手に取っていただき診療の参考にしていただけたらと思います。貴重な機会をいただきました順天堂大学静岡病院 野見山崇教授には改めて感謝申し上げます。

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論文の要旨:

勃起障害の有病率は高いものの適切にスクリーニングがされているとは言えず、日常診療で有用なマーカーはほとんどありませんでした。
血清アルブミンはほぼすべての医療機関で測定可能で、特に病院などでは迅速に測定可能です。栄養状態や肝予備能力の目安であることに加えて炎症との関連性や動脈硬化疾患では予後予測マーカーとなることも報告されています。
性機能障害は様々な疾患との関連性が指摘されるも、我が国においては残念ながら日常的に相談しにくい疾患の一つ。性機能障害は糖尿病に多く、最近では炎症性腸疾患との関連性も指摘されています。
そこで、血清アルブミンと性機能障害の代表疾患である勃起障害との関連性を愛媛潰瘍性大腸炎研究のベースラインデータを用いて検討を行いました。勃起障害の定義はSHIM scoreを用いて定義しました。
血清アルブミンが高いほど、勃起障害の有病率は低く、飲酒、喫煙、BMI、年齢などを補正しても有意でした。血清アルブミンとEDおよび重症EDとの関連性を検討しましたが、血清アルブミン値4.3g/dlを目安にするともっとも有用なマーカーとなりそうでした。ただし、そのマーカーはあくまでも補助的に使うことが適していると考えられます。

論文の要旨:

連続グルコースモニタリング (CGM) システムは、グルコース変動の評価ツールで、さまざまなグルコース変化パターンを確認することが出来ます。そのため、血糖変動には、1型糖尿病(T1DM)と2型糖尿病(T2DM)の間の血糖変化の違いに関する特定の情報が含まれている可能性があると仮説を立て、振動データの時間領域と周波数領域を同時に解析可能な連続ウェーブレット変換 (CWT) で、T1DM におけるグルコース変動を検出できるかどうか検討を行いました。
方法
T1DM (n = 5) および T2DM (n = 25) の患者の 60 日間および 296 日間の血糖変動データをそれぞれ評価しました。 356 日間 15 分ごとに取得されたグルコース データが分析されました。 データは、Morlet 形式 (n = 7) をマザー ウェーブレットとして CWT によって評価されました。 この方法論は、毎日のグルコース変化における限られた周波数のグルコース変動を探索するために使用されました。 出現した 18 個の信号の周波数と囲まれた面積 (0.02625 スカログラム値) を比較しました。 T1DMの特異性は、有意差が認められる項目を説明変数として重回帰分析により評価した。
結果
深夜の高周波(中央値:75 Hz、サイクル時間:19 分)と正午の中周波(中央値:45.5 Hz、サイクル時間:32 分)は、T1DM と T2DM の方が高かった(中央値:73 および 44 Hz、P = それぞれ0.006と0.005)。 真夜中から正午にかけて 100 Hz を超えるゾーンの領域は、T1DM と T2DM でより頻繁に発生し、より大きかった。 1 日の中で、より低い周波数ゾーン (15 ~ 35 Hz) の頻度が高く、その面積は T1DM よりも T2DM の方が大きかった。 CWT 後の各信号の時刻、周波数、面積で構成される 3 次元散布図は、深夜の T1DM に属する高周波信号が 17 ~ 24 分の波周期の緩やかな分布を持っていることを明らかにしました。 多変量解析により、深夜の高周波信号が T1DM を特徴付ける可能性があることが明らかになりました (オッズ比: 1.33、95% 信頼区間: 1.08-1.62; P = 0.006)。
結論
CWT は、CGM データを使用して各タイプの糖尿病の血糖変動を区別するための新しいツールである可能性があります。

論文の要旨:

最近、骨盤内臓器のクロストークが報告されており、Pelvic organ cross-sensitizationという概念が広がりつつあります。間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、子宮内膜症とそれぞれ双方向の関連性が報告されています。なかでも月経困難症と過敏性腸症候群との関連も欧米を中心として報告されておりましたが、日本人をはじめとしたアジア人種でのエビデンスはありませんでした。
そこで、愛媛大学の学生健診データのうち、女性学生4693名を対象として解析を行いました。
過敏性腸症候群はROMEⅢの基準で定義し、本コホートでの過敏性腸症候群の有病率は6.1%でした。
自己申告の月経痛のうち、痛みなしをreferenceとしたところ、中等度痛みの補正後OR 1.89 [95% CI: 1.27-2.91]) および高度の痛み (adjusted OR: 2.14 [95% CI: 1.42-3.45])は独立して有意でした。
痛みのコントロールのための薬物使用頻度も同様に頻度が高いほど、過敏性腸症候群が有意に多く、その関連性は独立していました。月経不順との関連性はありませんでした。
また、機能性ディスペプシア例は除外しても同様の結果でした。
女性のおいては月経周期によって腸管運動が変化することが報告されており、月経困難症と過敏性腸症候群との関連に矛盾ないと思われます。一方で、NSAIDSやピルの使用によって過敏性腸症候群に類似した症状が出現することも過去報告されているようです。
過敏性腸症候群などは投薬によって症状が緩和しにくい疾患の一つですが、時にNSAIDSなどで症状が緩和する症例も経験します。もしかすると腸管運動だけでなく、痛みの閾値のコントロールを通じて、症状が緩和されてるかもしれません。今後は縦断研究が必要と思われます。

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
Department of Gastroenterology and Metabology, Ehime University Graduate School of Medicine
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