〇第26回愛媛消化器超音波カンファレンス
日時:2025年1月18日(土)15:00~17:35
会場:愛媛大学医学部附属病院 地域医療支援センター 1階 講義室
演題1
NHO四国がんセンター 臨床検査科
山本 紗由美 先生
演題2
松山赤十字病院 検査部
榎 美奈 先生
演題3
愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学
行本 敦 先生
特別講演
住友病院臨床検査科・超音波センター
尾羽根 範員 先生
〇EDeN web communication
日時:2025年1月29日(水)18:30~19:30
ZOOM配信
特別講演
愛媛大学 地域生活習慣病・内分泌学 教授
松浦 文三 先生
20250118_第26回愛媛消化器超音波カンファレンス
20250129_EDeN web communication
当科の廣岡昌史先生が総合診療サポートセンターの特任教授にご就任されました!
以下、廣岡昌史教授よりいただきましたコメントです。
このたび、先日の辞令交付式を経て総合診療サポートセンター 特任教授を拝命いたしました。身に余る光栄とともに、その責任の重さを日々実感しております。
総合診療サポートセンターは、地域医療連携部門と患者相談支援部門を二本柱とし、開設から11年を迎えました。兼務者を含めると60名を超える職員が在籍し、地域の皆様に寄り添う活動を続けております。
一方で、web予約の推進、かかりつけ医受診の推進と外来のスマート化などの課題も山積しております。これらの課題に真摯に向き合い、総合診療サポートセンターとしてさらに質の高い医療とサポートを提供できるよう努めてまいります。
これまで力を注いできた消化器診療に加え、総合診療サポートセンターにおいても微力ながらお役に立てるよう尽力する所存です。引き続き皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
総合診療サポートセンター センター長・特任教授 廣岡昌史
済生会今治病院の八木専先生の論文がDEN openにてpublishされました。
以下八木先生よりコメントです。
今回DEN openにて論文がpublishされましたのでご報告申し上げます(DEN Open. 2024 Dec 2;5(1):e70036. doi: 10.1002/deo2.70036.)。ハイドロゲルスペーサー留置術により直腸潰瘍を来した症例のCase reportになります。
前立腺癌に対する治療方法の一つに放射線治療RTがありますが、そのRTによる放射線性直腸炎・膀胱炎を予防するためにここ最近では前立腺と直腸の隙間にハイドロゲルスペーサーを留置する方針がとられています。そのため最近あまり内視鏡医として放射線性直腸炎の症例が少なくなったと実感しています。しかし、その留置により直腸潰瘍を来した稀な1例を経験したため報告しました。これまで報告は少ないですが、今後前立腺癌の増加しているように今後、このような疾患が増える可能性があり周知する必要があると考え報告させていただきました。また、これまでの報告を考えると憩室症がリスクになる可能性があるため注視する必要があると考えます。

第122回日本消化器病学会四国支部例会(第133回日本消化器内視鏡学会四国支部例会と合同開催:県立中央病院 宮田英樹会長)において、当科の阿部雅則先生が会長を務められ、盛会に終了いたしました。
以下、阿部先生よりいただきましたコメントです。
2024年11月30日(土)、12月1日(日)に松山市総合コミュニティーセンターにおいて開催しました第122回日本消化器病学会四国支部例会(第133回日本消化器内視鏡学会四国支部例会と合同開催)では、多大なるご支援を賜りまして誠にありがとうございました。
両日とも天候に恵まれ、お陰様を持ちまして無事に本会を終えることが出来ました。
運営に当たりましては、何かと不行き届きな点があったものと存じますが、無事学会を終了することができましたのは皆様方のご協力ご理解のおかげと心より感謝申し上げます。とくに、ご指導ご協力いただいた第133回消化器内視鏡学会四国支部例会の宮田英樹会長、日本消化器病学会四国支部第27回専門医セミナーの田中良憲会長、事務を担当頂いた薬師寺是行様、運営を支えて頂いたイブニング・グロー社の皆様には深謝いたします。


先進消化器内視鏡開発学講座 森宏仁先生が取り組まれている内視鏡分野の研究が、“公益財団法人 内視鏡医学研究振興財団 JFE:The Japanese Foundation for Research and Promotion of Endoscopy ”が実施されている令和7年度の研究助成として採択されました。
医学の発展と人類の福祉に寄与すると期待される内視鏡にかかわる研究に対する助成制度となります。
以下、森先生からのコメントです。
「内視鏡医学研究振興財団の令和7年度の研究助成に採択されました。本研究は、IBD治療での従来の治療は踏襲しつつ中等症や重症例、さらに全身投与が好ましくない妊婦、小児や高齢者などの新たな選択肢として、内視鏡的薬剤デリバリーステーションシステム法(MDDS法)による直接貼付療法で特許とともに研究を開始します。よろしくお願いいたします。」
愛媛県立中央病院 消化器内科IBDセンターの臨床研究 ”潰瘍性大腸炎患者の治療薬選択におけるSDMにBio/JAK使用歴が与える影響” が,日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)2024で「優秀賞」を受賞しました.
以下、県立中央病院の先生方からのコメントです.
近年,診療において患者さんの価値観を共有して一緒に治療方針を決定していくShared decision making (SDM)が重要視されています.それは潰瘍性大腸炎のBio/JAK選択においても同様です.今回,Bio/JAK naïve症例とBio/JAK exposure症例では薬剤選択に寄与する情報量の差(これまでに投与したBio/JAKの治療反応など)があるため、Bio/JAK選択におけるSDMに影響を与えるのではないかと仮定しました.
本研究で得られた結果は下記のとおりです.
①Naïve症例では患者主体による薬剤選択が53%(20/38)であるのに対して,Exposure症例は患者主体による薬剤選択が17%(7/41)で有意に少なかった(p=0.001).
②Naïve症例では患者の薬剤選択理由は多岐にわたっていたのに対して,Exposure症例における患者の薬剤選択理由は全て投与経路であった.
この結果により,薬剤選択に寄与する情報の多いExposure症例においても,投与経路は患者にとって重要な因子でありSDMを実践する上で考慮する必要があることがわかりました.
今後も新しい試みに挑戦していきたいと思います。
渡辺崇夫先生がまとめた、EKEN studyグループの臨床研究がJournal of Gastroenterologyにアクセプトされました。
以下、渡辺先生からのコメントです。
論文名:Clinical factors to predict changes of esophagogastric varices after sustained viral response with direct-acting antiviral therapy
著者名:Takao Watanabe, Yoshio Tokumoto, Hironori Ochi, Toshie Mashiba, Fujimasa Tada, Atsushi Hiraoka, Yoshiyasu Kisaka, Yoshinori Tanaka, Sen Yagi, Seiji Nakanishi, Kotaro Sunago, Kazuhiko Yamauchi, Makoto Higashino, Kana Hirooka, Masaaki Tange, Atsushi Yukimoto, Makoto Morita, Yuki Okazaki, Masashi Hirooka, Masanori Abe, Yoichi Hiasa
本論文は、愛媛県内で組織するEKEN study Groupの先生方にご協力いただき、C型肝硬変症例のDAA治療後によるSVR達成後の食道胃静脈瘤の変化、また静脈瘤増悪・改善に寄与する因子を明らかし、それらを利用した予測のためのスコアリングを提案したものです。
ご指導いただいた徳本先生、また何より、大変お忙しい中ご協力いただいたEKEN study Groupの先生方に深く感謝申し上げます。EKENの研究として初めて、JGにアクセプトという高評価を受け、本当にうれしいです。今後ともご協力のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。