愛媛大学大学院医学系研究科  整形外科学

第182回 愛媛整形外科集談会にて吉井俊貴教授にご講演いただきました

2025.06.09

2025年6月7日(土)、第182回 愛媛整形外科集談会が開催されました。今回は特別講演として、東京科学大学 整形外科学講座 教授 吉井 俊貴 先生をお招きし、「脊椎疾患 診断と治療のPitfall」という演題で、最新の知見と豊富な臨床経験に基づくご講演をいただきました。

本講演では、日常診療において遭遇する脊椎疾患の診断や治療に潜む“思い込み”や“見落とし”が、いかにして「落とし穴」となり得るのかを、多くの実例を交えて丁寧にご解説いただきました。典型的な症状に隠れた非典型例、難治症例の背景にある意外な要因など、臨床現場で即座に活用できる知見が多数盛り込まれており、非常に実践的な内容でした。

講演の中で繰り返し強調されたのは、「常識を疑う姿勢」の重要性です。日常診療の中にこそ思い込みが潜んでおり、既成概念にとらわれず、目の前の患者一人ひとりを柔軟な視点で診る力の大切さを改めて実感する機会となりました。

講演後には、脊椎外科に強い関心をもつ若手医師たちから多くの質問が寄せられ、吉井先生は一つひとつに丁寧かつ的確にご回答くださいました。

ご多忙のなか、貴重なご講演を賜りました吉井俊貴教授に、心より御礼申し上げます。

 

併せて、第181回 愛媛整形外科集談会 優秀演題賞の受賞者が発表され、愛媛大学医学部医学科5回生の鈴木 健人さん、および済生会松山病院の三好 翔太先生が選出されました。おめでとうございます!今後のさらなるご活躍を期待しております。