2025年8月30日(土)、愛媛県松山市において、外傷グループ ETERNAL( Ehime Trauma Education, Research, and Network for locAL empowerment )発足後、初となるセミナーが開催されました。本会は大腿骨近位部骨折をテーマに、県内各施設の整形外科医が一堂に会し、最新の知見と臨床経験を共有する場となりました。前半のセッションでは、各施設から講演が行われました。 高須 厚 先生(済生会松山病院) は転子部骨折における整復評価やカットアウトリスクについて解説されました。
石丸 泰光 先生(HITO病院) はDVT予防における抗凝固療法の運用を報告し、施設間の対応の違いを共有しました。
渡森 一光 先生(愛媛大学) は手術待機期間の現状を取り上げ、48時間以内の手術実施率が課題であることを示されました。
楠目 浩祐 先生(市立宇和島病院) はFull HA coated stemとセメントステムの比較を行い、BCISや術中骨折といったリスクに触れつつ、インプラント選択の考え方を示されました。
最後に、特別講演として 渡辺病院 白形 陽生 先生 がご登壇されました。長年にわたり愛媛県の外傷診療を支え、若手医師の教育と技術向上に尽力されてきたご経験を踏まえ、「大腿骨近位部骨折に対する診断・治療・予防」について包括的にご講演いただきました。
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2025.09.08