愛媛大学医学部附属病院 人工関節センター

研究・活動実績

第130回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会を主催致します

2018.02.25

4月20日(金)~21日(土)の2日間、ひめぎんホール(愛媛県松山市)において、130回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会を開催いたします。

今回の学会テーマは『鍛心磨技 —臨床家の原点への回帰—』です。優れた臨床家とは深い知識に支えられた高度の技術を有することが必要条件のひとつです。整形外科医は臨床家としての手術技能を磨く必要があることはいうまでもありませんが、ややもすると知識偏重、理論偏重になりすぎたり、あるいは便利な機械やテクノロジーに頼りすぎているきらいもあります。学会を通じ高いレベルの手術手技を身につけるにはどうすべきかを常に模索しています。臨床家の原点に立ち返り、手術のエキスパートとはどうあるべきか今一度再考致します。現在、国内での体系的な手術教育の環境整備は十分とは言えません。特に手術教育のひとつの形態としてcadaver trainingは大変有用でありますが、まだまだ国内では普及していない現状があります。また、技術を磨くと同時に、その研ぎ澄まされた精度の高い技術を発揮するためには、心を鍛え、沈着冷静な判断力や集中力を養うことも重要です。

 そこで、本テーマに直結した企画として、福島県立医科大学常任顧問の菊地臣一先生に「手術のプロとしての条件」というタイトルで特別講演を賜ります。また、鍛心については文化講演においてメンタルコーチとしてラグビー日本代表を変えた荒木香織さんに「心の鍛え方—整形外科医の技術向上のために—」というタイトルで講演をしていただきます。さらにシンポジウム『Cadaverを用いた手術教育の未来』を開催し、「手術手技研修の現状と未来」 松田正司(愛媛大学解剖学発生学)、 「カダバートレーニングにかける行政からの期待」 堀岡伸彦(厚生労働省)、「カダバートレーニングをこれから始めるためにはどうしたらよいか?-ガイドラインの解説と実例の紹介」 七戸俊明(北海道大学消化器外科)、「Cadaver training 手術技術向上を目指して」日野和典(愛媛大学整形外科)、「日本足の外科学会による足関節・距骨下関節鏡と手術展開法教育」 大関覚(獨協医科大学整形外科)の講演を頂きます。これらのほかにも多数の人工関節関連、手術手技関連の教育研修講演、シンポジウム、主題を予定しております。

4月の松山は気候も穏やかで、瀬戸内海や宇和海の素晴らしい幸を堪能していただけると思います。それでは、いで湯と城と文学の町、春真っ盛りの松山にたくさんの方々のお越しをお待ちしています。

学会HP:https://130chubuseisai.com/index.html

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