2019.05.28
松下先生の論文が、「Diabetes Research and Clinical Practice」に掲載されました。
タイトルは、「The fluctuation in sympathetic nerve activity around wake-up time was positively associated with not only morning but also daily glycemic variability in subject with type 2 diabetes」で、愛媛大学病院入院中の2型糖尿病患者にホルター心電図と持続皮下ブドウ糖モニタリングを装着して、自律神経活性と血糖変動との関連をみた研究です。以下、松下先生に結果を要約して頂きました。
「起床前後1時間 の交感神経活性の変動は起床前後1時間の血糖変動、および24時間の血糖変動と正に関連した。血糖変動は炎症性サイトカインの上昇、酸化ストレスや内皮障害と関連し、心筋梗塞などの心血管イベントに関与するという報告がある。従って、起床前後の交感神経活性の変動と血糖変動の増大は心血管イベント発症機序の一部を説明し得るかもしれない。」
ぜひ読んでみてください!
そして、松下先生より、論文がアクセプトに至った感想を頂いております。
「大学院入学から論文のアクセプトまで、今思えばあっという間だったような気もしますが、色々思い出してみると、やはり山あり谷ありの険しい道のりでした。ですが、ひとつのテーマを掘り下げて勉強し、研究を進めていくことは、貴重な時間でもあり、日常診療をしていく上でも役立つことがたくさんありました。英語論文を検索するために頻繁に利用する『pub med』に自分の論文が載っているのを見た時は、不思議な気持ちと達成感とが入り混じって、なんともいえない感情でした。この論文が完成したのは、研究に協力してくれた同僚の先生や、色々とご指導くださった先生方のおかげです。本当にありがとうございました。」
松下先生、お疲れ様でした。