愛媛大学医学部 眼科学教室Department of Ophthalmology,
Ehime University School of Medicine

ロゴマーク:愛媛大学医学部 眼科学教室

受診される方へPatient

専門外来のご紹介

角膜

当科における角膜外来診療の特色は、多くの角膜専門医師が、あらゆる角膜疾患について専門治療を行うことです。角膜について先天異常、各種ジストロフィー、変性症、感染症、外傷性疾患、重症ドライアイ及び原因不明の角膜内皮障害などあらゆる診療分野をカバーしています。これまで火曜日の白石教授を中心とした角膜外来から、混雑緩和、また紹介患者が受診しやすい環境作り目的で、2011年4月より月曜から金曜まで角膜専門医師がバランスよく分散し毎日角膜専門外来診察に努めております。
角膜診療にあたって、当院では最先端検査機械が揃っています。例えば、レーザー共焦点顕微鏡(HRT-II RCM、図1)は非侵襲的に眼表面を細胞レベルで観察することができ病態解明に大変役に立ちます。また、CASIA SS-1000前眼部光干渉断層計(AS-OCT)は角膜以外、前房、隅角、虹彩など前眼部のあらゆる組織の形態を三次元で非侵襲的に検査することができます。特に、角膜手術の際に術前、術後のフラップ厚の測定、角膜形状は表面及び裏面の評価もでき画期的な貢献を果たしています(図2)。
当科角膜外来では内科的治療(点眼、点滴など)と外科的治療(手術)をバランスよく、患者一人ひとりの病状病態にあわせて、最善の医療を提供しより良いQOV(quality of vision)を目指して毎日鋭意前進しております。

図1. 共焦点レーザー顕微鏡検査

イメージ:HRTII-RCM

HRTII-RCM

イメージ:角膜上皮像

角膜上皮像

図2. 前眼部OCT検査

イメージ:CASIA SS-1000

CASIA SS-1000

イメージ:前房、隅角解析例

前房、隅角解析例

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
白石敦 白石敦
原祐子
坂根由梨
鳥山浩二
鄭 暁東 坂根 由梨 鄭暁東

網膜

網膜剥離、黄斑円孔、黄斑前膜、硝子体出血など外科手術を要するものから加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、中心性漿液性網脈絡膜症などレーザー治療、薬物治療が中心になる眼底疾患まで幅広く対応しています。

眼底疾患の診断機器としては光干渉断層計(OCT)を3種類、蛍光眼底検査機器を2種類導入しており、疾患に合わせて使い分けています。加齢黄斑変性の場合、治療中に病変の再発を生じることも多いですが、自覚的に変化がなく、肉眼的にも分からないような微細な変化がOCTを使うと早い時期に検出できることが多く、診療上欠かせない診断機器になっています。蛍光眼底検査は加齢黄斑変性だけでなく、ほとんどの網膜の疾患の診断で必要な検査ですが、当科では黄斑部(網膜の中央部)を高解像度でみる機種と、眼底全体を造影できる機種の2種類を導入しています。

図1. HRA2-Spectoralis (Heidelberg Engineering)でみる加齢黄斑変性の造影像

イメージ:HRA2-Spectoralis (Heidelberg Engineering)でみる加齢黄斑変性の造影像

HRA2は1台で2種類の蛍光眼底撮影(網膜中心(上左)、網膜下中心(上右)の造影)、OCT(下右)の高解像度撮影が可能です。
ポリープ状脈絡膜血管症というタイプの加齢黄斑変性で、網膜下にぶどうの房状のポリープ病巣(上右)、それによる滲出病変(上左)が造影されています。OCTでは網膜下から盛り上がっている滲出病変がわかります(下)。

図2. OCT-2000 (TOPCON)でみる加齢黄斑変性の治療経過

イメージ:OCT-2000 (TOPCON)でみる加齢黄斑変性の治療経過

治療開始から画面左側の網膜下の滲出病変がだんだん減っているのがわかります。

外科的治療

最新の硝子体手術装置を導入しており、疾患によっては手術の切り口がより小さい小切開手術により術後のより早い視機能回復、社会復帰を目指しています。網膜剥離や黄斑円孔などの眼底疾患では手術後に眼内にガスや空気を注入してうつぶせの姿勢を保つことが治療上必要ですが、期間がなるべく短くなるように工夫しています。

内科的治療

加齢黄斑変性に対する抗VEGF製剤(ルセンティスR)の硝子体投与を2009年より開始しています。また昨年本邦で承認が得られ発売になった抗VEGF製剤(アイリーアR)の投与も2012年12月から開始しました。
また以前からの治療法である光線力学療法(光感受性物質を用いたレーザー治療)、あるいは光線力学療法と抗VEGF製剤とを併用するのがよい場合もあり、個々の状態に応じて治療方針を決めています。抗VEGF製剤治療は通院での治療が可能ですが、月に2-3回の通院が継続的に必要になるため、遠方の患者さんについては地元の眼科との連携により、できるだけ通院の負担を減らすようにしています。

レーザー治療

糖尿病網膜症の治療の中心になるのがレーザー治療ですが、当院ではマルチパターンレーザーを導入しており、治療時の痛みや、1回の治療にかかる時間が以前より軽減されています。このほか加齢黄斑変性に対するレーザー治療として、上記の光線力学療法を行っています。光感受性物質(ベルテポルフィン)を静脈注射した後に低出力のレーザーを眼底に照射して、加齢黄斑変性の病巣を潰す治療ですが、このため治療後に光感受性物質が体内から抜けるまでの数日間は遮光が必要になりますので、当科では入院で行っています。

図3. 糖尿病網膜症の蛍光眼底撮影

イメージ:糖尿病網膜症の蛍光眼底撮影

【Optos200Tx】
一回の撮影で200°の画角(網膜全体の約80%)という広範囲の眼底像が得られます。撮影時間も0.2〜0.3秒でさらに無散瞳で撮影出来るため従来の眼底カメラと比較して撮影にかかる負担が少なくなります。

図・・・網膜静脈分枝閉塞症の眼底写真です。眼底造影写真も撮影可能で病変領域の血管拡張や造影剤の血管外漏出が確認されます。

糖尿病網膜症の治療の中心になるのがレーザー治療ですが、当院ではマルチパターンレーザーを導入しており、治療時の痛みや、1回の治療にかかる時間が以前より軽減されています。このほか加齢黄斑変性に対するレーザー治療として、上記の光線力学療法を行っています。光感受性物質(ベルテポルフィン)を静脈注射した後に低出力のレーザーを眼底に照射して、加齢黄斑変性の病巣を潰す治療ですが、このため治療後に光感受性物質が体内から抜けるまでの数日間は遮光が必要になりますので、当科では入院で行っています。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
水戸 毅 上甲 武志
水戸 毅
別所 建一郎(予約制)
上甲 武志

緑内障

1. 緑内障とは

緑内障は我が国の中途失明原因の第1位です。
緑内障とは眼から脳につながる視神経に障害がおこり、視力、視野障害を引き起こしてしまう疾患です。近年の我が国で行われた疫学調査において、40歳以上の約20人に1人は緑内障であることがわかっており、決して稀な病気ではありません。
眼球にはその形態を保持するために一定の圧力が必要で、それを眼圧といいます。眼圧の正常値は21mmHg 未満です。眼圧が高ければ視神経を圧迫する力が強くなり、視神経を障害する危険性が高くなります。しかし、眼圧が正常値でも安心はできません。日本人に最も多いとされる正常眼圧緑内障は、眼圧が正常範囲内にありながら視野障害が進行することが特徴です。したがって、眼圧値が高い、低いのみで緑内障であるかどうかの判断はできません。
緑内障の初期には多くの場合、自覚症状はなく、気付かない間に進行し自覚症状が出たころには重症化している可能性があります。また、一度進行した視力、視野障害の改善は困難です。しかし、早期に発見し、適切な時期に治療を開始できると、進行を抑制できる可能性が高くなります。実際にきちんと治療されている緑内障患者さんのほとんどは失明には至っていません。

2. 緑内障の検査

当院では、眼圧検査、視野検査、眼底検査といった一般的な検査に加え、最新の光干渉断層計(OCT)を用いた検査もおこなっています。OCTとは、非侵襲的に眼底に弱い赤外光を当て、その反射を解析することで網膜の断層画像を得ることができる器械です。従来の検査では発見困難であった微細な変化をとらえることが可能で、緑内障によって障害された視神経線維層と細胞層の異常をより早期に発見できます。視野検査で異常が出ていないごく早期の緑内障も発見できるため、積極的に検査を行っています。(図1)
眼圧検査は、空気眼圧計、ゴールドマン眼圧計、トノペンR、アイケアRといった複数の眼圧計があり、個々に合わせて最も信頼できる方法で眼圧測定を行っています。
視野検査は主にハンフリー視野検査とゴールドマン視野検査の2種類で行っており、視野障害の状態や、進行の状況に応じて行っています。(図2)

3. 緑内障の治療

緑内障は眼圧を十分に下降させることによって多くの症例の進行を抑制できることがわかっています。しかしながら、治療を行っても障害された視力、視野が改善することは困難で、治療の目標は残っている視機能の維持にあります。当院では薬物(点眼、内服)治療、レーザー治療、手術治療をおこなっています。目標となる眼圧を設定して、一般的には薬物治療から開始します。現在緑内障治療薬には作用機序の異なる多くの種類があり、まずは単剤から治療を開始し、状態によって点眼の追加や種類の変更などを行い、目標眼圧の達成を目指します。薬物治療で目標眼圧が達成できない場合や、視野障害が進行する場合に必要に応じてレーザー治療や手術治療を選択しています。
手術治療は主として線維柱帯切開術と、線維柱帯切除術を行っています。線維柱帯切開術とは特殊な器具を用いて線維柱帯を切開し、水の流れを邪魔する抵抗を取り除く手術です。効果は比較的マイルドですが、重篤な合併症が少ないとされています。一方、線維柱帯切除術は眼外へ水を排出する経路を新たに作成し、眼圧下降を図る手術になります。眼圧下降効果は強く確実ですが、合併症の発生率が切開術と比べると高いことが特徴です。
当院では緑内障の病型、進行状況に合わせて最も適切と思われる術式を選択しています。

現在当院では溝上、浪口の2名で緑内障専門外来を行っており、患者さんそれぞれに適した治療を心がけております。気になることなどございましたら、ご相談いただければと思います。

図1. 光干渉断層計

イメージ:光干渉断層計

最新のOCTで診断された極早期の緑内障
右眼(むかって左側)は極初期視野障害期
左眼(向かって右側)は前視野障害期

図2. ハンフリー視野検査

イメージ:ハンフリー視野検査

黒くなった部分に視野障害があります。
左から正常、中期視野障害、末期視野障害で黒い部分が増加しています。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
溝上 志朗(午後予約) 浪口 孝治
溝上 志朗
浪口 孝治

屈折矯正

屈折矯正センターをご覧ください。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
原 祐子(午後予約) 原 祐子(午後予約)

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎は、眼内に炎症が起こり、眼内の組織が障害される疾患です。そのため、ぶどう膜炎外来では、炎症の原因について、詳細に検査をしながら、追求し、その原因にあった治療を行います。また、ぶどう膜炎に続発する白内障や緑内障に対しても対処しています。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
白石 敦
原 祐子
坂根 由梨
鳥山 浩二