小児医療を通じて未来を守る
愛媛大学小児科 ~小児医療を通じて未来を守る~

第90回日本小児科学会愛媛地方会 報告

12月14日、愛媛県地方会が松山市の愛媛県医師会館で開催されました。
今回は一般演題13題と教育セミナーがあり、活発な討論が行われました。

教育セミナーは、東京大学大学院医学系研究科 小児科学教授 岡明先生にご講演を頂き、テーマは「発達期の脳障害−脳性麻痺・発達障害のトピックス」でした。主に小児神経〜療育の分野での最近の話題を、幅広くかつエビデンスに基づいて勉強することができました。
IMG_1443IMG_1445

2014年12月15日

太田先生お疲れ様でした

平成24年10月22日 NICU病等医長である太田先生の学位審査がありました。
「一の子分」千阪先生からの報告です。

::::::::::::::::::::::::

「HDR症候群患者で同定されたドミナントネガティブ作用を持つ新たな変異GATA3遺伝子」
“Novel dominant-negative mutant of GATA3 in HDR syndrome”
Journal of Molecular Medicine 2011; 89: 43-50.

聴衆であった千阪が要約します。HDR症候群はそれまで染色体10p15に位置するGATA3遺伝子のハプロ不全が知られていました。今回、ハプロ不全以外にも変異GATA3の野生型GATA3に対するドミナントネガティブ作用がHDR症候群の病因として働いていることを見つけ報告しています。さまざまな方法でこの結果を導いていますが僕の理解ではこれ以上の詳しい説明はできません。御興味のある方、この簡単な要約では何を言っているのかわからないといわれる方はぜひ上記を検索してみて下さい。
とにもかくにも太田先生本当にお疲れ様でした。

IMG_14281IMG_14371

2014年10月23日

小児科学会地方会と小児科学教室同窓会の報告

久しぶりの更新です。職務怠慢のHP担当をお許し下さいませ。

5月にありました小児科学会愛媛地方会と小児科学教室同窓会の状況を一挙に報告させて頂きます。

先ずは地方会についてですが、江口先生からのご報告です。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

平成26年5月25日(日)に第89回日本小児科学会愛媛地方会が開催されました。
今回は一般演題9題が発表され活発な討論が行われました。
またイブニングシンポジウムも開催され、今回のテーマは「出生前診断」でした。

松原圭一先生(愛媛大学周産母子センター 産婦人科)、太田雅明先生(同 新生児科)、江口真理子(愛媛大学小児科学)、中村知子先生(日本ダウン症協会愛媛支部)がシンポジストとして登壇されました。

松原先生からは出生前診断の歴史から具体的な手技まで動画も含めて、分かりやすく解説いただきました。太田先生からは超音波診断を用いた染色体異常の早期診断と、出産前そして出産後の児本人やご家族に対する対応・管理についてお話しいただきました。江口からは2013年4月から始まった無侵襲的出生前遺伝学的検査(Noninvasive prenatal genetic testing: NIPT)について、半年間の全国の経過報告と、浮き彫りになった様々な問題点について報告させて頂きました。そして日本ダウン症協会愛媛支部の中村先生からは、元気に明るく成長していくダウン症のこども達の姿を、多くの写真を交えてご紹介いただきました。参加者の先生方からは多くのご質問や意見があげられ、染色体異常のこども達に対するあたたかいまなざし、こども達の診療に向けた熱い思いが伝わってきました。出生前診断の基礎的な内容から、染色体異常を有するこども達の成長の様子まで、幅広い内容と多くのメッセージが詰められたシンポジウムとなりました。
IMG0001415IMG0001416

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

さて次に、愛媛大学医学部小児科学教室同窓会の報告です。

学位報告:徳田桐子先生(松田賞)と高田秀実先生
松田賞受賞記念講演:向田隆通先生、徳田桐子先生、鈴木由香先生、森谷友造先生
留学報告:宮脇零士先生

そして退官記念講演として、皆が散々お世話になりました2人の先生からのお話を頂きました。
長尾秀夫先生「愛媛大学40年で学んだこと、これからに期待すること」
中村慶子先生「4階東病棟の17年とそれから」

小生としましては、何と申しますか、時代の移り変わり(歴史)をしみじみと感じるご講演でした。

さて “retrospective”も大切ですが、“prospective”にも展望を持って進んで行かねばなりません。
同窓会終了後には今年の新入医局員4名と、医科歯科大から留学の山口先生の歓迎会がありました。
若い先生は元気ですね〜。 娘達に囲まれて石井教授の顔もだいぶ緩んでいるのが解ります。
さあさあ皆さん、若い世代の大学院生や留学される先生方も増えてきました。
これからも前向きに頑張ってまいりましょう!!
IMG0001413

2014年7月20日

第117回日本小児科学会学術集会 参加報告 by 濱田先生

2014年4月11〜13日、名古屋で開催された第117回日本小児科学会学術集会の参加報告です。
愛媛大学からは、中野先生、千阪先生、森谷京子先生、濱田のポスター発表、西条中央病院からは河邉先生のポスター発表がありました。専門分野以外の講演や発表が聞けるのは刺激的で当学会の醍醐味ですね。

IMG_02261
IMG_02312IMG_02353

河邉先生以外は初日に発表を終えるという幸運に恵まれ、夜は名古屋めし制覇の旅に出陣。まずは名古屋コーチン鍋(味噌味だったかな)! 加齢に伴い、お肉は鶏肉しか受け付けなくなってきた小生にとって、癖のないやさしい味付けで絶品でした。

IMG_02374IMG_02395

しめはラーメンならぬ、小倉トースト(これも名古屋めしです)。みな爽やかな顔をしていますが、モーニングではありません。ちなみに夜12時過ぎです。

IMG_02406IMG_02427

2日目以降は各々「ひつまぶし」も堪能できたようで、食いだおれの文化は脈々と受け継がれているようです。

気が緩んだのか、2日目以降の学会場での画像はありませんが、みなしっかり勉強して帰ったはずです。今年は例年より1週間早い日程だったこともあり、参加者がやや少なかったですが、来年は大阪開催(山中教授のiPSの話が聞けるらしい)ですので、是非みんなで演題を持って参加しましょう!

2014年4月21日

八幡浜からのご報告

新年度が始まり、また新たな目標を持って皆で頑張りたく思います。

さて、市立八幡浜病院の河上先生からのご報告がありましたのでアップさせて頂きます。

 

平成24年2月10日に八幡浜市で3月末に異動になる徳田桐子先生と鈴木由香先生の送別会を、八幡浜で開業されている廣井先生、以前に八幡浜総合病院で働かれていた米澤先生、愛媛大学小児科の石井教授、高田先生、河上で行いました。(残念ながら田内先生が急きょ欠席となりました)

おいしいご飯とお酒をいただきながら、実はサプライズとして鈴木先生と田内先生が石井教授の還暦祝いを計画されており、石井教授に隠していたプレゼントの赤い帽子、ちゃんちゃんこを着ていただきました。それに加えて、ちりめん素材の赤いふんどしも用意されており、照れながら(いやいやながら?)も身に着けていただきました。

その後教授の次にこの送別会で年長者であった徳田先生にも、ン十年後の経験にということで帽子をかぶっていただきました。(写真は省略させて頂きます 謝)

やや飲みすぎた方々もおられましたが、とても楽しい送別会、還暦祝いでした。

2014年4月10日