小児医療を通じて未来を守る
愛媛大学小児科 ~小児医療を通じて未来を守る~

内分泌・代謝グループ 

内分泌・代謝グループの紹介

内分泌代謝グループは、小児糖尿病領域の第一人者として世界をリードしてこられた、故貴田嘉一先生(当科二代目教授)が築かれた歴史と伝統を引き継ぎ、小児糖尿病の診断・治療・研究に重点を置いています。まだまだスタッフの人数は少ないのですが、愛媛県の小児内分泌・代謝疾患の砦となるべく診療にあたっております。

臨床

小児1型糖尿病については愛媛県内の大半の患者を診ており、インスリンポンプ療法や持続血糖モニタリングなどの最新機器を導入し、年齢やQOLを考慮した治療を心がけています。
また、成長ホルモン分泌不全性低身長症を中心に、多くの低身長症患者に対し成長ホルモン治療を行っています。近年、学校健診で成長曲線が活用されるようになったため、養護教諭とも密に連携を取りながら、治療を必要とする子どもたちの早期発見に努めています。その他、新生児マススクリーニングで発見された先天性甲状腺機能低下症や先天性副腎皮質過形成症などの内分泌患者も多数診療しております。

臨床実績(外来フォロー中の患者数)

(1)内分泌疾患
  • ・下垂体疾患:成長ホルモン分泌不全性低身長症、下垂体機能低下症など 60名
  • ・甲状腺疾患:先天性甲状腺機能低下症、バセドウ病、橋本病など 70名
  • ・性線疾患:思春期早発症、性線機能低下症など 40名
  • ・副腎疾患:先天性副腎皮質過形成症など 10名
  • ・カルシウム代謝・骨系統疾患:くる病、骨形成不全症、軟骨無形成症など 10名
(2)代謝疾患
  • ・糖尿病:1型糖尿病、2型糖尿病、MODY等の遺伝子異常に伴う糖尿病など 35名
  • ・新生児マススクリーニングで発見された先天代謝異常症など 15名

上記のほか、特発性低身長症 80名、肥満症 30名、夜尿症 30名など多岐にわたり診療を行っております。

愛媛小児糖尿病サマーキャンプ(愛媛ブルーランドサマーキャンプ)

小児糖尿病サマーキャンプは、主にインスリン治療を行っている糖尿病の子どもたちが、様々な体験を通して糖尿病について学習し、自己管理のスキルを身につけ、同じ病気を持った仲間を作ることを目的に毎年行っており、2019年で記念すべき第40回を迎えます。また、小児糖尿病の理解を深めてもらい、チーム医療を実践する活動の場としての目的もあり、小児科医のみならず、内科の先生方、看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士・理学療法士などにもボランティアスタッフとして参加頂いています。また医学科・看護学科の学生教育の一環としても重要な機会と考え、指導にあたっています。

愛媛小児糖尿病サマーキャンプ

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