小児医療を通じて未来を守る
愛媛大学小児科 ~小児医療を通じて未来を守る~

神経グループ 

神経・筋グループの紹介

愛媛大学医学部附属病院小児科は、日本小児神経学会小児神経専門医研修認定施設および日本てんかん学会てんかん専門医認定研修施設であり、2019年4月の時点で小児神経専門医3名、てんかん専門医1名が在籍しています。

大学病院のスタッフ

  • ・元木崇裕
  • ・城賀本敏宏
  • ・矢島知里

関連病院

県内の主要病院にて専門外来や入院治療を行っています。

  • ・四国中央病院(常勤)
  • ・県立新居浜病院(常勤+外来応援)
  • ・西条中央病院(外来応援)
  • ・県立今治病院(常勤)
  • ・済生会今治病院(常勤)
  • ・県立中央病院(常勤+外来応援)
  • ・愛媛医療センター(常勤)
  • ・子ども療育センター(常勤)
  • ・松山赤十字病院(外来応援)
  • ・松山市民病院(常勤)
  • ・市立八幡浜総合病院(外来応援)
  • ・市立宇和島病院(外来応援)
  • ・旭川荘南愛媛病院(常勤)

臨床

神経・筋グループでは、小児期発症の神経筋疾患や発達障害をきたす様々な疾患を対象としています。特にてんかん、筋ジストロフィーや脊髄性筋萎縮症などの筋疾患、自閉スペクトラム症や注意欠陥/多動性障害などの発達障害は患者さんも多く診療の大きな部分を占めます。大学病院では、近隣の愛媛県立子ども療育センターや、国立病院機構愛媛医療センターと緊密に連携を取り、役割分担を行いながら急性期から慢性期にいたる重症患者を幅広く受け入れています。2018年度から脳神経外科と協力しててんかん外科治療を開始しており、難治性てんかん患者さんに対し幅広い治療選択を呈示できるようになっています。また大学内の子どものこころセンターでは児童精神科医師や臨床心理士と協力しながら、発達障害や不登校などの診療も担っています。

代表的診療実績

代表的診療内容 年間実績
外来患者数(のべ人数) 約1400例
入院患者数 約100例
脳波記録(脳波ビデオ同時記録) 約300例
長時間脳波記録 約50例

全ての脳波検査は、脳波ビデオ同時記録システムにて行っています。また難治性発作の患者さんに対しては、長時間の「ビデオ脳波モニタリング検査」を行っています。薬剤が功を奏しない場合や、時には治療を開始するかどうかの決定にもこの検査を行います。てんかん発作が起きるのを待つ発作時脳波記録や、必要時には終夜記録なども行っています(図1)。また難治性てんかん患者に対しては、てんかん外科をはじめ、迷走神経刺激療法(図2)やケトン食療法なども積極的に行っています。

ビデオ脳波モニタリングシステム

 迷走神経刺激療法

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研究

日々の臨床で直面する様々な限界を打ち破るべく、実験動物や培養神経細胞などを用いた基礎研究も積極的に行っています。「実際の臨床に根付いた基礎研究」「研究的視野を持った臨床」をモットーに日々邁進しています。

基礎研究および疫学研究

2019年4月現在3名の大学院生が臨床業務を行いながらそれぞれの研究に邁進しています。また医学科学生とも共同で研究を行っており、学会での発表も行ってもらっています。現在のテーマは以下の通りです。

  • ・漢方薬である五苓散の注腸投与による小児感染性胃腸炎に対する効果の検討
  • ・Duchenne型筋ジストロフィーの腎機能評価
  • ・ラットを用いた注意欠陥多動性障害発症機序の分子細胞生物学的解析
  • ・神経筋疾患の遺伝子解析研究
  • ・四国における脊髄性筋萎縮症の疫学研究
  • ・愛媛大学医学部附属病院通院中の医療的ケア児の地域別現状

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カンファレンス

(1)小児神経カンファレンス

愛媛大学小児神経グループメンバーは県内の主要病院で専門診療を行っています。メンバー間の知識の共有や最新の知見の紹介などを目的として1-2カ月に1回の定期カンファレンスを行っています。

(2)てんかんカンファレンス

脳外科、神経内科、精神科、小児科、検査技師等、てんかんにかかわる各部署との合同カンファレンスを月1-2回、遠隔会議システムを使用した他大学との合同カンファレンスを適宜開催しています。

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