「神経解剖学講義」の授業の取材記事が、大学公式ウェブサイト「I Report」(授業紹介)に掲載されました(2026 7/1)

https://www.ehime-u.ac.jp/data_tuition/ir_20260701_med/

武内さんが愛媛大学の広報から、人体構造学Iの「神経解剖学講義」の取材を受けました。

【Episode 1】6月、に大学本部の広報の方から何の前触れなもなく連絡が来て、「実際に講義を受けて、HP 用の紹介記事を書きます」と聞いた時には、「え、本当に受けるの!?」と正直焦りました。しかも、その時期に残っていた解剖学の講義は、よりによって脳神経系だけ。神経解剖学は、複雑な構造と機能、そして病気とのつながりを、いかに分かりやすく、面白く伝えるか。毎年かなり苦慮しながら試行錯誤している講義です。「もし学生を寝かしつけてしまったら……」という、『大ピンチずかん』に載りそうな状況でした。過去の「I Report」を見てみると、医学部では耳鼻科の三谷先生が、VRを使って癌の手術をかっこよく行っている様子が紹介されていました。多忙を理由にお断りしようと思いましたが、研究科長からの依頼案件とのことで、泣く泣くお引き受けすることにしました…。

【Episode 2】当日、広報の方が来るであろう10時半くらいの時間に、漫画『JIN―仁―』の急性硬膜外血腫の手術シーンを導入にして、頭蓋骨と硬膜の構造、頸部の解剖実習で学んだ中硬膜動脈、そして頭蓋内圧へと話を展開してく予定でした。30分くらいの漫談を含んだ「面白そうな部分」だけ取材してもらおう。そう思って準備していました。ところがーー。信じられないことに、広報の真面目な女性の方は、朝の8時半前から教室の一番前に座ってスタンバイ。その後3時間にわたる講義をすべて熱心に聴講し、ずっとメモを取られていました。特に、朝一番の12脳神経の話とか…、よく寝ずに聞けたなと、思っていました…。

【Final】後日、HP の原稿が送られて来ました。そこには、講義内容やその特徴がとても分かりやすくまとめられた、びっくりするくらい「すごい授業」に見える紹介記事と、カッコ良い写真が載っていました(↓)。

私たちの講座では、より良い解剖学教育を実践するため、この5年間でさまざまな解剖教育改革を実施してきました。脳神経外科の臨床医の経験を活かし、難解と言われる神経解剖学の講義内容と、その教え方を変えることも、大きな目標の一つです。身内の紹介という忖度を働かせつつも、その取り組みが分かるような素晴らしい紹介記事を書いて下さった広報チームの達川さんに、心よりお礼申し上げます。実際に講義を3時間も聴講して、これだけよく理解されたのなら、医学部に入って十分やって行ける能力をお持ちだと思いました。

【Take Home Message】今回の自分自身への教訓は、「迷ったら引き受ける」のような気がします(おしまい)。