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愛媛大学大学院医学系研究科 口腔顎顔面外科学講座

医局ブログ

学会報告

第 72 回日本口腔科学会中国・四国地方部会@松山

2025.10.06

第 72 回日本口腔科学会中国・四国地方部会が愛媛大学コラボハウスホールにて開催されました。

今回は当科が主催で、大会長を内田教授が務められました。

前日にはANA クラウンプラザホテル松山にて懇親会が開かれました。
中国・四国地方の先生方と研究や教育に関する情報交換を行ったり、コメディカルスタッフとの交流を深めたりする良い機会となりました。

学会当日は、新人賞の座長を中城先生が務められました。
口演発表では、多くの先生方による活発な討論が行われ、大変有意義な時間となりました。

理事長講演では片倉朗先生に 今がチャンス「保健医療2035」の中での口腔科学・口腔医療を展開する
教育講演会では村上正基先生に掌蹠膿疱症病態研究の歩み「これからの歯科医科・医療連携」
をご講演いただきました。
今後の病院歯科の役割や医科歯科連携のさらなる強化について深く考え学ぶ機会となり、非常に充実した講演でした。

当科からは研修医の林田が「下顎臼歯部に発生した巨大な骨形成性エプーリス」という演題で発表を行いました。

また、受付にて蛇口から出るミカンジュースを設置し、多くの先生方に楽しんで召し上がっていただきました。

あいにくのお天気であったにも関わらず、遠方よりご足労いただいた参加者の皆様と、ご講演や討論に多大なるお力添えを賜りました先生方に、心より感謝申し上げます。

第 84 回日本癌学会 @金沢

2025.09.30

【出席者】内田大亮、栗林伸行、一色快斗、土井貴晴

9 月 25 ~ 27 日まで日本癌学会が石川県で開催され、当科からは 4 人が参加しました。本学会は「未来への希望とともに、つながるがん研究」をテーマにがんの基礎研究から新規治療まで幅広く扱われ、とても刺激の多い学会でした。

当科からは一色が「Identification of genes involved in latent neck lymph node metastasis of early oral squamous cell carcinoma」、土井が「Clinical significance of tertiary lymphoid structures in oral squamous cell carcinoma」という演題でポスター発表を行いました。質疑応答では拝聴者からの質問が飛び交い活発な討論が行われていました。

学会終了後はのどぐろなどの金沢の幸を堪能し有意義な時間を過ごしました。

第31回日本摂食嚥下リハビリテーション学術大会

2025.09.22

【発表者】本釜 聖子

令和7年9月19日~20日にパシフィコ横浜で第31回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会が開催されました。今回の学会テーマは「いつも楽しく食べる~多職種による安全な食事の支援~」でした。当科からは本釜が、「下顎歯肉癌術後の高齢者に広範囲顎骨支持型装置を用いた補綴治療を行いQOLが改善した1症例」の発表を行いました。

現在、日本は高齢化が進んでおり、さらに救命治療の向上により、摂食嚥下障害を有する方々が増加しています。安全に食べるには治療を行う医師、歯科医師だけでなく、言語聴覚士や管理栄養士、看護師など多職種との協働が不可欠です。シンポジウムやセミナーを聴き、今までの知識をアップデートすることができました。明日からの診療に活かし、患者様に還元できるよう研鑽を積みたいと思います。

第35回日本口腔内科学会・第38回日本口腔診断学会合同学術大会

2025.09.09

参加者:日野

9 月 6 – 7 日に仙台国際センターで、「精密診断と病態解析で拓く口腔医療の未来」をテーマとして日本口腔内科学会と日本口腔診断学会の合同学術大会が開催されました。日野が参加し、口腔粘膜疾患のセッションで座長を務めるとともに、口腔細菌のメタゲノム解析や掌蹠膿疱症治療における医療連携など幅広い講演を聴講しました。

今後の診療に生かせる内容が盛りだくさんでした。

 

令和7年度日本補綴歯科学会中国・四国支部学術大会@徳島

2025.09.01

【参加者】本釜 聖子

令和7年8月30日、31日に徳島で令和7年度日本補綴歯科学会中国・四国支部学術大会が開催されました。学会のテーマは、「超高齢社会に求められる補綴歯科学的アプローチ」でした。

シンポジウムは、「口腔機能低下症と診断された後の対応」で、当教室でも実施している口腔機能精密検査から診断される口腔機能低下症に対する歯科医師、歯科衛生士の対応でした。また、生涯学習公開セミナーは、「補綴難症例への連携的対応」で、超高齢化とともに増加する義歯難症例への対応について学ぶことができました。これからの臨床にも活かしたいと思います。さらに、恩師である市川哲雄名誉教授が市民フォーラム「入れ歯やインプラントで困っている人必見!補綴ってなに?補綴専門医ってなに?」で講演されました。多くの一般市民が参加され、質問も多く寄せられ、わかりやすく説明されていました。一般口演も基礎研究から臨床研究まで多岐にわたっており、多くの知見が得られました。

今年度より補綴歯科学会愛媛県支部の代議員に就任しました。今後、中国・四国支部会において補綴歯科に関するよりよい学術的研究や臨床に関する活動を進めてまいりたいと思います。

第68回中・四国矯正歯科学会大会 @岡山

2025.07.07

【参加者】栗林恭子、河本裕美子

7月6日に岡山大学創立五十周年記念館にて開催された第68回中・四国矯正歯科学会大会に参加しました。

大会のテーマは「45歳からの矯正歯科治療-個性正常咬合を見極める-」で、中高年における矯正歯科治療時には、歯周病、多数歯欠損さらには全身疾患に配慮した治療計画の立案や他科と連携した包括的歯科治療が必要になることが、様々な症例発表で示されており、新たな知見を得ることができました。

今後、高齢化社会が進む中、健康寿命の延伸につながる健全な口腔機能の向上に寄与できるよう、他科との連携を強化し、個々の患者に応じた最適な矯正歯科治療を提供していきたいと思います。

第29回日本がん分子標的治療学会学術集会 @札幌

2025.07.04

【参加者】  中城公一、 白井博之

7月2日〜7月4日に北海道大学で開催された第29回日本がん分子標的治療学会学術集会に参加しました。

7月2日にフラッシュトークおよび7月3日にポスター発表として「microRNA-1260a抑制によるヒト口腔扁平上皮癌細胞の増殖阻害効果」という題目で行いました。

今回の学会参加を通じてがん分子標的治療に関する新しい知見を得ることができました。これらの知見を日頃の臨床に生かしていきたいと思います。

日本老年歯科医学会 第36回学術大会へ参加しました

2025.06.30

【参加者】本釜聖子、武田紗季

6月27日〜29日に幕張メッセにて行われた日本老年歯科医学会 第36回学術大会へ参加しました。

口腔機能低下と栄養評価や慢性疾患との関連や、口腔機能低下症の手技に関する教育システムの構築、より簡便な口腔機能管理のツールの開発について、多くの知見が得られました。

また、徳島大学 市川哲雄名誉教授、徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔顎顔面補綴学分野 渡邉恵教授、永尾寛准教授とディスカッションを行い、研究についてのご指導をいただきました。

明日からの研究と臨床に生かせるよう、今後も精進してまいります。

第 49 回日本頭頸部癌学会総会・学術講演会

2025.06.16

【参加者】内田大亮、中城公一、一色快斗

2025 年 6 月 13 日・14 日、北海道札幌市のグランドメルキュール札幌大通公園にて開催された第 49 回日本頭頸部癌学会総会・学術講演会に参加いたしました。

本学会では、大学院生の一色が「早期口腔扁平上皮癌の潜在性頸部リンパ節転移に関わる遺伝子の探索」という演題で発表を行い、早期口腔扁平上皮癌の転移と関連の疑いのある遺伝子についてポスター発表を行いました。

シンポジウムや教育講演では化学療法についてICIを中心に発表があり第3相KEYNOTE-689試験の結果については日本の保険診療に収載されうるNACの話など参考になるものばかりでした。

当科においても、今回得られた知見を踏まえ、今後も技術研鑽と治療の質向上を追求し、最善の医療提供に努めてまいります。

第181回愛媛整形外科集談会にて受賞しました

2025.06.12

当科では、身体的フレイルの一因となりうる関節疾患と口腔機能との関連について、当院整形外科と共同研究を行っています。
その研究のうち、2025年2月1日に第181回愛媛整形外科集談会にて行われた

人工股関節置換術における術前の口腔機能の低下が術後早期の活動量に与える影響の検証
鈴木健都1)、木下智文2)、本釜聖子3)、武田紗季3)、忽那辰彦2)、河野康平2)、西村亮佑2)、間島直彦2)、髙尾正樹2)
1)愛媛大学医学部医学科、2)愛媛大学医学部医学系研究科 整形外科学、3)愛媛大学医学部附属病院 歯科口腔外科・矯正歯科

が優秀発表賞を受賞しました。
この受賞を励みに、関節疾患を始めとする全身疾患と口腔機能の関連について詳細を明らかにするため、より一層研究を進めてまいります。