[smartslider2 slider="7"]

月別アーカイブ: 2015年7月

2015年7・8月 学会・研究会・講演会

○ループス腎炎フォーラム
日時 2015年7月24日(金) 18:20~20:00
会場 大和屋本店
【特別講演】
九州大学別府病院 内科教授 堀内孝彦先生
「SLEの診断と治療UpDate」

○第10回血液内科研修医セミナーin Ehime
日時 2015年8月1日(土)~2日(日)
会場 大和屋本店 1F「大和の間」
会長 安川正貴 
   愛媛大学大学院医学系研究科 
   血液・免疫・感染症内科学教授
主催 日本血液学会中国四国地方会

○エンブレル発売10周年記念講演会in愛媛
日時 2015年8月29日(土) 19:30~21:00
会場 道後温泉ふなや
【特別講演】
東京女子医科大学附属病院 
膠原病リウマチ通風センター 整形外科教授
桃原茂樹先生
「これからのRA治療の方向性とその実践」

がん患者における免疫機能の制御に関する解析

お知らせ

当愛媛大学血液・免疫・感染症内科では、かねてからがんに対する新たな免疫療法の開発研究を行っていますが、今回以下の臨床研究を三重大学、藤田保健衛生大学、長崎原爆病院と共同して実施しております。当科では、白血病やリンパ腫等の患者さんの同意を得て、検査に際して得られた血液や組織などの検体の一部を研究に利用すると共に研究室に保管していますが、本研究は、その検体をこれら参加施設がそれぞれ得意な分野を担当して共同で解析しようとするものです。既に退院されている患者さんの検体を使用する場合には、厚生労働省の「臨床研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんお一人お一人から直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開することが必要とされております。
この研究に関するお問い合わせなどがありましたら、下記の「問い合わせ先」へご照会ください。

続きを読む がん患者における免疫機能の制御に関する解析

越智 俊元

研究テーマ

がんに対する免疫療法の開発
がんを特異的に認識する受容体の作成とその最適化


最終学歴

2010年 愛媛大学大学院医学系研究科 博士課程 卒業

略歴

2003年 愛媛大学医学部附属病院第一内科 研修医
2005年 松山赤十字病院 内科レジデント
2006年 愛媛大学大学院医学系研究科 博士課程
2010年 愛媛大学医学部附属病院第一内科 医員
2011年 カナダ国プリンセスマーガレットがん研究所、平野直人博士の研究室において、博士研究員として研究に従事
2016年 愛媛大学大学院医学系研究科 血液・免疫・感染症内科学 特任講師

現在に至る


資格

医学博士、日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、日本血液学会、認定血液専門医、日本がん治療認定医


所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本血液学会
  • 日本がん免疫学会

トロントからの留学便り

私は現在カナダ・トロントにあるプリンセスマーガレットがん研究所、免疫療法部門内の、平野直人博士の研究室に研究留学させて頂いています。

トロントは北米有数の研究施設が集まる街で、歴史的には1921年にインスリンが発見され、1984年にはT細胞が標的細胞を認識する際に重要な働きをするT細胞受容体(T cell receptor: TCR)がクローニングされました。また、がん再発の根幹と考えられるがん幹細胞に対する研究もさかんに行われています。

がんに対する免疫療法の開発は当教室の重要なプロジェクトの一つです。

それは、がん細胞を選択的に認識するT細胞 (がん特異的T細胞)を利用すれば、進行・再発がんに対しても抗腫瘍効果を誘導できることが多数の臨床試験において報告されているからです。私は、当教室において安川教授、藤原講師のご指導のもと、がん特異的T細胞クローンより、がん細胞の認識に重要なTCR遺伝子を単離し、それを末梢血T細胞に導入して、がん特異的T細胞を簡便に増幅するための基礎的研究に携わってきました。この経験をもとに、トロントでは、TCR遺伝子を改変することによって、安全性を保持したまま、がん特異的T細胞のがん傷害効果を高めるための研究に従事しています。

せっかくの機会ですので、留学生活について少し切り込んだお話をしましょう。

「海外留学」と聞いて、ポジティブな印象をお持ちになられる方々が多いと思います。留学前は私もその一人でした。しかし、実際に海外生活を送ってみると、とてもバラ色の生活とはいきません。ビザ等の重要書類を申請しても、審査員によって合否はまちまちですから、書類が自宅になかなか届かず気をもむこともしばしばです。突然自宅のお湯や水が出なくなったり、シンクから廃液が逆流してきたり、-20℃を下回る極寒の真冬にヒーターが壊れたり。日本人がいかに几帳面で真面目な人種か、身をもって体験できます。さらに、博士研究員としてごく限られた給与の中で生活しますので、贅沢は敵です。仕事の面でも多忙を極め、この三年半はほとんど研究室に出ずっぱりでした。そうこうするうちに家内が疾病の治療のため半年ほど単身で一時帰国したこともありましたので、家族にも随分とつらい思いをさせました。精神的に落ち込むことも多々ありましたが、そんな折は、教室の先生を始め様々な方々が励まして下さいました。一時帰国の際には一緒に食事に繰り出して、元気をわけてもらいました。日本において、当教室の医局員としての生活が本当に恵まれていたということを痛感致しました。

留学して果たしてよかったのでしょうか。少なからずも今後の人生を歩んでいくために役立つ知識や経験、貴重な人間関係を得ることができたことは、大きな収穫です。

しかし、この問いに真摯に向き合ったとき、今から10年ほど経って振り返ってみて、初めて自分の中で、家族の中で本当の答えを出せるのかもしれません。それはよい思い出話となるのかもしれませんが、これらの経験を糧として、留学後に自分達が成長できるかどうかが重要だと思います。「若い時の苦労は買ってでもしなさい」という言葉があります。今はその言葉の意味が少し理解できたように思います。仕事面においても、家族の絆を強くするという意味においても。私なりにですが、今後も一歩一歩努力を重ねていく所存です。当教室の先生を始め、日本から私の留学を支えて下さっている様々な方々にこの場をお借りしまして深謝致します。

追伸になりますが、近況報告と致しまして、僭越ながら施設内で取り上げられた記事のリンクを添付させて頂きます。

http://www.thepmcf.ca/News-Media/Blog/The-PMCF-Blog/September-2014/Meet-Dr-Toshiki-Ochi

プリンセスマーガレットがん研究所内。素晴らしい功績の数々を前にして。
プリンセスマーガレットがん研究所内。素晴らしい功績の数々を前にして。
著者近影。お陰様で何とか元気に暮らしております。
著者近影。お陰様で何とか元気に暮らしております。
夏のトロントアイランド。ダウンタウンからフェリーで10分ほどの距離にあります。大都会でありながら、島の自然をそのまま維持しているあたりは我々も見習うべきかと。
夏のトロントアイランド。ダウンタウンからフェリーで10分ほどの距離にあります。大都会でありながら、島の自然をそのまま維持しているあたりは我々も見習うべきかと。
秋のトロントアイランド。
秋のトロントアイランド
冬。-20℃前後まで冷え込みますが、雪が降ると逆に暖かくなります。ブーツは必須ですね。
冬。-20℃前後まで冷え込みますが、雪が降ると逆に暖かくなります。ブーツは必須ですね。

研修医1年目鳥飼先生と横本先生が第一内科で研修開始

研修医1年目鳥飼泰彦先生と横本祐希先生が第一内科で研修開始されました。
2人とも膠原病に興味があるということで、鳥飼先生の指導医は松本先生、横本先生の指導医は大西先生になりました。
3ヶ月間がんばってください。

2015_7