造血細胞移植センター

当院では第一内科(血液・免疫・感染症内科)と小児科で、難治性の血液疾患(急性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、再生不良性貧血など)や遺伝性疾患に対して、自家および同種造血細胞移植を行っています。

同種造血細胞移植は、HLA適合の同胞間移植、骨髄バンクを介した非血縁者間移植、臍帯血移植、近年増加している家族間でのハプロ移植(PT-CY)に対応しており、患者さんのHLA、原疾患、全身状態に応じて適切な移植治療を選択しています。第一内科では自家と同種あわせて年間20~25例前後の、小児科では年間10例前後の移植を実施しています。当科は日本造血・免疫細胞療法学会の移植施設認定を受けています。また日本骨髄バンクの骨髄および末梢血幹細胞採取の認定施設であり、骨髄バンクドナーの幹細胞採取も行っています。


移植に関する様々な治療方針(適応、ドナー選択、前処置など)や移植中の全身管理などは、グループ回診やカンファレンスで情報を共有しながら、移植グループ全体で方針を決定し治療しています。移植中の全身管理は、医師や看護師に加えて、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、臨床心理士、臨床検査部、輸血・細胞治療部、放射線治療部、麻酔科、歯科、医事課などの様々なメディカルスタッフと連携をとりながら治療を行っています。また学会認定の造血細胞移植コーディネーター(HCTC)が、患者さんやドナーさんに対して意思決定の段階から介入し、様々なコーディネートを行っています。退院後は、同種造血細胞移植後フォローアップの研修を修了した病棟看護師が定期的に外来でフォローアップを実施し、移植後の合併症の把握、日常生活や社会生活の問題点などの相談も行っています。

造血細胞移植の適応や治療、セカンドオピニオン等がありましたら、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

造血細胞移植センター長 竹中 克斗

【診療部門】
外来;第一内科(血液・免疫・感染症内科)、小児科
入院;1号館7階病棟(第一内科)、1号館6階病棟(小児科)

【協力部門】
輸血・細胞治療部、麻酔科、手術部、薬剤部、栄養部、臨床検査部、リハビリテーション部、放射線治療部、歯科口腔外科、看護部、臨床心理士、総合診療サポートセンター、医事課