愛媛大学医学部 眼科学教室Department of Ophthalmology,
Ehime University School of Medicine

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教室紹介About

研究内容斜視・弱視

急性後天共同性内斜視は急性に発症する眼球運動制限をともなわない原因不明の後天性内斜視で、稀な疾患と言われています。しかし近年、若年者に急性内斜視の患者が増加しておりその増加の時期が、スマートフォンを代表とするデジタルデバイスの普及の時期と一致することから、原因としてデジタルデバイスの過剰使用があるのではないかと考えられています。しかしその一方、デジタルデバイスはすでに広く普及しており、大多数の中高生が授業や私生活で長時間デジタルデバイスを使用しているが斜視は発症していません。
そこで、日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会ではスマートフォン、タブレット端末、携帯型ビデオゲームといったデジタルデバイスの使用方法と後天性内斜視の関連について調査を行うこととなりました。
この研究によって、急性後天共同性内斜視へのデジタルデバイスの関連が明らかになれば、治療方針、予防対策をたてるのに有用な情報が得られることが期待されます。

当院もこの研究に協力施設として参加しています。5~35歳の患者さんで、1年以内に内斜視を発症した方がいらっしゃいましたらご相談ください。

画像:内斜視発症の機序(仮説)

図1. 内斜視発症の機序(仮説)