妊婦に対する自己血輸血の現状に関する研究

妊婦に対する自己血輸血の現状に関する研究


愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、患者さんのカルテの記録を使用します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテを利用することをご了解いただけない方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。

【研究課題名】妊婦に対する自己血輸血の現状に関する研究

【研究機関】愛媛大学医学部附属病院 輸血・細胞治療部

【研究責任者】山之内 純(輸血・細胞治療部 部長)

【研究代表者】横濱 章彦(群馬大学医学部附属病院 輸血部 部長)

【研究の目的】
 出産の際、比較的大量の出血が予想される時にご自分の血液を採取し、出産に備えることがあります。自己血輸血と言います。日本では保険診療で自己血輸血が行えるため大変普及しているのですが、その採取方法や採取量は施設によりまちまちで基準のようなものがありません。今回我々は出産前に自己血を採取した患者さんを対象として自己血の採取方法や採取量、その他のデータを集め、妊婦さんに対する自己血輸血の日本の実態を明らかにし、今後の妊婦さんの自己血輸血療法の発展に役立てたいと考えています。

【研究の方法】
 (対象となる患者さん)2016年1月1日から2018年12月31日までに愛媛大学医学部附属病院で出産し、かつ自己血輸血を受けた20歳以上の患者さん
(利用するカルテ情報)病歴、治療歴、検査データ、副作用の発生状況を研究のための情報として用います。この研究は日本全国の医療機関から患者さんの情報を集めて解析します。診断、妊娠歴、身長、体重、年齢、採取開始妊娠週数、自己血予定採取量、実施採取量、自己血採取1-5回目までの日付、採取量、VVR(血管迷走神経反射)の程度、当日ESA投与の有無、Hb、Ht、RBC、自己血採取、VVR以外の輸血に関する副作用やトラブル。

【共同研究について】
 この研究は、他の病院や研究施設と共同で行っています。
対象となる患者さんのデータは、匿名化されて、調査用紙を郵送することによって群馬大学医学部附属病院に送られます。多くの情報を解析することで、医学・医療の発展に役立つ成果が得られることが期待されます。

【個人情報の取り扱い】
 収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

<試料・情報の管理責任者>  
群馬大学医学部附属病院 輸血部 横濱 章彦

さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。

【お問い合わせ先】
愛媛大学医学部附属病院輸血・細胞治療部 山之内純
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5296