Department of Hematology, Clinical Immunology and Infectious Diseases
Ehime University Graduate School of Medicine
JPVAS血管炎前向きコホート研究(RADDAR-J[22])にご参加していただいた患者さんへ研究に対するご協力のお願い
当院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。この研究は、愛媛大学医学部附属病院の臨床研究倫理審査委員会での審査・承認後、当院で病院長の許可を受けて実施しております。
今回の研究では、難治性疾患政策研究事業難治性血管炎の医療水準・患者QOL向上に資する研究班(JAVAS)が中心となり実施しているJPVAS血管炎前向きコホート研究(RADDAR-J[22])に参加していただいたANCA関連血管炎の患者様の臨床情報やご提供いただいた血漿試料を使用します。
研究の内容を詳しく知りたい方や、臨床情報や保管されている試料(血漿)を利用してほしくない方は、以下のお問い合わせ先までご連絡下さい。ただし、研究結果が出た後など研究の対象から削除できない場合もありますのでご了承ください。
※試料・情報の利用を拒否された場合でも、あなたが不利益を受けることはありません。
研究課題名 | ANCA関連血管炎における寛解維持予測および腎予後予測マーカーの有用性の検討 |
研究機関名 | 愛媛大学医学部附属病院 |
研究機関の長 | 愛媛大学医学部附属病院 病院長 杉山 隆 |
研究責任者
(個人情報管理者) |
第一内科 特任講師 石﨑 淳 |
研究期間 | 研究機関の長の許可日 ~ 2030年3月31日 |
対象となる方 | JPVAS血管炎前向きコホート研究(RADDAR-J[22])にご参加いただいたANCA関連血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)と診断された患者さんで、生体試料(血漿)のご提供に同意いただけた方。 |
利用する試料・情報等 | (利用する臨床情報)年齢、性別、診断名、合併症、既往歴、各分類基準の該当項目、Five Factor Score、Vascular Damage Index、治療内容、生存期間、死因、腎臓の臨床転帰(維持透析、腎移植、eGFR<15の有無)、再燃(時期、症状、検査・画像所見、再燃に対する治療)、臨床調査個人票(主要所見、検査所見、治療、発症と経過)の項目 など
(利用する血漿試料)JPVAS血管炎前向きコホート研究における生体試料のご提供に同意いただき、治療前と治療開始6ヶ月後に採取させてただきました血漿試料。今回の研究で新たに追加して採取する生体試料はございません。
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研究の概要
(目的・方法) |
我々は質量分析を用いたバイオマーカー探索によりANCA関連血管炎の再燃・寛解維持予測を可能とする新規疾患活動性マーカーTIMP-1、腎病変マーカーCD93などの新規バイオマーカーを見出しています。ANCA関連血管炎の患者様の長期予後改善にはグルココルチコイド(GC)に関連した有害事象を減少させることが重要であり、TIMP-1は既存マーカーでは予測困難な寛解維持を予測できます。近年、リツキシマブ、アバコパン、メポリズマブといった分子標的療法の使用頻度が増加し、以前よりもGCの減量や休薬をしやすくなっていますが、分子標的療法下での新規バイオマーカーの有用性は不明です。そのため、分子標的療法を受けられている患者様もご参加されるJPVAS血管炎前向きコホート研究(RADDAR-J[22])に登録された患者様の血漿試料を用いて研究を行うことといたしました。この研究はANCA関連血管炎における有用なバイオマーカーの実用化に向けた検証を目的としたものであり、今後の診療にも役立つことができると考えています。 |
個人情報の保護について | この研究で収集される試料・情報等は氏名、住所、生年月日など患者さんを直接特定できる情報を削除して誰のものかわからないようにした上で利用いたします。患者さんを特定するための情報(対応表)は、院内で個人情報管理者が厳重に保管し外部への提供は行いません。また、保管される試料・情報等を新たな研究に利用する場合は、新たな研究として倫理審査委員会に申請し、承認されてから利用いたします。なお、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。 |
お問い合わせ先 | 愛媛大学医学部附属病院第一内科 石﨑 淳
791-0295 愛媛県東温市志津川454 Tel: 089-960-5801 |
【共同研究について】
(RADDAR-J[22])は、他の病院や研究施設と共同で行っており、今回の研究は、JPVAS血管炎前向きコホート研究で収集された臨床情報や血漿試料を用いて実施します。対象となる患者さんの試料・情報等は、氏名や住所、生年月日など患者さんを直接特定できる情報を除いた上で、記録媒体を主管機関である愛媛大学医学部附属病院に提供します。多くの情報を解析することで、医学・医療の発展に役立つ成果が得られることが期待されます。
【JPVAS血管炎前向きコホート研究 参加医療施設(2023年5月1日時点)】
研究代表者 | 順天堂大学大学院医学研究科 教授 田村 直人 |
既存試料・情報の提供のみを行う機関 | 順天堂大学大学院医学研究科
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