よくあるご質問
Q.研修医にどのような技術を習得させる計画ですか?
初期研修医
- 採血、ルート確保、中心静脈カテーテル挿入、尿道カテーテル挿入などの基本手技。
- 心臓診察の基本技術(聴診も含めた)。
- 心疾患全般にわたる診断、治療方針の決定。
- 心電図、モニターの見方と対応。
- 救急処置の基本。
- 心臓超音波検査。
- 心臓カテーテル検査。(穿刺、スワンガンツカテーテル挿入、左室造影、できれば冠動脈造影も)
- ・冠動脈形成術、カテーテルアブレーション、ペースメーカー植込み術の助手。
後期研修医
上記初期研修医の技術到達目標に加えて、1人立ちし、循環器内科専門医として日常診療、治療、救急対応を行うのに少なくとも最低限必要な技術習得を目指します。
Q.研修内容、スケジュールをおしえてください。
初期研修医
下記スケジュールに従って2週間のオリエンテーション、講義を受けていただいた後、指導医とともにマンツーマンで患者様の診察、治療に従事していただきます。
初期研修では第二内科(循環・呼吸・腎臓)を研修する間は3ヶ月となります。
2年目の自由選択では、循環器内科のみ最大6ヶ月間の研修が可能です。
後期研修医
アドバイザーとして指導医についてもらいますが、基本的には、主治医、1人の循環器内科医として診察、治療に従事していただきます。希望時にいつでもアドバイザーに助けを求めることができます。
Q.どのような疾患を学ぶことができますか?
循環器全般の疾患で特に日常診療で遭遇する可能性の高いものを重点的に指導します。
虚血性心疾患(急性心筋梗塞、狭心症など)
不整脈(心房細動、心房粗動、発作性上室頻拍症、心室頻拍症など)
弁膜症(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症など)
心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、二次性心筋症など)
また病診連携強化、循環器ホットライン等により、循環器疾患の入院患者数は5年間で2倍以上に増加しました。
Q.どのような認定資格(認定医、専門医)を取得することができますか?
当科(および愛媛大学病院)は次の認定施設です。
- 日本内科学会認定医制度教育病院
- 日本アレルギー学会認定教育施設
- 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
- 日本呼吸器学会認定施設施設
- 日本呼吸器内視鏡学会認定
- 日本高血圧学会専門医認定施設
- 日本腎臓学会研修施設
- 日本老年病学会認定施設
Q.どのような学会に所属していますか?
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本心臓病学会
- 日本動脈硬化学会
- 日本高血圧学会
- 日本心不全学会
- 日本老年病学会
- 日本心エコー学会
- 日本不整脈学会
- 日本心血管インターベンション学会
- 日本心血管内視鏡学会
- 日本糖尿病学会
研修内容、スケジュールを教えてください。
「初期研修では、第2内科(呼吸器、循環器、腎臓)を研修する期間は基本的に3カ月となります。そのため研修期間を半分に分け、1ヶ月半を呼吸器・腎高血圧グループ、1ヶ月半を循環器グループで研修していただくことになります。
内科における必須ローテーション(6ヶ月間)終了後は、6ヶ月間の自由選択が可能です。この6か月で再び希望があれば、その自由選択期間を通して呼吸器グループだけで研修することも可能です。再び希望があればその自由選択期間に呼吸器グループだけで研修することも可能です。
呼吸器グループでの初期研修は、実際に患者さんを担当していただき、指導医の先生と一緒に日々の診療を行ってもらいます。どのような検査をして診断をつけていくか、治療方針をどのようにたてるか、各段階での患者さんのプロブレムを挙げることができるか、それに対する解決方法をどのように見つけていくか、考える力を養ってもらえるように研修医の先生の主体性を重んじるよう心がけています。呼吸器で扱う疾患は急性期から慢性期まで様々ですが、どのような状況下でも冷静に考えれることが大切です。大きく間違った方向に行かないよう、指導医がしっかり見ていますので安心してください。
初期研修のスケジュールとしては以下のようになっています。
月曜日:午後1時~、第2内科全体のカンファレンス。その後総回診。
⇒新患さんの紹介。前の週に入院した担当患者さんがいれば、
現病歴や検査結果などをプレゼンテーションしてもらいます。
その後教授回診では担当している患者さんについては全員、
ベッドサイドで簡単にプレゼンテーションを行っていただきます。
火曜日:午後4時半~、呼吸器カンファレンス。
⇒各担当患者さんについて1週間の経過、今後の方針に対する考え方
をプレゼンテーションしてもらいます。
疑問に思うこと、他の考え方がないか、見落としていることがないか、
皆でチェックして、皆で方針を考えるようにしています。
また、担当患者さん以外でも画像などは研修医の先生に積極的に
読影していただきます。
午後7時半~、3科合同カンファレンス。
⇒放射線科、呼吸器外科、呼吸器内科の医師が集まり、相談症例
を持ち寄って一緒に検討します。最新の知見に基づいた議論が
行われ、非常に勉強になるカンファレンスです。(自由参加)
水曜日:午後2時~、気管支鏡検査、胸腔鏡検査。
⇒まずは人形で練習を積んでもらいます。自信がついてから、実際に
患者さんに麻酔をかけて気管支鏡を操作するところまでやって
いただきます。初期研修では処置をやっていただく機会は少ないかも
しれませんが、慣れれば観察等は積極的にやっていただきます。
また当科では局所麻酔下胸腔鏡検査を施行しております。
ローテート中にその機会があれば見学していただきます。
木曜日:金曜日:病棟業務。
土日祝日:担当患者さんの回診。
⇒必須ではありません。呼吸器グループはオンコール制をとっており、
指導医が出張で不在の場合でも、何かあれば土日祝日も3年目
以上の医師が必ず対応するようにしています。
★認定医に必要な学会発表症例や病理解剖症例は3カ月の間にはなるべく経験していただくようにしています。また、初期研修中でも学会発表、病理解剖には積極的に参加していただいております。
3年目以降は後期研修として基本的に入局していただき、より専門的な内容を勉強してもらいます(後期研修の期間は個々と相談の上決めます)。3年目以降になるとかなりのことを1人でできるようになりますが、指導医によるカルテチェックは必ず行います。気管支鏡検査はほぼ全例に関わっていただき、BAL(気管支肺胞洗浄)、TBLB(経気管支肺生検)などの技術も習得していただきます。最近ではエコーガイド下で生検を行うなど、新しい検査もどんどん取り入れ、診断率の向上につながっています。また、胸腔鏡検査も術者として参加していただき、その他の胸腔穿刺や胸腔ドレーン挿入、人工呼吸管理や化学療法なども主体的に行ってもらっています。
3年目以降は週に1日は外の病院に勤務します(いわゆるバイト)。呼吸器疾患以外の疾患に触れることも多く、勉強になります。なお、大学勤務は週4日となりますが、全体としての給与は初期研修医時代の2倍以上になります。これに大学当直、外病院の当直の給与がプラスされます。
初期研修、後期研修ともに、だらだらと病院に残ることが美徳とは考えておりません。医者も人間ですから、自分に余裕がないと患者さんに最良の医療は提供できません。仕事が終わればしっかりと身体を休め、時には皆でリフレッシュすることも必要です。そのために呼吸器ではオンコール制を取っており、任せる時は思い切って任せられるようにしています。今より女性が働きやすいような医局内の雰囲気作りにも努力しております。
研修医にどのような技術を習得させる計画ですか?
二次性高血圧の診断(画像検査、負荷試験など)
高血圧緊急症への対処
糸級体腎炎の診断及び治療(腎生検、免疫抑制治療)
急性腎不全患者の管理(原因究明、CHDF、輸液管理など)
CKD患者の管理
動脈硬化検査(頚動脈エコー、CAVI、PWV、Augumentation Index)
研修内容、スケジュールを教えてください。
月曜日:教授回診、医局会、グループミーティング AM;外来・病棟での診療/腎・頚動脈エコー
火曜日:グループ回診 AM;外来・病棟での診療/腎・頚動脈エコー
水曜日: AM;外来・病棟での診療/腎・頚動脈エコー
木曜日: AM;外来・病棟での診療/腎・頚動脈エコー
金曜日:グループカンファレンス AM;外来・病棟での診療/腎・頚動脈エコー
どのような疾患を学ぶことができますか?
二次性高血圧(褐色細胞腫、原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧)
急性腎不全(腎前性、腎性、腎後性)
慢性腎不全
糸球体腎炎(IgA腎症、膜性腎症、微小変化型ネフローゼ症候群、紫斑病性腎炎など)
(各グループごと)
どのような技術、処置を習得できますか?
電解質補整(輸液メニューの立て方)、腎エコー、頚動脈エコー、腎生検、CHDF操作、腎組織評価
(各グループごと、動画でアップ)
どのような認定資格(認定医、専門医)を取得することができますか?
内科認定医、腎臓専門医、高血圧専門医
どのような学会で活躍していますか?
高血圧学会、内科学会、循環器学会、老年医学会、腎臓学会、透析医学会
関連病院にはどのようなところがありますか?
詳しくはこちらのページでご確認頂けます。