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AHA2017学会紀行

2017年11月21日
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2017年11月、カリフォルニア州アナハイムでAHA2017が開催されました。当科からは大学院生2名(川上:筆者、清家先生)の演題が採択され、指導医と共に参加しました。会場はアナハイム・コンベンションセンターでした。とても巨大な会場に、何千人という循環器スペシャリストが集まりました。何度来ても米国のスケールの大きさには圧倒されてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

初日、二日目は様子見を兼ねた情報収集と、それぞれ興味がある領域の勉強をしました。3日目が我々の発表日でした。私はポスターセッションでしたが、清家先生はラピットファイヤーセッションというオーラルセッションでした。本番前は普段からは想像できない程緊張されておられました(ぜひ稲葉先生、青野先生に見ていただきたかった)。しかしながら、いざ始まると、流体力学を応用した新しい知見を堂々と発表されました。さすがです!発表後はいつもの清家節が復活して一安心です。私はというと、ポスター前で知り合いの日本人とのんびり談笑していたところにポスター座長の奇襲を受けてあせってしまいましたが、プレゼンテーションは無難にできたように思います。プレゼン後に井上先生からお褒めの言葉をいただけたことがうれしかったです。私がまだ研修医上がりの3年目時代、はじめての日循で英語口述発表をさせてもらった際の指導医が井上先生でした。原稿はもちろん質疑応答まで全て面倒を見ていただいた若かりし頃が思い出されました。それを思うと、少しは自分の成長を自覚できた瞬間でもありました。

 

 

 

 

 

その日の夜は打ち上げです。ステーキハウスで思う存分ステーキとカリフォルニアワインを楽しみました。やっぱりステーキも巨大です!単位がオンスなので、大きさを想像できないままオーダーしてしまいましたが、後で調べたら450gを越えていました!最年少の私が35歳の小食集団でしたが、あまりの美味しさにあっさり食べ尽くしてしまいました。日本と違って赤身がメインですので胃に優しいのかもしれません(私は霜降り苦手です)。旅の良い思い出になりました。

 

 

 

 

 

以上がAHA体験記です。実は私にとって今回がはじめてのAHA参加でした。国際学会の経験はそれなりに重ねてきましたが、AHAだけはこれまで跳ね返され続けていました。ようやくたどり着いたAHAは想像通りのすごい学会でした。しかしながら、一方で、全く歯が立たないという印象は受けませんでした。その点においては、「自分達が日々行っている内容が決して劣っているわけではない」という自信を深める機会になりました。ただし、英語はまだまだであり、現在の自分の最大の課題は英語力の改善であることを痛感させられました。この感覚は実際に参加して肌で感じとるしかないものであり、これが国際学会の一番の醍醐味だと改めて思い直しました。はじめてのAHAは実り多い学会になりました。このような貴重な機会をいただき、檜垣教授をはじめ医局の先生方に心より感謝申し上げます。

 

川上大志