愛媛県内で初の局所麻酔鎮静下TAVI(MAC-TAVI)実施!
2021年10月04日
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重症大動脈弁狭窄症に対する低侵襲治療として経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)を約2年半前より当院でも行っております。通常は、全身麻酔下でTAVI治療を実施しておりますが、10月初旬に、愛媛県内で初となる低侵襲なMonitored Anesthesia Care (MAC)と呼ばれる局所麻酔と鎮静・鎮痛を組み合わせた局所麻酔・鎮静・鎮痛・自発呼吸下でのTAVIを実施しました。
MACは、慶応大学病院 麻酔科 加藤純悟先生のご指導のもと、当院麻酔科の菊池幸太郎先生に実施して頂きました。術中の鎮静も良好であり、血行動態も乱れず、手術は順調に終了し、全身麻酔下のTAVIよりも短時間で安全に実施可能でした。術後経過も良好であり、術当日の夕方には食事摂取も可能でした。
今後は、患者の病態やリスクに応じて、MAC-TAVIが可能な症例に対しては安全に順次実施していく方針です。
文責 循環器内科 西村和久