
胞状奇胎の掻爬回数と続発症頻度に関する調査研究
胞状奇胎の掻爬回数と続発症頻度に関する調査研究に対するご協力のお願い
このたび、日本産科婦人科学会専門委員会小委員会(班研究)として下記の医学系研究を、日本産科婦人科学会倫理委員会臨床研究審査小委員会の承認ならびに理事長の許可のもと、倫理指針および法令を遵守して実施しますので、ご協力をお願いいたします。この研究を実施することによる、患者さんへの新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。本研究への協力を望まれない患者さんは、その旨診療を受けた施設までお申し出下さいますようお願いいたします。
1 対象となる方
全国で2014年1月1日から2016年12月31日までの3年間に胞状奇胎除去術を施行された患者さんが対象となります。目標症例数は2,000例で、当施設を含む全国の基幹病院(約400施設)が研究に参加します。研究の対象者となることを希望されない方又は研究対象者のご家族等の代理人の方は、その旨診療を受けた施設までご連絡ください。
2 研究課題名
承認番号 2017-76
研究課題名 胞状奇胎の掻爬回数と続発症頻度に関する調査研究
3 研究実施機関
日本産科婦人科学会「胞状奇胎の掻爬回数と続発症頻度に関する調査小委員会」
福岡大学医学部産婦人科 教授 宮本 新吾
九州大学病院産科婦人科 助教 兼城 英輔
熊本大学医学部保健学科 教授 田代 浩徳
千葉大学大学院医学研究院生殖医学 講師 碓井 宏和
名古屋大学大学院医療行政学 講師 山本 英子
日本産科婦人科学会腫瘍登録施設(約400施設)
4 本研究の意義、目的、方法
この研究は胞状奇胎除去術後の再掻爬が必要かを確認することを目的としたものであり,皆様の今後の診療にも役立つことができると考えています。この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることはありません。研究の方法ですが、胞状奇胎除去術を受けた患者さんのカルテより、再掻爬の有無、続発症を中心とした情報を収集します。取得した研究対象者の情報を日本産科婦人科学会「胞状奇胎の掻爬回数と続発症頻度に関する調査小委員会」へ送付し、詳しい解析を行って胞状奇胎除去術後の再掻爬の有用性を検討いたします。
5 協力をお願いする内容
この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることはありません。
取得する情報は以下の通りです。
1) 年齢(初回治療開始時点)
2) 妊娠分娩歴
3) 初回治療前血中(尿中)hCG値(mIU/ML)
4) 初回治療年月(奇胎除去術)
5) 初回治療時の妊娠週数
6) 初回治療の施設(自施設or 他施設)
7) 初回手術手技(掻爬、吸引、両者併用、その他、不明)
8) 病理診断(全奇胎、部分奇胎、胎児共存奇胎)
9) 免疫染色の有無(p57kip2、TSSC3)
10) DNA診断の有無
11) 初回治療後一週間目の血中(尿中)hCG値(mIU/ML)
12) 初回治療後一週間目の子宮内膜厚(㎜)
13) 再掻爬の有無、初回治療からの日数
14) 再掻爬の施設(自施設or 他施設)
15) 再掻爬の手術手技(掻爬、吸引、両者併用、その他、不明)
16) 再掻爬の病理診断(奇胎絨毛・トロホブラストの有無)
17) 続発症の有無
18) 続発症ありの場合の診断
19) 続発症の部位
20)手術合併症の有無、合併症あり場合の詳細
6 本研究の実施期間
西暦2018年10月1日〜2019年6月30日
7 プライバシーの保護について
本研究で取り扱う患者さんの情報は個人情報をすべて削除し、第3者にはどなたのものか一切わからない形で研究参加施設より調査小委員会に提供され、使用します。患者さんの情報と個人情報を連結させることはありません。
8 お問い合わせ
本研究に関する質問や確認のご依頼は、下記の研究事務局へご連絡下さい。また本研究の対象となる方またはその代理人(ご本人より本研究に関する委任を受けた方など)より、情報の提供の停止を求める旨のお申し出があった場合は、適切な措置を行いますので、その場合は診療を受けた施設へのご連絡をお願いいたします。
自施設担当者 研究責任者
愛媛大学医学部産婦人科 准教授 藤岡 徹
TEL:089-960-5379
FAX:089-960-5381
研究代表者
福岡大学医学部産婦人科 教授 宮本 新吾
研究事務局
九州大学病院産科婦人科 兼城 英輔
TEL:092-642-5395
FAX:092-642-5414
Email:kaneki@med.kyushu-u.ac.jp
日本産科婦人科学会事務局
TEL: 03-5524-6900
FAX: 03-5524-6911
Email: nissanfu@jsog.or.jp

- 臨床研究
- 日本産科婦人科学会データベース登録事業について
- 子宮頸部扁平上皮癌 Ia2期における縮小手術の可能性を検討するための観察研究
- 本邦におけるターナー女性の妊娠・分娩の現状に関する研究〜二次調査〜
- 当院における骨盤臓器脱の手術成績 腹腔鏡下仙骨腟固定術 と 腟式子宮全摘術・前後腟壁形成術・肛門挙筋縫縮術・膀胱底縫縮術の比較
- 卵巣癌・卵管癌・原発性腹膜癌における相同組換え修復機構への化学療法の影響
- リンパ節転移リスクを有する子宮体癌に対する傍大動脈リンパ節郭清の治療的意義 に関するランダム化第 III 相試験(研究番号 JCOG1412)
- 子宮収縮抑制剤の新生児への影響調査・検討
- 早発型妊娠高血圧腎症の最適な妊娠週数区切り値の検討:多施設後向きコホート研究
- 胞状奇胎の掻爬回数と続発症頻度に関する調査研究
- 本邦における子宮頸癌に対する妊孕性温存手術(単純子宮頸部摘出術、準広汎子宮頸部摘出術、広汎子宮頸部摘出手術)の実態調査
- 妊娠高血圧症候群より出生した児の3歳までの身体発達調査ーSGA児の発育への影響因子の検討ー
- 日本産科婦人科学会 倫理委員会登録・調査小委員会生殖補助医療(ART)登録事業及び登録情報に基づく研究
- 思春期・若年がん患者等を対象とした日本がん・生殖医療登録システムによる治療成績解析
- 令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業
- 本邦における子宮体癌に対する低侵襲手術(MIS)の実態調査