第32回肝臓病教室を開催しました

2016年2月2日

平成27年1月26日(火)第32回肝臓病教室を開催しました。

今回は「C型肝炎治療はどうかわったか ~C型肝炎ゼロをめざして~」というタイトルで徳本医師よりC型肝炎治療の新しい治療法と、今後の治療の展望について話がありました。

平成27年9月からソホスブビル+レジパスビル治療(ハーボニー配合錠)が発売され、11月からはパリタプレビル+オムビタスビル治療(ヴィキラックス配合錠)が発売されました。これまで、何回もインターフェロン治療を行って、不成功になってきた患者さんにとっては、わずか12週間で100%近いウイルス排除率を聞かされても、自分には効果がないのではないかと考えてしまうことが多いようです。また、副作用のことも心配される方が多いようです。このような不安を少しでも取り除き、治療に前向きになることができれば何よりと考えています。

また、愛媛県でインターフェロン治療を受けた方の平均年齢は60歳代前半でしたが、経口治療では70歳を超えています。何歳まで治療した方がよいかはこれからの問題です。

肝疾患診療相談センターでは、経口薬に対する耐性変異の有無を前もって測定することが可能です。採血だけで判定することができますので、治療を受ける予定のある方は主治医の医師とも相談して、是非受診していただければと思います。