第9回 肝臓病教室「脂肪肝・NASHのはなし」を開催いたしました

9月19日(水)に第9回肝臓病教室を愛媛大学医学部附属病院にて行いました。

今回は、「脂肪肝・NASHのはなし」というタイトルで、最近増えてきて国民の3割とも言われている脂肪肝について肝臓病教室を行いました。脂肪肝の中にはNASHという肝硬変、肝がんにいたる侮れない病態があること。放置できない病気であることを、その道のエキスパートである当院の三宅映己(てるき) 先生にお話をいただきました。脂肪肝の治療に特効薬はなく、治療は食事と運動です。「脂肪肝の食事療法と運動療法」について、栄養士の清家さん、運動療法士の永井さんよりお話をいただきました。

今回も満席で、多数の方にご参加をいただきました。

ご参加いただいた方、ありがとうございます。

なかなかしっかりと病識を持ちにくい脂肪肝ですが、その病態と危険性をしっかりと理解して認識していただくことが治療の第一歩と考えています。その意味で、肝臓病教室はいい機会になります。今後も定期的に脂肪肝について取り上げ、おはなしを聞いていただけるようにしたいと思います。

今回講師をしていただいた、三宅映己 先生です。NASH専門外来として診療されています。脂肪酸の代謝、NASH病態の研究をしている診療のエキスパートです。

熱弁をふるう三宅先生。熱心な聴講ありがとうございました。

たくさんの方に参加いただき満足、また任務を完遂してほっとしています。

次回の第10回では平成24年11月20日(火)の午後1時30分より、愛媛大学医学部附属病院 外来棟3階栄養指導室にて「C型肝炎のおはなし」をテーマに肝臓病教室をさせていただきます。C型肝炎は現在も将来も、次々と新しい治療薬、治療法が出てきており、まさに日進月歩の領域です。今までにもC型肝炎のお話をしてきましたが、最近のテラプレビルによる治療効果と副作用の現状など、なるべく新しい話題をアップデートしてお話したいと思います。また、食事と運動のはなしと患者サロンも予定したいと思います。定員にはまだ余裕がありますのでお気軽にお問い合わせください。

肝臓病教室は院内の患者さんのみならず、院外の患者さん、および家族の方も参加可能です。参加希望の方は、肝疾患診療相談センター(Tel: 089-960-5955)にご連絡いただき、ご予約下さい。