肝臓機能障害に関する身体障害者認定基準が変更になりました

平成22年4月から肝機能障害の患者さん(重度の肝硬変と肝臓移植後)は身体障害者認定の対象になっていました。

ただ、肝硬変の重症度を示すChild-Pugh分類で10点以上(C)の患者さんが対象であり、ごく一部の方しか認定を受けることが出来ませんでした。

全国的にも、他の病気に比べて厳しすぎるのではないかと意見があり、平成28年4月1日から身体障害認定基準が改定されることとなりました。

 

主な改訂点は、Child-Pugh分類でBまたはCの患者さんが対象なったこと(これまではCのみ対象)と、1級や2級の認定基準が緩和されたことです。

対象になるかもしれないと思った方は、主治医またはお住まいの自治体に相談してみて下さい。

 

 

※Child-Pugh 分類について

肝硬変の重症度分類です。

肝硬変の患者さんを、肝臓の力を代表する5つの項目について1-3点ずつ点数をつけて、合計点で評価します。

また、点数によってAからCまで3つに分類することが多く、A(5-6点)を代償性肝硬変、B(7-9点)やC(10-15点)を非代償性肝硬変と呼びます。

1点   2点   3点

 ・腹水           なし   軽度   中等度以上

・肝性脳症         なし     軽度    中等度以上

・総ビリルビン(mg/dL)   <2.0          2.0-3.0     3.0<

・アルブミン(g/dL)     >3.5         2.8-3.5      2.8>

・プロトロンビン時間(%)   >70          40-70    40>

上原多香子さんが「知って肝炎プロジェクト」で愛媛県を表敬訪問しました

「知って肝炎プロジェクト」のスペシャルサポーターである上原多香子さんが平成28年1月13日に愛媛県を表敬訪問しました。
肝炎の早期発見から治療の促進に向けての協力を愛媛県の中村知事に呼びかけました。

愛媛県は肝がんの死亡率が高く、その原因はB型肝炎やC型肝炎が多くを占めます。
肝炎ウイルスはサイレントキラーとも言われ、症状がないまま、気がつくと重症化していることがよくあります。

一般的な肝臓の検査AST(GOT)、ALT(GPT)が正常の肝炎患者さんもたくさんいらっしゃいます。
肝炎ウイルス検査を行うことでしか、B型肝炎やC型肝炎を持っているか分かりません。

是非、検査を受けてみましょう。

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「知って肝炎プロジェクト」は国民のみなさんに肝炎についての正確な知識と対応を知ってもらうことを目的に厚生労働省が中心となって行っている活動です。杉良太郎さんが特別参与として、たくさんの芸能人がサポーターとしてプロジェクトに参加して活動を行っています。主な活動内容とサポーターについては「知って肝炎」ホームページを参照してください(http://www.kanen.org/)。