第33回肝臓病教室(3月16日開催)のお知らせ

愛媛大学医学部附属病院 肝疾患診療相談センターでは、肝臓病で悩まれている患者様・ご家族に、病気について理解し、その不安を解消していただく機会として、肝臓病教室を定期的に開催しています。大学病院に通院している外来患者様、入院している患者様およびその家族の方々、また院外の患者様も対象に、肝臓病の最新情報をわかりやすく説明していく予定です。また、肝臓病は薬などによる治療のみではなく、適切な食事と運動などの生活習慣がその病態や予後に密接に関わっています。本教室では、栄養士による栄養指導、運動管理士による適切な運動療法の紹介も行います。また講演の後、患者さんの情報交換の場(サロン)としてもご利用いただいています。
第33回を平成28年3月16日(水)に「ウイルスよりも怖い脂肪肝、NASHのはなし ~あなたの脂肪肝放っておいても大丈夫ですか~」というタイトルで肝臓病教室を予定しています。ぜひお気軽にご参加いただければと思います。

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第33回 肝臓病教室

ウイルスよりも怖い脂肪肝、NASHのはなし

 ~あなたの脂肪肝放っておいても大丈夫ですか~

 日時:   平成28年3月16日(水) 13:30

場所:   愛媛大学医学部附属病院 外来棟3階 栄養指導室

・管理栄養士による食事・運動のお話、患者サロンを講演に引き続き行います。

・患者家族支援講座として、肝疾患患者のご家族も参加可能できます

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肝疾患診療相談センター(089-960-5955)で参加の受付をしております。お気軽にご連絡ください。

また、主治医あるいは内科外来受付にご連絡、お申し出下さっても予約可能です。

ご参加には当院通院中の方は受診手続き(3割負担で約400円程度)が必要になります。

ご家族、他院に通院中の方は無料です。

第32回肝臓病教室を開催しました

平成27年1月26日(火)第32回肝臓病教室を開催しました。

今回は「C型肝炎治療はどうかわったか ~C型肝炎ゼロをめざして~」というタイトルで徳本医師よりC型肝炎治療の新しい治療法と、今後の治療の展望について話がありました。

平成27年9月からソホスブビル+レジパスビル治療(ハーボニー配合錠)が発売され、11月からはパリタプレビル+オムビタスビル治療(ヴィキラックス配合錠)が発売されました。これまで、何回もインターフェロン治療を行って、不成功になってきた患者さんにとっては、わずか12週間で100%近いウイルス排除率を聞かされても、自分には効果がないのではないかと考えてしまうことが多いようです。また、副作用のことも心配される方が多いようです。このような不安を少しでも取り除き、治療に前向きになることができれば何よりと考えています。

また、愛媛県でインターフェロン治療を受けた方の平均年齢は60歳代前半でしたが、経口治療では70歳を超えています。何歳まで治療した方がよいかはこれからの問題です。

肝疾患診療相談センターでは、経口薬に対する耐性変異の有無を前もって測定することが可能です。採血だけで判定することができますので、治療を受ける予定のある方は主治医の医師とも相談して、是非受診していただければと思います。