今週末の7月27日(日曜日)13時半からホテルJALシティ松山で市民公開講座を開催します。
事前申し込みは不要、入場料も無料ですので、お気軽にお立ち寄りください。
今回は第2部の講演内容についてお伝えします。
第1部の講演内容についてはこちらをご覧ください。
【第2部】
大きく変わったC型肝炎・B型肝炎の治療 愛媛大学 消化器・内分泌・代謝内科学 徳本良雄先生
ここまで進んだ肝がんの内科治療 愛媛大学 消化器・内分泌・代謝内科学 廣岡昌史先生
肝がんの外科治療:肝切除と肝移植 愛媛大学 肝胆膵・乳腺外科学 高田泰次教授
第2部はウイルス肝炎と肝がんの治療に関する講演です。
愛媛大学医学部附属病院はこれまで生体部分肝移植を行っていました。
さらに脳死肝移植の施設認定を受けて今年の4月から脳死肝移植の患者さんの登録を開始しています。
愛媛大学でも年間何名もの方が肝移植を受けており、肝移植を含めた外科からの肝疾患治療について愛媛県の皆さんにも知っておいてほしいと思います。高田泰次先生からは肝がんに対する手術がどのようなものか、そして肝移植の適応や治療の内容についても講演していただきます。
廣岡先生は肝がんの治療を専門にしており、手術をしない内科的治療がどこまで進歩したかについて講演していただく予定です。
この数年でC型肝炎の治療法は大きく変わり、ほとんどの患者さんがウイルスを消すことができる時代になるかもしれません。B型肝炎に対しても肝硬変にしない、肝がんをつくらない治療から、B型肝炎をなおす(HBs抗原を陰性にする)ことを目指ざすようになってきました。また、ウイルス肝炎の治療には様々な医療助成制度があります。うまく利用することで効果が高いだけでなく、身体的にも費用的にも負担も少ない治療が可能です。
是非、皆さんにもB型肝炎、C型肝炎の新しい治療について知っていただきたいと思います。
お問い合わせは肝疾患診療相談センター(089-960-5955)までお願いします。
日本肝臓学会では毎年、各地域において市民公開講座を行っています。
平成26年度の日本肝臓学会市民公開講座を愛媛大学が愛媛県担当として行うこととなりました。
7月27日(日曜日)13時半からホテルJALシティ松山で開催予定です。
事前申し込みは不要、入場料も無料ですので、お気軽にお立ち寄りください。
今回は第1部の講演内容についてお伝えします。
【第1部】
肝臓にやさしい食事の話 愛媛大学医学部附属病院 栄養部部長 利光久美子先生
脂肪肝は無視できない 愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学 三宅映己先生
肝臓と栄養についてのお話です。
肝臓は糖質、脂質、蛋白質といった栄養素の合成、代謝を行っています。
肝臓におこる栄養の病気は脂肪肝だけではありません。
C型肝炎など他の慢性肝炎も代謝の乱れがあり、糖尿病や脂肪肝を合併しやすいことが知られています。
栄養部部長の利光先生からは管理栄養士の観点から肝臓にやさしい食事とは何かについて講演をいただきます。
三宅先生は糖尿病、代謝疾患が得意分野で主に脂肪肝の診断と治療を行っています。
みなさんは脂肪肝は怖くないと思っているかもしれませんが、それは本当でしょうか?
どうして脂肪肝を放置したらいけないのか?よくお話を聞いてみてください。
当日は、栄養士さんが考えた体に優しい特製デザートの試食も用意していますのでお楽しみに。
お問い合わせは肝疾患診療相談センター(089-960-5955)までお願いします。
平成26年7月15日(火)に、愛媛大学医学部附属病院にて第22回肝臓病教室が開催されました。今回は「B型肝炎の新しい治療」というタイトルで多田医師より、「B型肝炎の食事療法と運動療法」というタイトルで栄養士さんよりお話がありました。
以下、多田先生のコメントです。
当日はご多忙の中、多数の方にご出席いただき誠にありがとうございました。
今回の肝臓病教室ではB型肝炎の病態、治療について、特に治療に重点を置いて説明させていただきました。
教室終了後、患者様より多数の質問をいただき、私自身も勉強になりました。今後も定期的に話題を提供していきたいと思います。
愛媛大学医学部附属病院 消化器・内分泌・代謝内科学 多田 藤政 先生
ご参加いただいた方、ありがとうございました。
次回の第23回は平成26年9月16日(火)の午後1時30分より、愛媛大学医学部附属病院 外来棟3階栄養指導室にて「C型肝炎の新しい治療」をテーマに肝臓病教室を開催させていただきます。
お気軽にお問合せいただき、ご予約ください。
肝臓病教室は院内の患者さんのみならず、院外の患者さん、および家族の方も参加可能です。参加希望の方は、肝疾患診療相談センター(Tel:089-860-5955)にご連絡いただき、ご予約下さい。
日本、世界における深刻な感染症である肝炎ウイルスに対する理解を深め、立ち向かっていくために、7月28日は世界肝炎デー、日本肝炎デーとして制定されました。また、肝炎デーからの1週間は厚生労働省が「肝臓週間」と定めており、今年は7月28日(月曜日)から8月3日(日曜日)までです。
愛媛県でも肝炎デー及び肝臓週間に関連してイベントを予定しています。
① 日本肝臓学会主催平成26年度「肝がん撲滅運動」市民公開講座
日時:平成26年7月27日(日曜日) 13:30~16:00
場所:ホテルJALシティ松山
参加は無料、事前申し込みは不要です。お気軽に参加ください。
② 街頭キャンペーン
日時:平成26年7月26日(土曜日) 14:00~15:30
場所:大街道(一番町口)
今年で3回目になります。愛媛大学医学部附属病院肝疾患診療相談センター、看護部、栄養部、愛媛県、松山市保健所、肝炎の会の患者さんの他、愛媛県を代表するゆるキャラも参加予定です。また、まちづくり松山のご協力でキャンペーン当日を含めてストリートビジョンで告知CMを放映予定です。
③ 「くるりん」「松山城」ライトアップ
肝炎デーのテーマカラーはスカイブルーです。
肝炎デー当日の7月28日夜にいよてつ高島屋のご協力で「くるりん」を、愛媛県のご協力で「松山城」をスカイブルーでライトアップします。
④ 無料肝炎検査、肝炎相談
平成26年8月3日(予定)
大街道の「てくるん」にて無料肝炎ウイルス検査及び無料の肝疾患相談を行う予定です。詳細が決定次第お知らせします。
肝炎の予防、病気と治療に関する正しい理解が進むように、微力ながら少しでも貢献できればと存じます。ご協力とご理解のほど、どうかよろしくお願いいたします。
お問い合わせは愛媛大学医学部附属病院 肝疾患診療相談センター(089-960-5955)まで。