世界肝炎デー、日本肝炎デー、肝臓週間関連イベントを開催しました

2014年8月27日

世界および日本肝炎デー、肝臓週間関連のイベントを行いました。

7月28日は、世界保健機構(WHO)がウイルス性肝炎のまん延防止と差別・偏見の解消を図ることを目的として世界肝炎デーに制定しました。日本でも厚生労働省が、同日を日本肝炎デーと定め、肝炎デーを含む1週間を肝臓週間として肝疾患に関する正しい知識の普及と予防の重要性を知っていただくための啓発活動の強化期間としています。

肝疾患診療相談センターでは、この世界肝炎デー前後の土曜日に2年前より、大街道一番町口で街頭キャンペーンを行っており、今年で3回目になります。7月26日土曜日の14時~16時に肝疾患診療相談センターのスタッフの他に、愛媛大学医学部附属病院の看護部、栄養部の皆様、また愛媛県健康増進課、松山市保健所、愛媛肝炎の会の会員の方々など総勢40名以上で、街頭キャンペーンを元気に行いました。最高気温が36度を超える猛暑の中、県のゆるキャラ「みきゃん」、大学病院のゆるキャラ「愛ちゃん、大ちゃん」も参加し、「一度でいいので肝炎検査を受けてください」、「肝炎の正しい知識と治療をうけ、肝がんを撲滅しましょう」と市民の皆さんに訴え、チラシ、ポケットティッシュを配布いたしました。

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また、翌日の7月27日 日曜日13時30分~16時30分にホテルJALシティ松山で日本肝臓学会 市民公開講座を開催しました。プログラムはまず第1部として栄養部の利光久美子先生から肝臓のための栄養について、第三内科 三宅映己先生から脂肪肝は無視できない話がありました。また第2部として第三内科 徳本良雄先生からB型、C型肝炎の新しい治療について、第三内科 廣岡昌史先生から肝がんの内科的治療についての話がありました。そして最後に肝胆膵・乳腺外科の高田泰次先生に肝がんの外科治療と当院で四国で初めて承認された脳死肝移植などの話がありました。総勢183名と多数の来聴者があり、長時間の講演にもかかわらず、最後まで熱心に聞いていただきました。集まっていただいた方々からは好評をいただきした。 また、世界および日本肝炎デー当日の7月28日には松山市の協力を得て松山城が、いよてつ高島屋の協力を得て「くるりん」が、肝炎デーのテーマカラーであるスカイブルーにライトアップされ、夜の松山を彩りました。

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そして、肝臓週間の最終日である8月3日日曜日13時30分~16時に、大街道「てくるん」において、愛媛県健康増進課の協力を得て、出張無料肝炎検査、無料肝疾患相談を行いました。また、肝疾患の患者さんは就労に関する悩みも多いことから、愛媛県社会保険労務士会の協力を得て肝疾患についての就労支援相談を開催しました。仕事をしながら肝炎の治療をどのようにしたらいいのか、また治療中の経済的なサポートはどうなるのかなど、就労についての相談をいただきました。62名の方に肝炎検査を受けていただき関心を持ってもらいました。

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現在、愛媛県は肝炎の患者さんが多く、肝がんの死亡者数が全国でワースト1位と大変不名誉な状況です。肝炎はかかっていても気がつかない病気です。一人でも多くの方に、肝炎検査を受けていただき、感染の有無についてチェックしていただく必要があります。また肝炎の治療成績は良くなっています。予後の悪い肝硬変、肝がんになる前に正しい肝炎の治療を受けていただければ、肝がんを撲滅することができる時代になりつつあります。そのためにも、当センターでは今後も粘り強く啓発活動を続けていきたいと思います。

病気や治療について、電話相談も承っています。肝疾患に関するお問い合わせは愛媛大学医学部附属病院肝疾患診療相談センター(089-960-5955)にぜひお問い合わせ下さい。