愛媛県は肝がん死亡率が全国平均よりも高く、2014年の肝がん年齢調整死亡率(75歳未満)は全国ワースト1という不名誉な状況です。肝がんの多くはB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染が原因であることが分かっていますが、肝炎ウイルスに感染していることを知らない、知っていても専門医療機関に受診していない方々が多数いると推測されます。
愛媛県の肝がん死亡率を改善し不名誉な状況を挽回するためには、医療従事者が肝炎に関する正しい知識を把握し、それを元に患者に啓発する必要があります。また、進んだ取り組みや最新の治療に関する情報を均てん化することで、レベルの底上げをする必要があります。さらに、保健師、看護師の方々には肝炎ウイルス検診の受検と、早期発見、そして受診、受療につなげる流れを作るための県民、患者への窓口としての適切な活動を行う体制づくりが求められています。
このような体制をつくる方策として、全国的に肝疾患コーディネーター制度が設立されようとしており、愛媛県でも今年度より「肝疾患コーディネーター」養成を開始します。
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