第14回 肝臓病教室「肝硬変・肝がんのはなし」を開催いたしました

2013年7月18日

7月16日(火)に第14回肝臓病教室を愛媛大学医学部附属病院にて行いました。

今回は、「肝硬変・肝がんのはなし」というタイトルで、愛媛大学医学部附属病院 消化器・内分泌・代謝内科学 講師の廣岡昌史 先生から、お話いただきました。C型肝炎、B型肝炎などの慢性肝炎や、NASHといわれる脂肪肝は、最終的に肝硬変に至ります。その結果、高い確率で肝がんを発症することが知られています。肝臓病の治療は、詰まるところ肝硬変と肝がんの予防に他なりません。慢性肝炎の状態の時から、しっかりと肝硬変、肝がんについて理解して、その予防に努めることが大切です。また肝硬変や肝がんになっても今は適切な治療法が開発されており、特に肝がんは過去に比べて治療効果は格段に改善しています。肝硬変と肝がんの正しい理解のために、肝臓病教室が少しでもお役に立てていただければ幸いです。

また本日はさらに「肝硬変の食事療法と運動療法」について、栄養士の清家さん、運動療法士の永井さんより、具体的にわかりやすいお話をいただきました。

多数の方にご参加をいただき、ありがとうございました。

次回の第15回は平成25年9月17日(火)の午後1時30分より、愛媛大学医学部附属病院 外来棟3階栄養指導室にて「脂肪肝・NASHのはなし」をテーマに肝臓病教室をさせていただきます。今や脂肪肝の患者さんは増加の一途をたどり、それに付随して非アルコール性脂肪肝炎であるNASHの患者さんも増えています。NASHは肝硬変、肝がんに至る脂肪肝で、脂肪肝の1割の方にみられます。特に糖尿病患者さんは要注意です。病気についての講演のあとは「脂肪肝の食事と運動」という話題で、食事療法、運動療法について説明します。お気軽にお問い合わせいただき、ご予約ください。

肝臓病教室は院内の患者さんのみならず、院外の患者さん、および家族の方も参加可能です。参加希望の方は、肝疾患診療相談センター(Tel: 089-960-5955)にご連絡いただき、ご予約下さい。

お集まりいただきありがとうございました。

愛媛大学医学部附属病院 消化器・内分泌・代謝内科学 講師の廣岡昌史 先生です