平成26年9月16日(火)第23回肝臓病教室を開催しました。
今回は「C型肝炎の新しい治療」というタイトルで徳本医師よりC型肝炎治療の新しい治療法と、今後の治療の展望について話がありました。
今回の肝臓病教室では、主にインターフェロンを使用しない経口治療についてお話しさせていただきました。
昨年末からシメプレビル併用療法が導入され、多くの患者さんが治療を受けており、今月からはダクラタスビルとアスナプレビルの日本で初めてのインターフェロンを使用しない経口治療が使用可能となっています。内服のみで80-90%の方がウイルスを排除できることが期待でき、これまで治療が難しかった方にも使用できるようになります。
一方で、経口剤に対する耐性を持つC型肝炎ウイルスの存在も報告されています。今まで以上に個々の患者さんに合わせた治療方法を選択していく必要があるようです。
肝疾患診療相談センターでは、経口薬に対する耐性変異の有無を前もって測定することが可能です。採血だけで判定することができますので、治療を受ける予定のある方は主治医の医師とも相談して、是非受診していただければと思います。
愛媛大学医学部附属病院 消化器・内分泌・代謝内科学 徳本 良雄 先生
ご参加いただいた方、ありがとうございました。
次回の第24回は平成26年11月18日(火)の午後1時30分より、愛媛大学医学部附属病院 外来棟3階栄養指導室にて「肝硬変の治療について」をテーマに肝臓病教室を開催させていただきます。
お気軽にお問合せいただき、ご予約ください。
肝臓病教室は院内の患者さんのみならず、院外の患者さん、および家族の方も参加可能です。参加希望の方は、肝疾患診療相談センター(Tel:089-860-5955)にご連絡いただき、ご予約下さい。