日本肝臓学会四国地区市民公開講座を行いました。

2015年12月7日

肝炎デー、肝臓週間関連イベントの最後は日本肝臓学会四国地区市民公開講座です。

四国地区を代表して8月2日に愛媛県医師会館で行いました。

この日もうだるような暑さであり、来場者も少ないのではないかと考えていましたが、最終的に170人を超える方に参加していただくことができました。この場をかりて御礼を申し上げます。

例年の市民公開講座であれば、愛媛県内の医師が話すことがほとんどですが、四国地区の講演ということで、他県からも演者を呼ぶことができ、なかなか豪華なラインナップとなりました。

高知大学の西原利治教授から脂肪肝が実は怖い病気であることについて、香川県立中央病院の高口浩一先生からはB型、C型肝炎の最新治療について講演をいただきました。さらに、徳島大学の居村暁先生から肝臓がんに対する手術について、愛媛大学の高田泰次教授からは肝臓移植についての講演をいただくことができました。

肝臓病の中でC型肝炎治療の進歩は目覚ましく、ほとんどの方がウイルスを排除できるようになりつつあります。一方、脂肪肝でも肝硬変になり、肝がんができることがあり、増加傾向にあるようです。今後、肝がんは減少していくことが予測されていますが、いまだ年間3万人を超える方が肝がんで亡くなっています。

肝炎ウイルス検査を行い、B型、C型肝炎ウイルスを持っている方や、脂肪肝やお酒を飲む方は定期的にエコーやCTなどの検査を行い、肝がんを早期に見つけることで、局所治療や手術を適切に選択していくことが最も大事なことのようです。

長時間になりましたが、最後まで熱心に聞いて頂きありがとうございました。

 

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