日本肝臓学会主催平成27年肝癌撲滅運動市民公開講座の開催報告

2015年12月10日

平成27年11月28日(土曜日)に愛媛県立中央病院講堂にて、日本肝臓学会主催の平成27年肝癌撲滅運動市民公開講座と第16回愛媛県立中央病院がん治療センター市民公開講座が、愛媛県立中央病院の道堯浩二郎消化器病センター長を世話人として合同開催されました。

今回のメインテーマは、「あなたの肝臓を守る」-肝硬変、肝がんにならないために」で、近年ウイルス肝炎に続発する肝細胞癌に加え、脂肪性肝障害を基礎疾患とする肝細胞癌が急増していることから、第一部は「ウイルス肝炎から肝臓を守る」、第二部は「肥満、糖尿病、脂肪肝から肝臓を守る」のサブテーマで、2部構成のプログラムが企画されました。第一部では愛媛大学消化器・内分泌・代謝内科学の日浅陽一先生と廣岡昌史先生がそれぞれ「ウイルス肝炎の予防と治療」、「肝臓がんの診断と治療」の講演、第二部では愛媛県立中央病院の医師3名の講演で、消化器内科の平岡淳先生が「糖尿病、脂肪肝と肝硬変、肝がん」、総合診療科で栄養サポートチーム委員長の玉木みずね先生が「糖尿病、脂肪肝の食事療法」、最後に閉会の辞を兼ねて道堯浩二郎先生が「肥満と消化器病 どうすればやせられる?」のテーマでの講演でした。

195名の多数のご参加をいただき、予定されていた席が満席となり、予備の椅子も並べられて大変な盛況でした。いずれの講演もわかりやすく、講演内容もウイルス肝炎や肝癌の医学的なことから、肥満、糖尿病、脂肪肝の食事療法や体重を減らすための工夫など、幅広い範囲にわたり、聴衆の皆様からいい講演会であったとご好評をいただきました。

本会は愛媛県の肝硬変、肝細胞癌の予防、啓発に貢献できる講演会であったと思われます。肝癌の撲滅に向けて、引き続き皆様方のご協力をお願い申しあげます。

img43

img45img42  img46img48img49