EKEN netの活動成果をHepatogastroenterologyに発表

2011年5月1日

EKEN netの活動成果をHepatogastroenterologyに発表しました。EKEN netの肝疾患治療連携施設において、1型高ウイルス量のC型肝炎患者に対する治療効果とリバビリン投与量について検討しました。リバビリンの治療上、最も留意する副作用は貧血で、リバビリン減量投与が全国のいくつかの施設で試みられています。リバビリン減量により貧血は回避できるものの、低ヘモグロビン値の患者においてもリバビリンを投与初期から通常量投与する治療の方が治療効果を上げることがわかりました。この結果を受けて、現在EKEN net関連施設では治療前にヘモグロビン値が低値である症例に対しても、投与初期から通常量のリバビリンをしっかり内服するように指導しています。

発表論文名
Prospective study of chronic hepatitis C treated with reduced initial ribavirin dose.
Konishi I, Hiasa Y, Nonaka T, Hiraoka A, Joko K, Tokumoto Y, Abe M, Matsuura B, Michitaka K, Horiike N, Onji M. Hepatogastroenterology. 2010 Sep-Oct;57(102-103):1227-31.