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小泉光仁先生の生体肝移植後胆管狭窄に対する内視鏡治療に関する論文がBMC Gastroenterologyにacceptされました。
 

お知らせ

この度、小泉光仁先生の生体肝移植後胆管狭窄に対する内視鏡治療に関する論文がBMC Gastroenterologyにacceptされました。

 

論文名:Endoscopic stent placement above the sphincter of Oddi for biliary strictures after living donor liver transplantation.

著者:Mitsuhito Koizumi, Teru Kumagi, Taira Kuroda, Yoshiki Imamura, Kozue Kanemitsu, Kohei Ogawa, Yasutsugu Takada, Yoichi Hiasa.

掲載誌:BMC Gastroenterology 2020;20(1):92.

https://bmcgastroenterol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12876-020-01226-x?fbclid=IwAR1jCwOOVEUKhIFQdetNiw7zc59Ic1_MYQfGox9c8v33DVoYWrhLdStRlbA

 

【要旨】

【背景】生体肝移植後の胆管狭窄は頻度の高い胆道合併症の一つである。胆管狭窄に対して内視鏡治療・胆管ステント留置が第一選択とされることが多いが、胆管狭窄に対する胆管ステント留置の方法や期間については一定の見解が得られていない。

【目的】生体肝移植後の胆管吻合部狭窄に対する胆管ステント留置(胆管内留置法)の有用性と問題点を明らかにする。

【方法】当院で生体肝移植後(胆管-胆管吻合後)の胆管吻合部狭窄に対して内視鏡的治療を施行した16例を対象として治療成績と合併症を検討した。ERCP回数は中央値7回(1-14回)、計98回のERCPを対象にしてステント下端が十二指腸乳頭から出る従来法と十二指腸乳頭から出ない胆管内留置法にわけてステント開存率、合併症を比較検討した。当院では胆管狭窄に対するステント留置後、経過が良ければ6-12か月後のERCPで胆管狭窄が残存していれば再度胆管ステントを留置する方針としている。

【結果】内視鏡的治療は16例中14例(88%)で成功した。内視鏡的治療が困難であった2例は胆管空腸吻合術が施行された。内視鏡治療が可能であった14例のうち、7例はステントフリーとなったが7例はステント胆管内留置を継続中である。ERCP98回の内訳はステント留置87回(胆管内留置法77回、従来法10回)。ステント留置法の比較ではステント逸脱が胆管内留置法で13回(16%)みられたが、従来法ではみられなかった。ステント開存期間は胆管内留置法: 222日、従来法: 99日であった。またステント閉塞は胆管内留置法で有意に少なかった。

【結論】生体肝移植後の胆管吻合部狭窄に対して、胆管内留置法は有用である。

 

【小泉先生からのコメント】

外科の先生方にご協力いただきながら、熊木先生、日浅先生のご指導のもと、何とか論文を形にすることができました。ありがとうございました。引き続き、基礎・臨床の論文を作成していきたいと思います。

 

【熊木先生からのコメント】

まずは、おめでとうございます。悪戦苦闘すること1年10ヶ月。思い起こせば懐かしいですね。1つ目はrejectながら29個のコメント。不貞腐れることなくreviseして次に挑戦。残念ながらコメントなしの不合格続き。そして、5つ目で21個のコメントに応えてゴール。

 

Never give up!!!

完全に粘り勝ちですね。

 

胆膵グループのモットーでもある「学会発表=論文作成」を常に意識しながら、引き続き学術活動に邁進して下さい。

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