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若年日本人における運動習慣と機能性ディスペプシアとの関連性に関する論文がDigestive Diseases and Sciencesにアクセプトされました。
 

お知らせ

愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授、愛媛大学医学部附属病院光学診療部の山本安則先生との共同で投稿しておりました若年日本人における運動習慣と機能性ディスペプシア(FD)との負の関連性に関する論文がDigestive Diseases and Sciencesにアクセプトされました。

山本安則先生からのコメントです。

2015年から2017年に愛媛大学で実施されました学生健診結果を用いて、運動習慣と機能性ディスペプシアとの関連性について8923名を対象として解析を行いました。

その結果、
・機能性ディスペプシアの有病率は1.9%でした。
・運動習慣の頻度が多いほど有病率が低くなりました。(OR 月1-2回: 0.69 [95% confidence interval (CI) 0.47–0.997], 週1-3回: OR 0.53 [95% CI 0.34–0.81], ge週4回以上: OR 0.53 [95% CI 0.30–0.88], p for trend p = 0.002).
・運動強度が強いほど、有病率が低くなりました。(moderate: OR 0.56 [95% CI 0.36–0.84] 、high: OR 0.49 [95% CI 0.30–0.76], p for trend p = 0.001).)
・パートナーとの運動は、FD有病率を低下させましたが、一人で運動している場合には有意差はありませんでした。(Alone: OR 0.84 [95% CI 0.59–1.18], groups: OR 0.28 [95% CI 0.14–0.50] and friends: OR 0.44 [95% CI 0.24–0.74]).

若年者では、運動習慣の頻度や強度だけでなく、集団で運動を行うことがFDの有病率を低下させる因子であったことが新しい知見です。

本研究では多くの愛媛大学の学生さんの協力によって行うことができました。また加えて、愛媛大学総合健康センタースタッフや学生健診にご協力いただいております先生へ感謝申し上げたいと思います。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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消化器・内分泌・代謝内科学
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