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高齢者総胆管結石関する論文(Koizumi M, et al.)がHepatogastroenterologyにacceptされました。
 

お知らせ

掲載誌:Hepatogastroenterology

題名:Endoscopic biliary stenting for common bile duct stones: a special focus on elderly patients.

著者:Koizumi M, Kumagi T, Azemoto N, Yamanishi H, Kuroda T, Yokota T, Abe M, Ikeda Y, Hiasa Y, Matsuura B, Onji M

【概要】

本論文の事の始まりは、2010年の某学会に演題を出すことから始まりました。この某学会へは毎年持ち回りで各グループが代わる代わる演題を出しており、その年は胆膵グループの担当でありました。そして、小泉光仁先生の集計が始まり、無事、学会発表も終わりました。しかし、そのまま発表だけで終わるはずがなかったのです。幸か不幸か「学会発表=論文作成」が待っておりました。

総胆管結石は内視鏡的に治療されることがほとんどであります。しかし、心血管系などの合併症のために内服薬の多い高齢者では、若年者と同様に診療を進める訳には行きません。特に、抗凝固薬を内服している場合には、乳頭切開術の際の出血に留意する必要があります。また、乳頭切開術には、合併症として十二指腸穿孔が挙げられますが、寝たきりの場合、緊急手術という訳には行きません。この様な背景をもとに、総胆管結石の砕石は行わず、総胆管内にプラスチックチューブを留置し、定期的にプラスチックチューブを交換することが有用か否かをまとめたものです。結果的には安全に治療を行うことができるが、チューブ交換の間隔が長くなってしまうとチューブ閉塞に伴う胆管炎を併発する可能性があるとまとめ上げています。

内容的には決して斬新的なものではなく、4つ目のjournalにacceptされるまで10ヶ月の期間を有しました。幾らどんなに良いstudyがあっても、それが自らの診療に必ずしも当てはまるとは限りません。その点、後ろ向きであっても、自らの診療内容を見直すのは臨床医としてとても重要であります。明日からの診療に役立つまとめとなり、専門医としての責務を果たせたと思います。それ以上に、初めて英文誌への投稿に挑戦する小泉先生の論文作成指数が、この10ヶ月の間にぐ~んと伸び、何よりも大きな収穫でありました。したがって、決して無駄なrejectではありませんでした。小泉先生の次の論文に期待したいと思います。

(文責:熊木天児)

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