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臨床研究「核酸アナログ離脱を目的とするB型肝炎ウイルスに対する免疫治療法の開発」について
 

臨床研究

愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な臨床研究を行っております。以下の研究の内容を詳しい知りたい方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡ください。

【研究課題名】
「核酸アナログ離脱を目的とするB型肝炎ウイルスに対する免疫治療法の開発」
HBVキャリアに対するHBs抗原とHBc抗原を含む新規ワクチンの第I/II相臨床試験

【研究機関】愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学

【研究責任者】日浅陽一(消化器・内分泌・代謝内科学 教授)

【研究代表者】日浅陽一(消化器・内分泌・代謝内科学 教授)

【研究の目的】
 B型慢性肝炎の患者さんの治療には、インターフェロンと核酸アナログが使用されます。インターフェロンは副作用が強く、使用できる患者さんが限られます。一方、核酸アナログは高い抗HBV作用を示しますが、治療の中断が難しく、一生涯の治療が必要となります。
 また、HBVキャリアでも肝炎がない患者さんは、無症候性キャリアと呼ばれ、治療せずに経過観察することが勧められています。これは肝臓で炎症が軽微であり、肝炎の進行が緩徐であること、現在の治療法(核酸アナログ)は治療中断ができないことが理由となります。
本研究では、HBs抗原とHBc抗原を含む新規治療ワクチンを経鼻投与することでHBVに対する免疫を活性化し、①核酸アナログで治療中のB型慢性肝炎の患者さんにおける核酸アナログの離脱可能な治療法と、②無治療HBVキャリアの患者さんに対する新しい治療法の確立、を目的としています。

【研究の方法】
①核酸アナログ内服中のB型慢性肝炎患者と②無治療HBVキャリアに対してHBs抗原とHBc抗原を含む新規治療ワクチンを投与し、安全性と治療効果を確認します。

治療ワクチンを2週間に1回ずつ計10回、鼻から投与します。治療後半年間、治療効果と安全性の観察を行います。ワクチン投与と観察をあわせると約1年の通院が必要となります。

【個人情報の取り扱い】
 収集した資料・情報は匿名化し、名前、住所など患者さんを直接特定できる情報と別々に保管します。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

【試料・情報の管理責任者】
日浅陽一(消化器・内分泌・代謝内科学 教授)
吉田理(消化器・内分泌・代謝内科学 講師)

【研究資金および利益相反】
この研究は国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の肝炎等克服実用化研究事業からの研究補助金プロジェクト「核酸アナログ離脱を目的とするB型肝炎ウイルスに対する免疫治療法の開発」の支援をいただいて行われます。当臨床研究の内容については愛媛大学医学部附属病院の臨床研究倫理審査委員会の承認を得ています(承認番号1609017)。

【お問い合わせ先】
愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学 吉田理
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel:089-960-5308

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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