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愛媛県立中央病院の多田藤政先生が第31回日本門脈圧亢進症学会総会において、日本門脈圧亢進症学会田尻賞(和文原著部門)を受賞されました。
 

お知らせ

愛媛県立中央病院の多田藤政先生が第31回日本門脈圧亢進症学会総会において、日本門脈圧亢進症学会田尻賞(和文原著部門)を受賞されました。

以下、多田藤政先生より、受賞にあたってのコメントです。

この度は日本門脈圧亢進症学会田尻賞(和文原著部門)を受賞し、この名誉に謙虚に感謝申し上げます。
令和6年9月26日に高知市で開催された第31回日本門脈圧亢進症学会総会において、本論文が厚い評価を受け、表彰されました。この場を借りて、ご指導いただきました平岡先生、日浅教授、そしてたくさんの症例をご提供いただきました同門の先生方に深く感謝申し上げます。

内容ですが【背景/目的】門脈圧亢進症合併症例の予後改善やサルコペニア進展阻止のため栄養介入をすべき症例の臨床像は未だ明らかではない.そこで,栄養介入を開始すべき臨床像を明らかとすることを目的に検討を行いました.【対象/方法】2021年12月までに当院で診断した初発肝癌患者408例.肝予備能評価にはmALBIを用い, 門脈圧亢進症 (PHT)は食道胃静脈瘤 F2以上/治療歴ありと定義しました. BTR 4.4以下をアミノ酸インバランス(AAI)と定義して後方視的に生命予後を解析しました.【結果】多変量解析で75歳以上, mALBI 2b以下, 筋肉量低下(MVL), PHTが予後因子でした. AAIを予測するALBIは-2.586 (AUC 0.789)でした【結語】PHTがあれば,Child-Pugh AでもmALBI gradeが1から2aに悪化する時期にAAIがすでに起こりはじめており, MVLへの進展を防ぐために栄養介入を積極的に行うべきである.

多くの先生方からの評価を受け、このような栄誉に輝くことは大変光栄であります。今後も、Clinical Questionに対する一助となるよう努めて参りますので、引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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