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愛媛県立中央病院 消化管グループの論文が JGH open (IF:1.7) にアクセプトされました!
 

お知らせ

愛媛県立中央病院 消化管グループの論文が JGH open (IF:1.7) にアクセプトされました.
以下,first author Sからのコメントです.

愛媛県立中央病院 消化器グループが投稿しておりました,悪性腫瘍による成人腸重積の臨床的特徴についての論文”Characteristics of adult intussusception due to malignancy in Japanese patients”が JGH open (IF:1.7) にアクセプトされました.

成人腸重積症は小児の成人腸重積と異なり,器質性疾患が原因となることが多いとされています.しかし稀な疾患のため,まとまった解析がこれまでされておらず,悪性腫瘍による成人腸重積の臨床的特徴は明らかにされていませんでした.そこで今回,悪性腫瘍による成人腸重積とその他の原因による成人腸重積の臨床的特徴を比較検討しました.2013年から2021年までに愛媛県立中央病院で成人腸重積(20歳以上)と診断された54名を対象として,2つのグループ(悪性腫瘍群n=26、その他の疾患群n=28)に分けて臨床的特徴について多変量ロジスティック回帰分析を用いて評価しました.多変量解析の結果より,64歳以上・慢性症状・結腸型が悪性腫瘍による成人腸重積と独立して関連していました(adjusted odds ratio [OR] 16.00, 95%CI 1.23–208.00; adjusted OR 32.70, 95% CI 1.50–712.00; adjusted OR 31.20, 95%CI 2.68–363.00, respectively).結論として,高齢者(64歳以上)・慢性症状・結腸型の成人腸重積は悪性腫瘍によるAIの特徴であることがわかりました.そのため上記特徴を持つ成人腸重積では保存的に腸重積が改善しても悪性疾患の存在を疑って原因精査が必要であることが示唆されました.

本研究は消化器内科診療に携わる先生方や医療スタッフのご協力によって行うことができました.深い感謝を申し上げます.

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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