渡辺崇夫先生の論文がScientific Reportsに掲載されました。
2020年3月23日 8:33 PM
当科の渡辺崇夫先生の論文がScientific Reportsにアクセプトされました。
論文名:Therapeutic effects of the PKR inhibitor C16 suppressing tumor proliferation and angiogenesis in hepatocellular carcinoma in vitro and in vivo.
著者:Takao Watanabe, Hiroko Ninomiya, Takashi Saitou, Sota Takanezawa, Shin Yamamoto, Yusuke Imai, Osamu Yoshida, Ryosuke Kawakami, Masashi Hirooka, Masanori Abe, Takeshi Imamura, Yoichi Hiasa.
掲載誌:Scientific Reports 2020;10:5133. doi: 10.1038/s41598-020-61579-x.
リンク:https://www.nature.com/articles/s41598-020-61579-x
以下渡辺先生からのコメントです。
「Therapeutic effects of the PKR inhibitor C16 suppressing tumor proliferation and angiogenesis in hepatocellular carcinoma in vitro and in vivo」と題しました論文がScientific Reportsにアクセプトされました。本論文は私の学位論文のテーマであったPKRと肝細胞癌についての研究の続きです。肝細胞癌において周囲の肝組織と比較して高発現するPKRが、肝細胞癌の増殖を促進させることを報告してきましたが、今回は肝癌細胞株を用いたin vitro, またnudeマウスへの皮下移植モデルによるin vivoの検討により、PKR阻害剤の投与が肝細胞癌の増殖のみならず、各種増殖因子の発現抑制を介して血管新生を抑制させることにも寄与していることを明らかにしました。
本研究は分子病態医学の今村健志教授に御指導をいただき共同研究として行ったものです。日々実験を強力にサポートしてくれている二宮さん、いつも熱く御指導いただいております今村教授を始め今村研の皆様、また何より私が研究を続けられる環境を与えていただいております日浅先生に厚く感謝申し上げます。
今後もより一層精進して成果を挙げたいと思います。今後ともご協力、ご指導のほど、どうかよろしくお願いいたします。