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潰瘍性大腸炎の粘膜治癒と夜間頻尿の関連についての論文がNeurourology and Urodynamics(IF 1.8)にアクセプトされました!
 

お知らせ

潰瘍性大腸炎の粘膜治癒と夜間頻尿の関連についての論文がNeurourology and Urodynamics(IF 1.8)にアクセプトされました!

以下,first author Sからのコメントです.

愛媛県立中央病院 消化器内科と愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授が共同で投稿しておりました,潰瘍性大腸炎の粘膜治癒と夜間頻尿の関連についての論文がNeurourology and Urodynamics (IF 1.8) にアクセプトされました.

以前からIBD診療をしている先生の間で潰瘍性大腸炎の患者は夜中にトイレ(排尿)に行くことが多い気がする…という都市伝説のようなものがありました.

夜間頻尿はQOLに影響を与えるため,患者にとって重要な症状となります.骨盤内臓器クロストークを介して,腸疾患と下部尿路症候群,子宮疾患には密接な関係があることが報告されていますが,潰瘍性大腸炎患者における夜間頻尿の検討はほとんどありません.今回,潰瘍性大腸炎患者における疾患活動性と夜間頻尿の関連を明らかにすることを目的としました.2015年から2019年の間に愛媛大学および愛媛県内の関連病院を受診したUC患者(N=287)を対象に夜間頻尿と粘膜治癒および臨床的寛解の有病率との関連について多変量ロジスティック回帰分析を用いて評価を行いました.結果として夜間頻尿2回以上は,粘膜治癒と独立して逆相関していました (調整オッズ比[OR]: 0.31,95%信頼区間[CI]: 0.13-0.73).非高齢者(70歳未満)および臨床的寛解の患者においても,夜間頻尿2回以上と粘膜治癒は逆相関していました (非高齢者: 調整オッズ比: 0.27,95%CI: 0.09-0.72、CRのみ: 調整オッズ比: 0.34,95%CI: 0.12-0.90).結論として日本人の潰瘍性大腸炎患者では,夜間頻尿は粘膜治癒と独立して逆相関していました.

本研究はIBD診療に携わる愛媛大学および県内関連病院の先生方や愛媛大学総合健康センタースタッフのご協力によって行うことができました.深い感謝を申し上げます.

Neurourol Urodyn. 2024 Aug 22. doi: 10.1002/nau.25570. Online ahead of print.

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
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