熊木天児先生(総合臨床研修センター長)が筆頭の膵癌に関する論文がCancers(IF=6.575)に掲載されております。
2023年1月26日 7:40 PM
以下、熊木先生からのコメントです。
慢性肝疾患を有するために、肝癌合併のサーベイランスとして定期的に行われている画像検査が、膵癌の早期診断に偶然繋がっていることをMayo Clinic Proceedings(IF=11.219)に発表しております(2020年度愛媛大学大学院医学系研究科最優秀論文賞、2021年度愛媛医学会賞)。
https://doi.org/10.1016/j.mayocp.2018.12.034
しかし、早期で膵癌と診断されていても慢性肝疾患(特に肝硬変)を合併しているために、必ずしも手術で根治が期待できるとは限りません。そこに焦点を当て、検証したプロジェクトでした。結果として、慢性肝疾患を有していても切除率が高く、予後の良いことが分かり、早期診断の重要性を再認識しました。
https://www.mdpi.com/2072-6694/15/3/561
今回は、Special Issue “Early Detection and Surgery for Pancreatic Cancer”と言うタイトルかつ「原著論文の投稿をお待ちしておりま〜す!」的なメールが届き、初めてMDPI系の雑誌に投稿しました。しかし、レビュー過程で腑に落ちないところが多々あり、投稿先は慎重に考えなければならないと思いました。
とは言え、オープンアクセスのため世界中の何十万、何百万人の出会ったことのない患者さんに貢献できるはずです。ここは我慢、我慢。最後に、愛媛胆膵疾患研究グループ [EPOCH (Ehime Pancreato-cholangiology) Study Group] の皆様、ご協力いただき誠にありがとうございました!