論文名:Efficacy of chemotherapy in elderly patients with unresectable pancreatic cancer: a multicenter review of 895 patients
著者:Taira Kuroda; Teru Kumagi; Tomoyuki Yokota; Nobuaki Azemoto; Aki Hasebe; Hirotaka Seike; Mari Nishiyama; Nobu Inada; Naozumi Shibata; Hideki Miyata; Tomoe Kawamura; Yusuke Imai; Akiko Ueno-Toshimori; Yoshinori Tanaka; Takeshi Terao; Yoshiki Imamura; Mitsuhito Koizumi; Hirofumi Yamanishi; Yoshinori Ohno; Yoichi Hiasa; on behalf of Ehime Pancreato-cholangiology (EPOCH) Study Group.
掲載誌:BMC Gastroenterology
以下、EPOCH Study Group代表の熊木先生からのコメントです。
Special accept by BMC Gastroenterology!
Reviewer 1
The topic is very important because many patients are actually diagnosed with cancer at an age older than 70 or 75, and sometimes they don’t receive the best care because of an aprioristic attitude toward advance age. The paper gives clear answer to the question.
Reviewer 2
Dear Authors, I enjoyed from your paper. It can be published on this journal. I congratulated you due to your paper.
本論文は前編であります「 新規化学療法時代以降の愛媛県における膵癌診療の実態」 を明らかにした論文(BMC Gastroenterol. 2013;13:134.)の続きです。EPOCH Study Groupとしては3報目の論文(2編目は自己免疫性膵炎に関する論文:Orphanet J Rare Dis. 2016;11:103.)。 今回は、1つ目の雑誌への初回投 稿から1年半、5つ目の雑誌でacceptされました。特に最後のBMC Gastroenterology(IF=2.101) からの返事が来るまでに半年かかりましたが、 心配をよそに修正不要の一発acceptでした。査読者から「メッセージがクリアである」などのコメントを頂きました。 伝わる人にはしっかりと伝わるということですね。いわゆるdescriptive paperですが、 日常診療を振り返り診療レベルの底上げを図ることはとても重要で す。
黒田先生、おめでとうございます!
続いて筆頭著者であります黒田先生からのコメントです。
論文内容およびコメント
前回同様,acceptまでにかなりの時間がかかってしまいましたが,今回もなんとか形に残すことができ,安堵しております.論文内容としては,高齢者膵癌患者において,本来であれば化学療法の適応があるのではないかと考えられる患者さんが,特に2001年〜2005年の前期では年齢で判断した医療者側の考えや家族判断のみで,多くは本人に病名未告知のままBSCを選択されており,予後が悪くなっているという趣旨の論文です.2001年〜2010年の後ろ向き研究であり、化学療法のレジメンがGEM単剤中心であること,全症例で組織学的診断が得られていないことなど,多少のlimitationはあります.しかし,実際の臨床現場では,高齢者に限っては現在でもGEMやS-1単剤での治療を選択せざるを得ない場面も多く,高齢者の治療方針を考える上で少しは皆様のお役に立てるのではないかと考えております.ここまで形に残すことができたのも一重に熊木先生をはじめ,多大なご協力を賜りました関連病院の先生方,教室内の先生方のおかげです.これで満足することなく,さらに精進していきたいと思っておりますので,今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします.
EPOCH Study Group:愛媛胆膵疾患研究グループ
EPOCH Study Groupでは胆膵疾患診療レベルの向上を目指して、以下の愛媛県内主要関連病院が連携して臨床研究を進めております。
・愛媛大学第3内科
・四国がんセンター
・愛媛県立新居浜病院
・愛媛県立中央病院
・市立宇和島病院
・市立大洲病院
・松山赤十字病院
・済生会今治病院
・済生会西条病院
・済生会松山病院
・松山市民病院