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盛田真先生の学位論文「Endoplasmic reticulum stress sensor protein PERK in hepatic stellate cells promotes the progression of hepatocellular carcinoma via p38δ MAPK/IL-1β axis」がScientific Reportsにアクセプトされました!おめでとうございます。

以下、盛田先生よりいただきましたコメントです。

本研究では、MASH肝細胞癌の腫瘍微小環境における肝星細胞の小胞体ストレスセンサーPERKの役割について検討いたしました。MASHにおいて腸管からの吸収が亢進しているパルミチン酸 (PA)を肝星細胞に添加し、小胞体ストレスを誘導したところ、PERKシグナルが活性化し、細胞増殖作用を有する炎症性サイトカインIL-1βの発現が増加しました。また、PERKの発現をPERK siRNA/plasmidで調節したところ、IL-1βの発現が減少/増加したことから、PERKはIL-1βの発現を制御していることが明らかになりました。さらに、PAで刺激した肝星細胞の培養上清で肝癌細胞を培養すると、増殖能・遊走能・浸潤能が促進しましたが、肝星細胞のPERKノックダウンにより、これらの悪性形質は抑制されました。この結果から、肝星細胞におけるPERKはIL-1β分泌を介して肝細胞癌の進展を促進することが示されました。また、肝星細胞におけるPERKを介したIL-1β産生機構を明らかにするために、RNA-seq解析を行った結果、PERKとIL-1βの中間分子として、p38δ MAPKを同定いたしました。以上より、肝星細胞におけるPERKはp38δ MAPK/IL-1β軸を介してMASH肝細胞癌の進展を促進することが示されました。
最後に、本研究の遂行にあたり、多大なるご支援・ご指導を賜りました日浅教授、徳本先生、共著者の先生方、技官の皆様に心より御礼申し上げます。
今後も学位研究を通じて培った知見を活かし、より一層研究に励んでまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

本研究成果の詳細につきましては、以下のリンクよりご覧いただけます。
https://rdcu.be/epLHD

このたび、愛媛県立中央病院 消化器内科の多田藤政先生が、第33回愛媛医学会賞を受賞されました。
以下、多田先生からの受賞コメントをご紹介いたします。

「このたびは第33回愛媛医学会賞という名誉ある賞を賜り、謹んで御礼申し上げます。

令和7年5月31日、松山市にて開催された令和6年度愛媛医学会総会において、本論文が高く評価され、表彰いただきました。この場をお借りして、ご指導いただきました平岡先生、日浅教授をはじめ、貴重な症例をご提供くださった同門の先生方に心より感謝申し上げます。

本論文は昨年、黄蘭会臨床研究賞および日本消化器病学会奨励賞も受賞しており、今回の受賞により、三つの学術賞をいただくこととなりました。多くの先生方からの温かいご支援とご評価に、身の引き締まる思いでおります。

今後も、日々の診療の中で生まれるClinical Questionに真摯に向き合い、臨床現場に貢献できる研究を続けてまいります。引き続きご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」

令和7年5月24日付の愛媛新聞掲載記事および論文要旨は、本記事の下部に掲載しております。お時間のある方は、ぜひご一読ください。


愛媛新聞掲載記事:「愛媛医学会賞 2氏選出」2025年5月24日付愛媛新聞
(掲載許可番号:d20250604-01)

論文要旨:
国際共同非盲検第III相試験「IMbrave150試験」において、切除不能肝細胞がん患者に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法(Atez/Bev)がソラフェニブよりも全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)を延長することが示されました。その結果、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法は切除不能肝細胞がん患者において現在の一次治療として採用されています。私たちの論文は、RELPECグループ(市中病院を中心とした多施設共同研究グループ)に所属している施設においてIMbrave150試験で登録症例の除外基準となっている「胃食道静脈瘤(EGV)を合併している」または「半年以内にEGVの治療歴がある」症例における有害事象(AE)、OS、PFSを比較検討しています。

EGVを合併した症例では肝予備能低下が多く見られ、OSは不良でしたが、PFSには差がみられませんでした。肝予備能を中心とした両群間で有意な差がある項目を用いて、Propensity scoreを作成し、Inverse probability weighting(IPW)で補正した結果、OSとPFSには変化がありませんでした。また、EGV出血に関しても両群間で差がみられませんでした。これにより、EGVに対する適切な内視鏡治療が行われた場合、Atez/BevはEGVを有する切除不能肝細胞がん患者における有効な治療選択肢となりうることが示唆されました。
多くの先生方からの評価を受け、このような栄誉に輝くことは大変光栄であります。今後も、Clinical Questionに対する一助となるよう努めて参りますので、引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

肝臓グループの矢野怜先生が、第33回愛媛医学会賞を受賞されました。
以下、矢野先生からの受賞コメントを紹介します。

この度は愛媛医学会賞という名誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。
同門の多田先生とのダブル受賞となり、そちらに関しても大変貴重な経験と思っております。
新聞記事にも取り上げていただきました。多田先生のコメントに添付されておりますのでご興味のある方はご一読いただければ幸いです。

受賞対象となった論文は、「Lymphatic drainage dysfunction via narrowing of the lumen of cisterna chyli and thoracic duct after luminal dilation」の題で Hepatology International に掲載された学位論文です。
近年、肝疾患におけるリンパ液の機能異常や形態異常、さらにはその病的意義に対する関心が高まりつつあり、特に、腹水形成とも関与が指摘されており、重要な研究テーマとなっています。
本研究では、multi-detector-row CTや高周波超音波検査法を用いて、乳糜槽および胸管といった肝外リンパ管の観察を行い、肝疾患の進行に伴うリンパ管の形態変化とその病態的意義を明らかにしました。具体的には、肝静脈圧較差(hepatic venous pressure gradient; HVPG)を指標とし、慢性肝疾患から代償性肝硬変の段階ではHVPGとリンパ管径が良好な正の相関を示す一方で、非代償性肝硬変に進行すると一部の症例でリンパ管が狭小化し、これが難治性腹水の発症と強く関連することを示しました。

本研究は、廣岡先生、日浅先生をはじめ、日頃よりご指導くださっている先生方のお力添えあっての成果です。また、日々支えてくれている家族を含め、多くの皆様に心より感謝申し上げます。今後もより一層研鑽を積み、愛媛から世界に向けて発信できるよう、今以上に謙虚に、そして真摯に取り組んでまいりますので、引き続きご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

1-8病棟を支えてくださった本田 晃子師長が、ご異動されることとなりました。

4年間にわたり、1-8病棟を支えてくださった本田 晃子師長が、この度ICU看護師長としてご異動されることとなりました。

急性期からがん終末期まで非常に多くの患者さんを抱える当科におきまして、本田師長は、常に患者さまに寄り添い、温かく丁寧な看護を提供してくださいました。また、看護スタッフ一人ひとりに目を配り、私たち医師とも密に連携してくださいました。
そのおかげで、私たちは安心して患者さんの治療に専念することができました。そして何よりもその温かいお人柄は、私たちにとって大きな支えでした。

4月より新たな部署におかれまして、すでにご勤務されておられますが、今後はICUの師長として、より一層ご活躍されることと存じます。
当科も重症患者の対応においてICUと密に連携する必要があり、今後も変わらずお世話になると思いますが、引き続きよろしくお願い申し上げます。

これまでの多大なるご貢献に心から感謝申し上げますとともに、今後のご健勝と更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。


[日浅 陽一教授から本田 晃子師長への花束贈呈]

文責 病棟医長 山本 安則

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松浦文三教授の最終講義が行われました。

2025年3月5日に,医学部40周年記念講堂において,松浦文三教授の最終講義が「ホルモンに魅せられて」のタイトルで行われました。学外からは,恩地前教授,愛媛県立中央病院の二宮(朋)先生,松浦先生の同期入局の四宮先生はじめ多くの方々,学内からは,各講座の先生方,1-8病棟の看護師さん,栄養部の栄養士さん,NSTのメンバー,治験センターの看護師さん,医局員,医局技術補佐員の多くの方々にご参加いただきました。

松浦先生が何故ホルモン(内分泌)を専攻したか,そして2000年の米国Mayo Clinic留学以後今まで続けてこられた消化管ホルモン研究,術直後から減少するグレリンと増加するGLP1による代謝改善/減量効果をもたらすsleeve状胃切除術の効果,温州ミカンに多く含まれる-クリプトキサンチンのMASH/MAFLD改善効果などを中心とした研究の概説,15年間の寄附講座の活動報告,最後に,①いくつになってもチャレンジを-留学も研究も臨床も,②横広がりとともに,とことん追求も-人の出会いも研究も,③思いがけない結果(出会い)を大切に,をmessageとして,講義を終了されました。
松浦先生から,「皆様,長い間お世話になり,ありがとうございました」のお言葉をいただきました。

貴重なご講演、本当にありがとうございました。

第3内科に新たなメンバーが増えました!
研修医の齋藤舞先生が入局のご挨拶に来られました。齋藤舞先生は愛媛県立中央病院で研修をされ、消化器疾患に興味を示されました。
入局にあたり、県立中央病院で指導にあたってくださった松岡海南先生からコメントをいただきましたのでUPさせていただきます。
入局おめでとうございます。今後ともよろしくお願いします。

以下松岡海南先生からいただきましたコメントと入局時の写真です。

齋藤先生
ご入局おめでとうございます!
齋藤先生は愛媛県立中央病院で2年間初期研修を行っており、2年目に2ヶ月間消化器内科をローテートし、消化器内科の道を選んでいただきました。
本当に優しくて温厚で、どんなに忙しくても穏やかで、細やかな気遣いをみせてくださります。患者さんだけでなく私たち周りのスタッフも癒されることが多いです。
そして検査や治療も積極的にこなす芯の強さもあり、メキメキと腕をあげています!
今後も一緒に消化器内科医として楽しく頑張っていきましょう!

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市立宇和島病院の先生方から楽しそうな近況報告と熱いメッセージが届きました!
以下、期待のホープ、和泉先生からいただきました文面とお写真です(HP担当としては、HY先生の凛々しいお顔が見れてとても嬉しかったです)。

こんにちは!市立宇和島病院で勤務しております和泉翔太です。この度市立宇和島病院消化器内科スクラブが完成しました!記念にこの場をお借りして報告させて頂きます。

折角の機会ですので市立宇和島病院 消化器内科をご紹介させて頂きます。
私は2024年4月より市立宇和島病院で勤務しており、4月から10月の半年間で上部消化管内視鏡検査約400件、大腸内視鏡検査約80件と多くの経験を積ませて頂きました。またERCPも60件程度施行しており、ESDやEVLなどの処置にも主実施医として携わらせて頂いております。当院は消化器病・消化器内視鏡・肝臓学会の認定施設であり、症例の蓄積がそのまま専門医取得に直結するということも、県内でも指折りの恵まれた環境です。
また、消化器内科としての勤務だけではなく、救急診療にも関わる機会が多く1次救急から3次救急まで幅広い経験ができることも本病院の特徴です。
ここまで聞くとただただ激務と思われるかもしれませんが、複数主治医制+待機制の導入といった余暇をしっかりとれるような制度も導入され、オンオフのはっきりした日常を過ごすことができるような仕組み作りも進めて頂いております。

内視鏡スキルを向上したい、種々の専門医を取得したい、一般内科としての救急スキルを磨きたい、夜間や休日は自分の時間を過ごしたいなど、多くのニーズに応えられる施設ではないかと勝手ながら思っております。
もしよろしければ第三内科への入局、そしてゆくゆくは市立宇和島病院での勤務してみませんか??
興味を持って下さった方は、ぜひ第三内科の見学をお申込み下さい。
一緒に働ける日を紺色のスクラブに身を包んでお待ちしています。

文責:和泉翔太

●医局HPでは、近況の報告等、随時受け付けております●
●関連病院の先生方、HPで連絡したいことなどがございましたら、いつでも医局、あるいはHP担当丹下まで直接ご連絡ください●

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第3内科に新たなメンバーが増えました!
研修医の近藤壮先生が入局のご挨拶に来られました。近藤壮先生は西条市出身で松山市民病院で研修をされ、消化器疾患に興味を示されました。
他の内科と直近まで進路を悩まれていたようですが、当科胆膵グループの石川将先生の熱烈な勧誘を経て入局の意志を固めたそうです。笑
入局にあたり、松山市民病院で指導医であった木阪吉保先生から面白いコメントをいただきましたのでUPさせていただきます。
入局おめでとうございます。今後ともよろしくお願いします。

以下松山市民病院の木阪吉保先生からいただきましたコメントと入局時の写真です。

近藤先生、第三内科に御入局おめでとうございます。
先生は何事にも物怖じせず、積極的に行動できると言う長所を持っています。それは大変すばらしい長所です。検査や処置の時に、そして今後の成長にその姿勢は必ず生きてくると思います。
一方で心配な面も見られます。すぐ、話を盛るところです。ハンパなく盛ります。松山市民病院では、研修医室の秘書さんに関するちょっとした会話を、本人にチクりましたね。しかも、かなり盛って、、、 おかげで秘書さんは拗ねてしまい、その後本当に大変でした。
松山市民病院に研修に来ている後輩研修医の話も、秘書さんに盛って伝えましたね?そのおかげで、彼は秘書さんから危険人物としてマークされています。他にも、心当たりはいくつかあるかと思います。
今後は仕事に対する積極性は保ったまま、私生活では「盛り過ぎ禁忌」でお願いします。


どんどん入局が増え、日浅先生とても嬉しそうです。

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第3内科に新たなメンバーが増えました!
研修医の鷲田哲一先生が入局のご挨拶に来られました。鷲田哲一先生は西条市の周桑病院で研修をされ、消化器疾患(特に内視鏡検査、治療)に興味を示されるようになりました。2年目に愛媛大学にも来てくださり、熱血指導、研修を経て入局の意志を固めたそうです(HP担当丹下の実兄の厳しく温かい指導によく耐えて頑張っていました。その節は大変お疲れ様でした。笑)。
入局にあたり、周桑病院で指導医であった竹下英次教授から温かいコメントをいただきましたのでUPさせていただきます。入局おめでとうございました。一緒にこれからも切磋琢磨していきましょう。

以下竹下先生からいただきましたコメントと入局時の写真です。

鷲田哲一(わしだ てつひと)先生は近畿大学医学部卒業後、近畿大学の同級生の松岡先生とともに西条市立周桑病院で初期研修を開始されました。もともと愛媛とは縁がない中で、愛媛・西条で研修を始めたことが縁で3内科にも興味を持って頂き、丹下和洋先生、渡辺崇夫先生の熱心な勧誘が実を結び入局して頂きました。まずは『鷲田先生入局おめでとうございます(有難うございます)』。
鷲田先生とは周桑病院で一緒に救急当直を行う機会も多かったのですが、救急の忙しさ、時間帯とは関係なく淡々と的確に仕事をこなす姿が印象的でした。それらや普段の行動・言動からも知識を論理的に組み立てて冷静に診断・治療することに興味を持つタイプの先生かと勝手に思っておりましたが、熱い情熱も持っており、もともと外科系手技に興味を持っていたようですが、現在はESDなどの内視鏡治療に興味を持っているとのこと、最近では大学・光学医療診療部でも熱心に研修に励んでいました。
3内科は、消化管・肝臓・胆膵の消化器領域から内分泌・代謝領域まで幅広い領域の診療を担当出来ることが特徴であり、多彩な鷲田先生の能力を十分発揮して頂けると思います。愛媛・西条に来てからも大きく成長していますが、これからも益々成長することを期待しております。頑張って下さい。


日浅先生、とても嬉しそうでした。

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当科の廣岡昌史先生が総合診療サポートセンターの特任教授にご就任されました!

以下、廣岡昌史教授よりいただきましたコメントです。

このたび、先日の辞令交付式を経て総合診療サポートセンター 特任教授を拝命いたしました。身に余る光栄とともに、その責任の重さを日々実感しております。
総合診療サポートセンターは、地域医療連携部門と患者相談支援部門を二本柱とし、開設から11年を迎えました。兼務者を含めると60名を超える職員が在籍し、地域の皆様に寄り添う活動を続けております。
一方で、web予約の推進、かかりつけ医受診の推進と外来のスマート化などの課題も山積しております。これらの課題に真摯に向き合い、総合診療サポートセンターとしてさらに質の高い医療とサポートを提供できるよう努めてまいります。
これまで力を注いできた消化器診療に加え、総合診療サポートセンターにおいても微力ながらお役に立てるよう尽力する所存です。引き続き皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

総合診療サポートセンター センター長・特任教授 廣岡昌史

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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愛媛大学医学部本館8F
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FAX 089-960-5310
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